私を満たす、温泉ひとり旅 #1
新緑の「界 アルプス」で大人女性のマインドフルネスな里山リトリート旅へ
新緑の「界 アルプス」で大人女性のマインドフルネスな里山リトリート旅へ
公開日:2026年05月14日
「自分らしさ」を取り戻す、心地よいひとり旅時間
50代はもう目の前。
仕事に、家族のことにと追われながら、装いは厚手のコートからトレンチコートに変わり、ブーツをローファーに履き替えて――気付けばあっという間に新緑の季節になっていました。
ふと立ち返り「今年、桜を見たっけ?」「もう今年の4分の1が終わってる……」と、自分の記憶のなさに驚いてしまいます。
季節の移ろいや日々の小さな喜び、そんな「当たり前」を味わう心の余裕を取り戻したい。そんなとき、私は自分だけを大切にするリトリート旅に行きます。
1泊2日でいい。ひとり静かに過ごしたい。自然に囲まれた温泉地で、デジタルデトックスをし、新しいものを受け入れる余白を自分につくる。そうして出会う旅先での新たな発見は、再び一歩を踏み出すためのしなやかな強さを与えてくれます。
都心から、美しい山々に抱かれた「界 アルプス」へ
今回、滞在する宿「界 アルプス」は、世界的な山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」の長野県側玄関口に位置します。50代から登山に目覚める友人が増え、最近、気になっていたエリアです。
春から初夏にかけては、残雪と新緑のコントラストが最も美しい季節。6月頃までは室堂の「雪の大谷」も楽しめ、圧倒的な大自然のパワーを享受できます。
東京からは北陸新幹線で長野駅から直通バスで60分、あるいは特急あずさを乗り継いで松本経由で2時間半。車窓から見える、うっすらと雪を冠したアルプス連峰の凛とした姿に、「わあ、キレイ!」都会で凝り固まった心がスッと浄化されていくのがわかります。
囲炉裏の火と会話で、こわばった心をほどいていく
宿に到着すると、シックな門構えの先に、本物の火がくべられた囲炉裏が迎えてくれました。じんわりと広がる暖かさ、揺らめく炎の色。竈のパチパチと爆ぜる薪の音、立ち上る湯気。スタッフの方とおしゃべりしながら、信州名物のおやきとそば茶をいただく時間は、五感が喜ぶ至福の体験です。
「界 アルプス」のご当地楽は、何かを学ぶこと以上に、この温かな空間で生まれる会話と空気感を味わうこと。火を囲むだけで、初対面のスタッフさんとも不思議と心が通い合い、こわばっていた気持ちが柔らかくほどけていきます。
ご当地部屋は、自分を慈しむプライベートな静寂空間
客室は、大人のひとり旅に安らぎを感じさせる落ち着いた造り。ゆったりとしたソファスペースから窓を覗くと、懐かしい里山の風景と、その先にそびえるアルプスの山脈が広がります。
さらに「はじめてのひとり温泉宿プラン」では、長野らしいナチュラルハーブティーや、北アルプスのふもと、長野県大町市で生まれたヘアケアブランド「ラ・カスタ」のヘアケアアイテムがお出迎え。自分へのご褒美のようなギフトに、心がパッと華やぎます。

今日だけは、スマホの着信音をオフにして、PCも開かない、メールもチェックしない。家で「積ん読」状態だった文庫本を思う存分読みたい。
誰かに気兼ねしたり、時間に縛られることなく、ただのんびり、自分がしたいことだけする。そんな「ひとり旅」の過ごし方、ここならできそうです。
大自然の恵みに身を委ね、心身の疲れを手放して
夕食前に、大浴場へ。カラマツの林に囲まれた露天風呂で、アルプスがもたらした恵みの湯に身を浮かべます。アルカリ性単純温泉の柔らかな湯は、長湯をしても疲れにくく、体の芯から緊張が抜けていくのがわかります。
「私、けっこう気張っていたのかも」
お湯に溶けていくような感覚の中で、自分を客観的に見つめ直す。それは、日常では決して得られない、心身を調律するひとときです。
わさびの香りと雪解け鍋。美食に没頭するマインドフルネス
夕食は、長野の特産「わさび」を自らすりおろす体験から。ゆっくり「の」の字に回しながら爽やかな香りに集中していると、自然とマインドフルネスな状態に……。スマホも閉じて、じっくり目の前の料理を目と舌で味わう準備をしていきます。
新鮮なわさびは辛さより、鼻を抜ける鮮烈な香りが印象的。先付けのローストビーフからデザートのリンゴシャーベットにまで、このおろしたてのわさびがいいアクセントになり、ぺろりといただけました。
メインの「雪鍋」は、綿あめが割り下で溶ける様子をアルプスの雪解けに見立てた遊び心あふれる逸品。地酒とのペアリングを楽しみながら、目の前の一皿に全神経を注ぐ豊かな時間を堪能する、至福の時です。
一期一会の交流と切り絵体験。思わず笑顔になる充実の夜

夕食後、ほろ酔いのなか、再び囲炉裏を訪れると、そこには熱燗を手に語らう国内外からの旅人たちの姿が。
スイスから来たご夫婦や、台湾からの家族連れ。長野に進学した娘と母いろりを囲みながら、一期一会の会話を楽しみ、共に笑う。ひとり旅だからこそ開かれる心の扉があることを、改めて実感します。

部屋に戻り、少し酔いを醒ましたら、切り絵体験に没頭します。長野のシンボル「雷鳥」モチーフを、無心でハサミを動かす時間は、大人になって忘れかけていた「集中による達成感」を思い出させてくれます。
手を動かしてマインドフルネス、温泉でゆっくりリラックス……この繰り返しで自分の感覚を取り戻していく。ひとり旅の楽しい夜が更けていきます。
明日への活力をチャージする、里山の目覚め
翌朝、目覚めたときの頭のクリアさは驚くほどでした。さっそく朝風呂で体を目覚めさせ、朝食をいただきながら、2日目の予定を立てます。
界 アルプスからなら、朝から立山アルペンルートに向かうのもスムーズ。宿から徒歩7~8分ほどにある大町温泉郷のバス停からバスが出ています。新緑の北アルプスを歩き、自然のエネルギーをチャージしたら、たった1泊2日でも十分なほどリフレッシュできました。
もちろん、それ以外にも、安曇野でハーブや美術館巡り、松本で工芸品や本屋を散歩したり、戸隠でパワースポット&そばを満喫したり、長野での楽しみ方はさまざま。空っぽになった心にどんな栄養を注ぐかは自分次第です。
都会で忙しく働く女性にこそ、この「里山のマインドフルネス」を。
「明日からまたがんばろう」。そんな前向きなエネルギーが、静かに、けれど力強く湧いてくるはずです。
取材・撮影 長倉志乃(HALMEK up編集部)
今回宿泊した温泉宿はこちら:界 アルプス
北アルプスの麓、大町温泉郷に位置し、囲炉裏での体験やアルプスの絶景が楽しめる温泉旅館。信州の素朴な温かさと、洗練されたおもてなしが融合した、大人の隠れ家です。
住所:長野県大町市平2884−26
公式サイト:界 アルプス
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaialps/
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