サンキュー♥ちばフリーパスで1泊2日旅_後編
「いすみ酒BAR列車」で日本酒と房総うまいもの旅
「いすみ酒BAR列車」で日本酒と房総うまいもの旅
公開日:2020年09月20日
千葉旅2日目は「いすみ酒BAR列車」に乗車!
千葉県を旅するのにおすすめの「サンキュー♥ちばフリーパス」を使って1泊2日の旅。
養老渓谷に泊まった翌日は、再び小湊鐡道の養老渓谷駅から上総中野駅でいすみ鉄道に乗り換え、終点大原駅まで行きました。
今日は大原駅を12時37分に出発する「いすみ酒BAR列車」に乗車します。車内で房総の日本酒とおいしいお料理を楽しめる、おとな限定(20歳以上)の日本旅行のツアーです。11月末まで毎週土曜日に運行されています(1人・9800円)。
週末だけ運行している、いすみ鉄道のレストラン列車「レストラン・キハ」には、何度か乗車したことがありました。スイーツ・ワイン列車や、伊勢海老特急お寿司列車など、は実にさまざまな企画があるので、何度来ても飽きません。
車両は2両編成で、急行となっています。急行は土日祝日のみ運行、1号車は自由席(別途急行料金300円)、2号車はレストラン列車の指定席です。
国鉄形気動車キハ28は、かつてJR西日本で活躍していました。国鉄車両らしい青いモケットの座席が大好きです。ボックス席の片側に特製テーブルが設置されているので、座席数は半分となっています。テーブルにはすでにお酒と食事がスタンバイしていました。
乗車してまもなく出発。さっそく目の前の重箱を開けると……豪華なお料理とお酒の数々! ツアー記念の枡もついています。日本酒は地元房総の酒蔵から3種、オリジナルお重は茂原市の「古民家居酒屋もんしち」特製。どれからいただこうか目移りしてしまいます。
その古民家居酒屋もんしちのオーナーで、利き酒師の林紀子さんから今回セレクトした日本酒についての説明が始まりました。林さんは千葉の日本酒を広めるため、「千葉日本酒活性化プロジェクト」を立ち上げ、活動されています。ちなみに私は詳しくはないですが、日本酒も大好きです。
利き酒師の説明を聞きながら、千葉県の日本酒をいただきます
今回の日本酒は左から、藤平酒造(君津市)の「福祝 秋あがり 辛口純米」、東灘醸造(勝浦市)の「鳴海 特別純米 ひやおろし」、木戸泉(いすみ市)の「木戸泉 純米 秋あがり」。秋の到来を告げる「ひやおろし」に「秋あがり」、いいですねえ。
まず最初にいただいたのは、一番すっきりしている「福祝 秋あがり 辛口純米」。藤平酒造は久留里にある酒造。久留里の豊富な湧き水を思い出しつつ、大原産地魚のお刺身と共にいただきました。
東灘醸造の「鳴海 特別純米 ひやおろし」もすっきりやわらかく、魚はもちろん、鴨のローストなどにも合いました。「木戸泉 純米 秋あがり」は少し黄色みがかった個性のあるお酒で、しっかりとした味わい。それぞれのお酒や酒蔵のお話を聞きながら、のんびりとした景色も楽しみながら、食事もいただく……と結構忙しいです。
列車は国吉駅にさしかかりました。ここで買いたいものがあります。それは「いすみのたこめし」。いすみ鉄道応援団の方が、土日祝日に駅で立売しています。人気なので、あらかじめ予約しておきました。こちらは後ほどご紹介します。
ところで急行として運行しているこの列車、下りは停車時間があまりないのですが、上りでは国吉駅で10分少々停車時間があります。その際にぜひ降りて、きれいになった駅舎を見てみましょう。おみやげなども多数売られています。
列車は終点、上総中野駅を目指します。お料理に、カボスが丸1個付いていたので、日本酒に絞ってアレンジしました。家では日本酒の豆乳割りなどもよく飲みます。
「日本酒にコーヒーもおいしいですよ」と林さん。コーヒー焼酎は作っていましたが、それは知りませんでした! 今度やってみます。最後に出てきた炊き込みご飯とお吸い物をいただいたら、あっという間に上総中野駅に着いてしまいました。
列車はここで10分ほど停車。大多喜駅まで戻り、そこでツアーは終了です。スタートの大原駅から上総中野駅までは約1時間、その後片付けに入るので、その時間内に飲食を終えないとなりません。ああ、日本酒のおかわり(1杯500円)をしたかった……。ぜひまた乗りに来たいです。
14時6分に大多喜駅に到着。レストラン・キハが終了すると、1号車自由席に乗車していた人々が2号車に移動してきました。「いすみ酒BAR列車」のツアーにはいすみ鉄道一日フリー乗車券が付いているので、そのまま列車に乗って大原駅に戻ることもできます。ちなみに今回、参加者の半分以上が女性でした。お一人様での参加も多く、日本酒が女性に人気なのがわかります。
2020年7月から発売!「鉄印」を集める楽しみ方も
私は大多喜駅で下車し、「鉄印帳」と「鉄印」を買いました。鉄印とは、鉄道版の御朱印。第3セクターの鉄道会社40社が参加し、地方鉄道の振興を目的に、2020年7月から販売されたばかり。各鉄道会社の指定窓口で記帳料(300円〜)を支払うと、鉄印がもらえます。ただし、鉄道を利用するのがルールで、きっぷを見せないと鉄印は買えません。
それから再び上総中野駅へ。今回の旅で何度この駅を通ったでしょう。そして小湊鐡道に乗り換えて養老渓谷駅に向かいます。実はギリギリまで帰りの行程を迷っていました。
大原駅に戻ってJRに乗り、夕日を見ながら内房線で帰るか、再び養老渓谷駅から小湊鐡道でトロッコ列車に乗って帰るか……。サンキュー♥ちばフリーパスがあるので、自由な選択ができるのです。
小湊鐡道のトロッコ列車は、フリーパス+500円で乗車できる
そうそう、「いすみ酒BAR列車」に乗車するといすみ一日フリー乗車券があるのに……?と思われたかもしれませんが、計算したら、どちらのルートでも、2日間使えるサンキュー♥ちばフリーパスを買ったほうがお得なのでした。
トロッコ列車は別途、整理券 (500円)が必要ですが、乗車券にはサンキュー♥ちばフリーパスが使えます。席が空いているかどうかは、先程電話して確認しました。
さて、五井駅までトロッコ列車に乗車します。こちら、SLに見えますが、蒸気機関車ではありません。蒸気機関車風ディーゼル車です。トロッコ列車は下りの養老渓谷駅行きはこちらが先頭ですが、今から乗る上りは反対側が先頭、つまり後ろ向きに進みます。
整理券を買う際に、窓あり席か窓なし席かを選べるので、窓なし席を選択。自由席ですから、どこに座っても大丈夫です。万が一、雨が降った場合は、窓ありの席に移動できます。
16時40分に養老渓谷駅を出発。夕方に近付き、走る列車の影が田園風景に伸びています。窓枠に頬杖をついて、しばし頬に当たる風と付いてくる影を眺めていました
トロッコ列車は屋根もガラス。だから、この開放感!林の中を走り抜けて行く時が、特に気持ちいいです。ちなみに車内販売はありません。昼の時間帯は、里見駅で喜動房倶楽部がお弁当や直産品を販売しています。
小湊鐡道の上総牛久駅の猫に、つい足止めを食らう
列車は途中の上総牛久駅で19分間停車します。駅員さんに聞くと、歩いて5分の所にコンビニがあるとか。そこでビールを買って、たこめしを食べることにしましょう。
ところが改札を出てすぐ、きっぷ売り場の窓口下に猫が。思わず足が止まりました。
近づいても全然動く気配がありません。まさか死んでる……?と更に近づくと、どうやら堂々と寝ているだけでした。後で調べてみると、横に人が座っていても、このように寝ている猫だとか。あまりのかわいらしさに写真を撮りまくり、コンビニに行きそびれました。
いすみのたこめしを食べるなら、日本酒は買っておくべき
列車が動き出すと同時に、たこめしを開封。昔、この辺りでは、たこめしは漁師のまかない飯でした。私の漫画「メシ鉄!!!」にも登場してもらったことがあります。たこめしはもちろん美味しいし、紫蘇に巻かれた「さんが焼き」はお酒にぴったり。つくづく大多喜で日本酒を買ってくればよかったと後悔しました。
すっかり日が落ち、通過する上総村上駅のベンチに、宇宙飛行士発見!? こちらは来春開催予定の「房総里山芸術祭 いちはらアート×ミックス2020+」をPRするための先行展示。来春が楽しみです。
この日は30度超えで大変暑かったのですが、暗くなると風も冷たくなり、あたりには虫の声。窓がないと季節感を直に感じられるのがよいのです。そして列車は静かに終点・五井駅に到着しました。
結局、小湊鐡道・いすみ鉄道を行ったり来たりする旅となりました。それぞれに1日フリー乗車券や、房総横断記念乗車券など、お得なきっぷが発売されていますので目的によって選びましょう。
■もっと知りたい■
- 前回はこちら サンキュー♥ちばフリーパスで小湊鐵道&いすみ鉄道旅
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