旅行ジャーナリストの大人の旅提案
揺れる50代のひとり旅。温泉宿「界 秋保」で“わたし再発見”
揺れる50代のひとり旅。温泉宿「界 秋保」で“わたし再発見”
公開日:2026年04月23日
役割から解放される、心地よいひとり旅時間
子育てもひと段落し、自分のために費やす時間とお金の余裕が生まれる50代。見渡せば、推し活で全国へ出掛けたり、新たな趣味を始めたり、イキイキと第二の人生を謳歌する友人の姿。刺激を受けつつも、自身の体力や気力の変化に戸惑い、焦りを感じモヤモヤとした気持ちになることもあるのでは?
そんなときこそ、ひとり旅に出掛けてみませんか? 自分の心と向き合うことで思考がクリアになり、旅での新たな出会いや発見は、人生に潤いをもたらしてくれます。
母、妻、娘として、あるいは社会の一員として、私たちは日々さまざまな役割を担っています。自分を知る人がいない環境に身を置き、役割から解放される「ひとり旅」は、想像以上に心地よく満ち足りた時間が流れます。
好きなものに囲まれ、一期一会を重ねるうちに、自分の新たな思いに気付き、忘れかけていた夢を思い出すことも少なくありません。
大人のひとり旅にふさわしい宿とは
「大人のひとり旅」では、ゆったりと心身を癒やし、五感に響く体験ができる宿を選びたいもの。
今回は「歴史・文化を感じ、その地ならではの食や体験を味わう」をテーマに、宮城県にある温泉旅館「界 秋保(あきう)」を訪れることに。
高層ビルが立ち並ぶ仙台駅からバスで向かうこと30分、車窓は山の緑へと変わり仙台の奥座敷「秋保温泉」へ到着します。
界 秋保は名取川のほとりに佇む一軒宿。館内に足を踏み入れると、川の色に着想を得た鮮やかなブルーが彩りを添え、地域に受け継がれてきた伝統工芸や、この地に魅了された若手作家の作品が、目と心を楽しませてくれます。
界 秋保で過ごす至福の私時間
早めにチェックインをして館内にある「せせらぎラウンジ」でアフタヌーンティーをいただくことに。
ゆっくりと時が流れる中、秋保産のシードルと華やかなスイーツが運ばれてくると、頬がゆるみ、一気に非日常へと誘われます。
かわいらしいイラストのお品書きを眺めながら、「セイボリーは仙台麩や笹かまを使っているのね」「私、これが好みだわ!」と心の声をお供に楽しむティータイムは、ひとり旅ならではの醍醐味。
スタッフのおもてなしも絶妙で、名勝「磊々峡(らいらいきょう)」を作り出した「秋保石」がラウンジの内装に使われていること、アフタヌーンティーの器は伊達政宗公に着想を得たオリジナルのデザインであることを教えてもらい、滞在の奥行きがぐっと深まります。
客室は、ひとりではもったいないほど広々としており、中でも圧巻なのが大きな窓いっぱいに広がる山々の景色。まるで額縁に収められた一枚の絵のようで、窓際の青いソファに身をゆだねれば自分も絵の一部になったような気分になります。
行き交う雲の流れや、風に揺れる木々を眺めていると時が経つのを忘れ、何もせず過ごす心地よさを改めて感じます。
ご当地の魅力満載!夜のひととき
夕食前に、スタッフのすすめで、ご当地楽「伊達な宴」へ参加することに。おもてなしの達人といわれる伊達政宗公にちなみ、入り口で陣羽織を身に着け、宴の準備が整った部屋へ。
ひとり参加は私だけで、最初こそ戸惑ったものの、「おばんです」という挨拶で宴がスタートすると世界観にひきこまれ、お酒に親しみながら地域の文化や食を知るのは、想像以上に面白い!
偶然に時を同じくした人と打ち解け交流するのも新鮮で、不思議と気持ちもほぐれ晴れやかになります。
宴の興奮が冷めやらぬまま夕食へ向かうと、大名膳をイメージした鮮やかな朱塗りの膳には、色とりどりの八寸やお造りが並び、華やかさに笑みがこぼれます。名立たる酒蔵がある宮城ですが、秋保温泉にはワイナリーやクラフトビールの工房もあり、料理とお酒のペアリングを考えるのも楽しいひととき。
メインの山海宝づくし鍋をはじめ、地元産や旬にこだわった料理を心ゆくまで堪能しました。
夜はロビーに響く篠笛の音色に包まれながら温泉へ。肌がしっとりと潤う湯につかりながら一日を振り返れば、焦りやモヤモヤはどこかへ飛んでいったよう。「楽しかったなあ。明日はどう過ごそう?」とウキウキした気持ちでベッドへ潜り込みます。
手仕事が呼び覚ます前向きな気持ち
界のチェックアウトは11時。朝食をいただきひと休みしたら、旅の思い出に「オリジナルキーホルダー作り」に挑戦することに。
秋保石と、昨夏の「仙台七夕まつり」で実際に使われた和紙から、それぞれ好きなデザインを選び、制作に没頭すること1時間。優しい音色が響くかわいらしいキーホルダーの出来上がり!
「なかなか良い出来だわ」と自画自賛しながら思い出したのは、忙しさに追われ遠ざかっていたけれど、学生時代は手仕事が好きだったこと。
時間ができた今、久しぶりにものづくりに没頭するのもいいかも——そんな思いを胸に帰途へつきました。
ひとりでも気兼ねなく、自分のペースで過ごせる「界」では、素の自分に戻り、目の前のことに集中するうちに、心が軽く前向きになるのを感じます。不安や悩みがあっても、一歩踏み出すことで見える景色は変わります。
「がんばろう」「新しいことを始めてみよう」と、日常への元気がもらえる大人のひとり旅へ、あなたも出掛けみませんか?
リピーターにもおすすめ!~はじめてのひとり温泉宿プラン~
全国の界では、「はじめてのひとり温泉宿プラン」を実施中。おひとりプロデューサーまろ氏監修の「ひとり温泉宿のしおり」がプレゼントされる他、施設ごとにひとり時間を楽しむコンテンツが含まれた宿泊プランです。
例えば、界 秋保では、おひとりさまウェルカムティー(フルーツティー)、夕食時のアルコールのペアリング(※ノンアルコールも選択可)、和紅茶のお土産、そして紹介した秋保石と仙台七夕和紙のキーホルダー作りがセットになり価格もお得。ひとり旅が初めての方はもちろん、リピーターの方にもおすすめです。
プロフィール:旅行ジャーナリスト 村田和子
1969年生まれ。「旅を通じて人・地域・社会を元気に」をテーマに活動。TV・新聞・雑誌等のメディアで「人生を豊かにする旅」を紹介、講演やコンサルティングも手掛ける。総合旅行業務取扱管理者、クルーズコンサルタントの資格を有し、著書に『旅育BOOK(日本実業出版社)』。趣味は美術館、建築巡り。インスタグラム:@murata_kazuko ブログ:https://www.murata-kazuko.com/

今回宿泊した温泉宿はこちら:界 秋保
名取川の美しい渓谷と豊かな自然に包まれる宿「界 秋保」。仙台藩初代藩主である伊達政宗公のもたらした文化を随所に取り入れた、粋で斬新なおもてなしを楽しめます。
足湯付きのテラスや、毎夜開かれる楽器の生演奏、地元のドリンクやお菓子を楽しめる「せせらぎラウンジ」も見逃せません。
住所:〒982-0241 宮城県仙台市太白区秋保町湯元平倉1番地
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaiakiu/
「界 秋保」ペア宿泊(1泊2食付き)1組2名様
「界 秋保」ペア宿泊券(1泊2日)を、1組2名様にプレゼントします。((有効期限:2026年8月1日~2027年1月末日)※宿泊券の発送は7月初旬になります。
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