コップ・花瓶で花を生けるときに、位置が安定するワザ
2022.08.162023年07月26日
プロに聞く!花を最後まで楽しむテクニック
新しい蘭の品種「モカラ」で夏を楽しむ花あしらいを
トロピカルな雰囲気満点の花「モカラ」をお部屋に取り入れませんか?「花を知り、楽しむ」がコンセプトの第一園芸のWEBサイト・花毎(はなごと)の連載で「二十四節気の花あしらい」を担当する谷中直子さんに、モカラの飾り方・楽しみ方を伺います。
ヴィヴィッドな色が魅力「モカラ」
「モカラ」という花をご存じでしょうか?名前はご存じなくても、一度は見掛けたことのある花かもしれません。
この「モカラ」はランの仲間の一種で、約半世紀前に属性が異なる3つのランを交配して開発された、新しいランです。暑い時期でも日持ちがよいため、夏に楽しむ花にぴったり。
黄、ピンク、オレンジ、赤、紫、白にピンクのドットなど、部屋がパッと明るくなるヴィヴィッドな花色が揃っているのも魅力です。
モカラの飾り方1:リゾートホテルのようなイメージで飾る
モカラは見ているだけでバカンス気分になれる花。
いろいろな品種が出回っていますが、今回は真夏のイメージで、ブーゲンビリアのような紫がかったピンク色の品種「ロビン」を選んでみました。
まずは、深い切れ込みが入った葉の観葉植物「クッカバラ」を水が入った花瓶の中に沿うように沈めます。そこにモカラがひと固まりになるように少し傾けて生けましょう。
水に浸かる部分にもモカラの花が付いている場合は、あらかじめ取り除きます。もちろん、取り除いた花は捨てずに取っておきましょう。後ほど楽しみ方をご紹介します!
とても簡単ですが、鮮やかなモカラと1本のグリーン、そして水のコントラストでお部屋がリゾートホテルのような雰囲気になる花あしらいです。
モカラの飾り方2:違う花をプラスしてイメージチェンジ
先ほどのモカラとクッカバラを生けた花瓶に、パイナップルの仲間、黄色の「グズマニア」を1本加えました。
鮮やかな黄色のグズマニアが1本加わっただけで、一気に豪華な印象の花あしらいに。
クッカバラは1~2日たったら取り出して他の花と同じように生けましょう。グズマニアも日持ちがよい植物なので、こまめに水替えすることで夏場でも長く楽しんでいただける組み合わせです。
モカラの飾り方3:バスケットに入れて飾る
特に暑い時期に花を長持ちさせるためには、こまめな水替えとともに切り口を切り戻すことが大切です。お手入れをすることで短くなってきたモカラをコップに入れてバスケットに飾ってみましょう。モカラだけではなく、鉢植えのポトスも一緒にセットしてみました。
熱帯地方が原産のものが多い観葉植物とモカラの相性は抜群です。
今回使ったのは直径10cm弱の鉢サイズのポトスですが、お手持ちの観葉植物でお試しくださいね。
モカラの飾り方4:短くなった花も楽しみ尽くす
モカラは下についた花から痛みますので、最後には上部についた花が残ります。そんなときにはいくつかの小さなグラスに入れて、飾ってみましょう。
トレーの上に立体的に積み重ねると特別な雰囲気が簡単に演出できます。花瓶でなくても底が平らなグラスなどでももちろんOKです。
さらにトレーにモカラを数輪散らせば、もっと豪華に。モカラはとても丈夫なので、半日ほどでしたら水につけなくてもきれいな花を楽しむことができますよ。
お子様やペットが触れないような場所でぜひ試してほしい、少しだけ特別感を感じる花あしらいです。
モカラの基本情報
●出回り時期:通年
●香り:なし
●学名:Mokara
●分類:ラン科モカラ属
●和名:モカラ
●英名:Mokara
●原産地:なし(人工交配した育成種)
●花言葉:「優美」「気品」 など
構成・写真=石川恵子(第一園芸・花毎)
花を知り、楽しむサイト 花毎
この記事は、花毎での連載「二十四節気の花あしらい」を基に制作しています。
>>花毎で「二十四節気の花あしらい」を読む