50代からの女性のための人生相談・100
人生相談:夫の浪費癖…直さないと老後の生活費が心配
人生相談:夫の浪費癖…直さないと老後の生活費が心配
更新日:2023年01月27日
公開日:2022年10月26日
58歳女性の「夫の浪費癖」についてのお悩み
夫婦ともに、50代後半の夫婦二人暮らしです。
夫は30代でクレジットカードを持つようになってから、趣味に使う金額が多く、何度となくそれを伝えてもあまり改善しません。
主に書籍とBlu-rayなどの映像商品を購入していて、図書館やレンタルDVDを利用することはほぼありません。既に持っていることを忘れて、同じものを購入することも1回や2回ではありません。
毎月、生活費の20%弱を夫の趣味で浪費してしまうので、お小遣い制にしてみたこともありますが、効果はありませんでした。
夫の浪費癖を直すいい方法があれば教えてほしいです。
(58歳女性・ユキヤナギさん)
畠中さんの回答:ライフプランを作って協力体制に

「夫の浪費癖がなかなか直らない」というお悩みを持つ奥様は少なくありません。「言っても改善されないので、ついつい許してきてしまった」という期間が長くなるほど、改善には時間がかかります。
ユキヤナギさんのご家庭は、10年以内に年金暮らしに入るわけですから、今のようなお金の使い方をされたままでは、年金生活に入った途端、貯蓄が速いペースで減る可能性もあります。苦労するとは思いますが、改善に向けての努力を重ねていきましょう。
お小遣いの目安は夫婦の手取り収入の10%
改善策の前に、お小遣いの予算感をお伝えしますと「ご夫婦二人分で手取り月収の10%」が適正額になります。例えば月収が50万円だとすると、5万円の予算を二人で相談して分け合うのが、予算としては適正です。
ユキヤナギさんのご家庭では、夫が生活費の20%を消費してしまっているとのことなので、家計費のバランスはいびつになっています。せめて、「1人分で10%程度」まで引き下げられるような努力が必要です。
まずは書籍とDVDの整理から

さて、具体的な方法ですが、「お小遣いを減らしてほしい」と言っても、改善されてこなかったとのこと。そこで、お小遣い額を減らす提案の前に、現在持っている書籍やDVDを整理することをお願いしてはいかがでしょうか。
所有している本やDVDのうち、売ってもいいものと、大切にとっておきたいものに分けてもらうのです。大切にとっておきたいものの選定には、それが入るスペースを限定すると、選びやすくなります。
また売っていいものは、販売サイトや買取業者に買い取ってもらい、そのお金は夫に渡すのがいいでしょう。
「老後に入ったら、どちらかが大病をしたり、どちらが先に死ぬかはわからないから、これからはいらないものは処分して、大切なものだけに囲まれて暮らしていきたい。そのために、自分の持ち物も整理をするので、あなたにも協力してほしいんだけど……」といった感じで、整理を促してみるのです。
整理をしていると、二重に買ってしまったものを視覚化できますし、久しぶりに読みたくなったり、鑑賞したくなる作品があるかもしれません。見返したい作品が多ければ、しばらくの間は新規購入のペースが落ちる可能性もあるでしょう。
ライフプランを作って数値で見せる

整理してもらえるように促すときは、老後のライフプランを書き出したものも夫に渡してみてください。ライフプラン表と言っても、パソコンを使って作成するような綿密なものである必要はありません。
ペンと定規を使って作成したライフプラン表には、「あなたが今のままのお金の使い方をしていると、〇歳の時に貯蓄が底を突く」という貯蓄の推移を、少し大げさに(実際よりも早めに貯蓄が底を突くような感じで)書き込むのがいいと思います。
会話だけで進めようとしても、最後まで話を聞いてもらえない可能性が高いです。しかしユキヤナギさんが一生懸命、今後の生活状況を紙に書いて渡した場合、無視して破り捨てたりはしないはずです。
夫も、老後の生活は気になるはずですから、持ち物の整理を促すとともに、現状のまま迎える老後の状況も説明してみましょう。
ライフプラン表の隅には貯蓄の推移などの他に、自分がする努力やユキヤナギさんが考える改善策も書いてみてください。
例えば、こんなことです。
- あなたがお小遣いを〇万円まで減らしてくれたら、65歳までに貯蓄が〇〇万円くらい増やせます。
- 私は食費を毎月5000円減らす努力をしますので、食費の分で年間6万円の貯蓄を増やせます。
- 今通っている〇〇は退会して、地域のサークルに入ろうと思います。それで、月々3000円の節約になります。この3000円はへそくりにして、あなたとの外食に使いたいです。
上記のように、思いつくことは何でも書き込んで、ユキヤナギさんの真剣度を夫に感じてもらうのがいいように思います。
すぐに取り掛からないと、年金生活までの時間はどんどん短くなってしまいます。ユキヤナギさん自身の老後生活に直結しますので、がんばってライフプラン表を作成してみてください。
回答者プロフィール:畠中雅子さん

はたなか・まさこ 1963(昭和38)年生まれ。ファイナンシャル・プランナー、CFP(R)。『お金のプロに相談してみた!息子、娘が中高年ひきこもりでもどうにかなるって本当ですか?』(時事通信社)他、著書は70冊以上。また「ミニチュアワールドと観光列車」に造詣が深くブログを開設している。
構成=石丸繭子(ハルメクWEB)
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