
50代から「英語の学び直し」♪
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公開日:2025年03月31日
通信制 山本ふみこさんのエッセー講座第9期第6回
随筆家の山本ふみこさんを講師に迎えて開催するハルメクの通信制エッセー講座。第9期も6回目、さいごのテーマは「駅」です。横山利子さんの作品「JR山田線」と山本さんの講評です。
久しぶりに盛岡までJR山田線のディーゼル車に乗った。9時25分発盛岡行は2両、車内は人がまばら。それでもこの時間帯じゃ乗客も多い方だ。1日4往復だが早朝と夜はもっと少ない。道路が良くなり車やバスを利用する人が多くなったからだ。
山田線盛岡──宮古間はJR東日本の鉄道路線。1923年の開業である(全通は1939年)。当時は国鉄だったが赤字を危ぶむ声もあるなか、やっとできたという。その頃は道路も悪く車での輸送は少なかった。舗装などもしていないくねくね道路である。住民にとっては待ちに待った山田線であった。
1948年(昭和23年)アイオン台風による土砂災害のため運休、7年かけてようやく全面開通した。開通式のことは鮮明に覚えている。小学校3年生11月、天気の良い日だった。集落の人たち、小中学校の生徒がそろって駅に集まった。ホームに日の丸を掲げた蒸気機関車が入ってきて皆で小籏を振って出迎えた。
1984年、蒸気機関車は終了する。その少し前から客車はディーゼル車になっていたが貨物は蒸気では走っていた。そして間もなく貨物輸送は廃止になった。
高校進学に3年間山田線を利用した。冬はまだ暗いうちに家を出る。駅員さんがダルマストーブに石炭をくべ赤々と燃やしてくれて待合室は暖かかった。駅の近くには駅員さんの官舎があり5世帯くらい住んでいた。山田線の他の駅でもたいてい同じだったと思う。駅舎の周りやホームは各駅それぞれに工夫して花を植えたり、桜の大木があったりと各駅で特色があった。駅員さんが駅を大切にしていることが伝わる。
通学の車内はいつも同じ顔ぶれ、そこに大きな背負いカゴの小母さんたちがいた。仕入れた魚類を背負いカゴに、両手にもいっぱいの荷物を持ち各駅で降りて行く。各集落では行商の小母さんがやってくるのを待っていた。
盛岡──宮古間にある14に駅は今すべて無人駅である。集落の住民も少なくなり駅を利用する人も減った。ガラス越しに見える閉伊川は穏やかに流れていた。
この先も山田線が存続するよう願うばかりである。
この作品を夢中で読んだため、いつものオレンジ色のダーマトグラフ(紙巻で糸を引いて、削る鉛筆)を引くのをわすれました。
横山利子さん、ごめんなさい。
あらためて、わたしがもっとも好きだったところをお伝えします。
通学の車内はいつも同じ顔ぶれ、そこに大きな背負いカゴの小母さんたちがいた。仕入れた魚類を背負いカゴに、両手にもいっぱいの荷物を持ち各駅で降りて行く。各集落では行商の小母さんがやってくるのを待っていた。
情景の浮かぶ、うつくしい随筆です。
そうそう横山利子さんからこんなご質問がありました。
数字の書き方について、です。
漢数字(一、二、三、四、五……)と算用数字(1、2、3、4、5……/アラビア数字)と、どちらを使うのがよいだろうか、と。
数字は、ひとつの作品、1冊の本のなかで統一されていれば、どちらでも、よいのです。
皆さんへ。
近年、縦書きの作品でも、算用数字を選ぶ作家がふえました。縦書きのときは漢数字だろう、と決めつけず、一度試してみたらどうでしょう。
全国どこでも、自宅でエッセーの書き方を学べる通信制エッセー講座。参加者は講座の受講期間の半年間、毎月1回出されるテーマについて書き、講師で随筆家の山本ふみこさんから添削やアドバイスを受けられます。
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