
50代から「英語の学び直し」♪
「英会話ができるようになりたい」と、50代から英語を学び直す方が増えています!スキマ時間で簡単に英語学習ができるおすすめの方法は?
公開日:2025年02月28日
通信制 山本ふみこさんのエッセー講座第9期第5回
随筆家の山本ふみこさんを講師に迎えて開催するハルメクの通信制エッセー講座。今回のテーマは「100字エッセー」。100文字で綴るエッセーを5作書くことに挑戦しました。皆さんが書いた5作の中から山本さんが選んだ1人1作をご紹介します。
●浅井京子
声を出す、朝刊のコラムを音読する。早口言葉を言う。口角のトレーニング。せめて声だけでも若くと始めた習慣。声帯は意識して起こさないと起きない器官ときいた。成果はあるのか? ないのか? 何時わかるのだろう。
●磯野昌子
パン屋でパートをしていた。冷凍庫でパンをこっそり食べようとドアを閉めたとき、パタンと音がした。食べ終わって出ようとしたが開かない! 声を出しても誰も通らずあせる。3、40分過ぎてやっと脱出。死ぬかと……。
●大井洋子
台所で豆苗の成長を観察している。支柱がなくても、苗同士が巻きひげを手のように繋ぎあって、お互いを支え合い伸びていく。寒い冬の窓辺でも、光に向かって濃い緑色の葉っぱを次々と広げていく姿に元気をもらう。
●岡崎真紀
友人は「ステキ探し」が得意だ。工事中の建物を覆う幕を、「鮮やかな黄色だ」と指差したり、住宅街の郵便受けの上に「コンバースが干されてる!」と微笑む。彼女の隣を歩くと、日常がちょっぴり明るくなる。
●大竹昌子
考えに考え、結局「津久井学校給食センター」へ辞退の報告に行く。3か月だけ栄養士として手伝うつもりだったのだが……。高齢者に仲間入りしてやる気に体力がついていかないと知った。「身の丈」の物差しを修正しよう。
●熊本美千代
毎年楽しみにしていた庭の柿。すべての鳥の餌となり一口も食べられなかった。干し柿にも狙いを定めてやってくる……大きな穴があいて残念。調べてみるとヒヨドリだとわかった。腹は立つが招福の縁起物らしいのです。
●小林滿枝
私の名前は「滿枝」。旧姓は「小林」だった。小さい体に枝が満つるように、豊かな人間になってほしいというのが、父母の願いだった。そうとも知らず、ずっと、下に「子」のつく名前をうらやましいと思っていた私。
●駒村桂子
小学校の頃、通学路と校庭の間に西武線が走っていた。線路上にかけた二線橋を渡って校庭を歩いて、今度は校庭と校舎の間を通る道路を避けるための地下道を下って上がって、校舎に着いた。なかなかめずらしい体験であった。
●相良章子
眠れない夜がある。あれこれ考えているつもりはないのに頭が冴えてくる。目を閉じ暗闇の中を彷徨っている感覚。本当は眠っているのか起きているのかどうかわからない。眠れないという夢をみていただけなのだろうか。
●栞子
かたくしぼったタオルも、水の中へ入れるとすっとほどけてゆく。かたくなった頭も、水にふれるとゆるゆるゆるむ。雨の中やプールや温泉、わたしが水にひかれるのはきっとそのせい。本日もちゃぷんともぐります。
●佐々木はとみ
映画「はたらく細胞」を鑑賞。人間の体内のそれぞれの細胞の働きがわかる。ユーモアあふれる映画で、子どもにも理解しやすい。食事の大切さ、たばこの害、お酒の飲み過ぎも理解できた。そして何より、楽しく生きるが大切。
●サーリ
桜がソプラノでうたっている。その下で人もうたっている。青い葉になるとアルトでうたっている。黄色や赤い葉になるとテノールでうたいながら散っていく。やがて幹だけになるとバスでうたいながら春を待っている。
●杉山恭子
愛犬に冬の散歩用の帽子を編む。頭にかぶせると、かしこまっておとなしくしている。なかなかかわいい。さっそく外に連れ出すとブルブルブルっと全身をゆらし、帽子はあっけなく外れてマフラーになった。冬の散歩デビューを果たした日。
●説田文子
新幹線で東京から新大阪まで2時間半。名古屋を過ぎ、岐阜羽島から曇りはじめ、米原では一面雪景色。どうなる事かと少し心配になるが、琵琶湖の南の草津で雪は、跡形もなく消え、晴天になる。天気は馬の背を分ける。
●たけのみつえ
青くツンとした澄んだ空に、しだれ桜の枝がたおやかに美しい。夜になると優雅な舞を踊っていそうな佇まいだ。満開の花の頃はどれほど美しいだろう。観光の途中でベンチに腰をおろす外国に皆さんに見せてあげたい。
●田中眞理
「禁煙も良し悪しや。息子が医者に言われて、たばこやめたらもう、食べて食べて、肥えて肥えて、違う病気になったらしいわ」「そらえらいこっちゃ」ひとりでつかる近所の温泉。聞こえてくるこんな会話がいとおしい。
●玉木裕子
犬は、正面だけでは本当の姿はわからない。うしろ姿にこそ、個性と生き様があらわれる。蹴るうしろ脚と支えるまるいお尻、えんとつのようなシッポ。犬のお尻には顔がある。ねっ! よく見れば見るほど楽しいでしょ?
●傳田啓子
あっという間に、20センチ弱の積雪で、周囲は白いスクリーンに変わった。庭の左向うの山際には、昔、子どもたちが手作りそりで遊んでいた声や絵が写る。空が明るくなり陽が出はじめると、雪はたちまちしぼんでいく。
●富山芳子
玄関には下駄箱がある。いまそこに下駄が入っている家はそうはないだろう。昔自分が育った地方では小学校から高校まで雪のシーズン以外、大抵の生徒は下駄で通学していた。女子は華奢な、男子はごっつい駒下駄を履いて。
●中村史佳
わが家の小さな庭のガーデニング。今、色とりどりのパンジーやビオラが満開。花花は正直である。水やりを忘れると花がクタッとする。「お水ちょーだい!」「ごめんね、お待たせ」そんなやり取りをくり返す。
●梨岡知佐子
子ども達と遊ぶ集まりでのこと。隣にいた子に「お名前は」と尋ねると「ボク」「お名前はなんていうの」とまた尋ねる。「ボクです」わたしが困った顔をしていると「ボクという名前です」笑って答えた朴くんでした。
●羽生惠子
秋の1日、日本海を眺めつつ走る山陰本線の車窓から見た、細かい鰯雲が見渡す限り空一面に広がる見事さ。出雲で妹と別れ、津和野を目指していた。ちょっとだけ寂しくなってきた私を元気にした、大漁の鰯たちだった。
●前田元子
お茶を飲もうとするとテーブルとわたしの膝の間にグイグイと潜り込む。昼寝をしようと横になるとわざわざ隣まで来て体をピッタリくっつけて寝息を立てる。こんなふうにしたい犬だったのだ。やっと気づいた。
●前場勢津子
夜空を見上げよう! 宇宙ステーション「きぼう」が見える日。夕方5時すぎから準備を整える。寒さが身にしみる日だからコートにマフラー。ドキドキ……。見上げている北西の空に小さな光。見ましたよ見ましたよ。
●水木うらら
もし私が鰯ならば小麦粉卵パン粉のドレスに身を包み、油のプールへ飛び込む。塩焼きの頭に柊の小枝が1本、突きささる。鬼1匹も入れるもんかと必死で追い払う。身震いする庭に1人立ち、立春はすぐそこに待っている。
●横山利子
すずめさん、あなたも冬の装いなの? ふっくらとダウンコートを着たみたい。まんまるころころ、土手の斜面に集まってお喋りに夢中。友だちいっぱいいるんだね。見ているだけじゃつまんない。わたしも仲間に入れて。
※掲載は五十音順・敬称略
※掲載にあたりルビは()内に記載しています。
※一部の作品は、講師監修のもと加筆・修正を行いました。
皆さんの「100字エッセー」傑作選です。
ゆっくりおたのしみくださいまし。
「100字エッセー」は書き手をいろいろな意味で鍛え、脳もこころもやわらかくしてくれます。ときどき、100字エッセーを書いてみてくださいましね。
全国どこでも、自宅でエッセーの書き方を学べる通信制エッセー講座。参加者は講座の受講期間の半年間、毎月1回出されるテーマについて書き、講師で随筆家の山本ふみこさんから添削やアドバイスを受けられます。
■エッセー作品一覧■
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