- ハルメク365トップ
- カルチャー
- 旅行
- 本場のスリランカカレーは健康食⁉おすすめ店も紹介
2019年訪れるべき国第1位のスリランカ。現地在住の日本人フォトグラァーの石野明子さんが魅力をお伝えします。今回は、本場のおいしいスリランカカレーを食べたい人必読! 食べ方やおいしさの秘密、コロンボ周辺のおすすめ店をご紹介します。
スリランカカレーって、どんなカレー?
旅行の醍醐味といえば食事は外せません。今回は、スリランカのカレー事情をご紹介しますね。
スリランカはインドのちょっと下に位置しているだけに、カレーのイメージが強いのではないでしょうか。確かにカレーはカレーなのですが、日本にもレストランが多いインドカレーとはかなり異なったカレーです。
最近はスリランカカレーレストランも日本に増えているようですが、やはり本場はお料理のバリエーションも豊富で値段も安いのが魅力的!「これぞスリランカカレー」と言われるのは、「ライス&カレー(発音はライセンカリー)」と呼ばれるランチどきに食べられるものです。
パラパラのごはんをお皿の中心によそい、そのまわりに箸休め的な野菜の和え物と野菜カレーを3種類ほど盛りつけ、ごはんの真ん中にメインのチキンカレーやポークカレー、フィッシュカレーをのせて完成です。
どのお店もメインのカレーはいくつか用意しているので、何を選ぶかはその日の気分次第。このライス&カレーが日本でいうところの定食になります。「毎食カレー?」と思ってしまいますが、組み合わせ次第でバリエーションは無限大です。おかず(カレー)を4、5種類作らなければならないと考えると結構な手間ひまかかった食事だと言えると思います!
私が初めてスリランカで本場の味を食べたとき、こんなにも味のバリエーションがあるのかと驚きました。そして一皿の中にさまざまな食感が存在していることにも! トロッとした食感のマンゴカレーやサクサクのゴーヤのサラダ、たけのこのような食感のバナナのつぼみカレーなど決して日本では食べられないカレーばかり。チリを生かした真っ赤なカレーには鼻水が止まらず辟易しましたが……。
アーユルヴェーダの理論に基づいた健康食
スリランカといえば「アーユルヴェーダ」。マッサージやリラクゼーションをイメージされがちですが、5000年以上の歴史を持つ伝統医学です。実はスリランカカレーも、「医食同源」のアーユルヴェーダの考えに基づいて作られています。例えば、一食の中に、甘み、辛味、塩味、酸味、苦味、スパイスの刺激という6つの味覚が混在していることが体によいとされています。ランチどきにしっかり食べることも、アーユルヴェーダの考えによるものです。
スリランカカレーにはインド洋で獲れるカツオを干して使うモルディブフィッシュというものがあります。日本の鰹節のような役割でカレーに旨味のアクセントを加えます。野菜や魚の旨味を用いているのは日本人にも共通するものがありますね。
また日本にも「身土不二」*1という言葉があるように、「スリランカの気候のもとではスリランカの太陽や雨を浴びた食物をいただく」というアーユルヴェーダの考え方があります。私にはその考え方がとてもしっくりきます。きっと真面目にアーユルヴェーダ食だけを食べていれば、かなりいろいろ改善されるのでしょうが、私はカフェイン大好きですしついつい洋菓子も食べてしまいがち……。いつかアーユルヴェーダ 施設でしっかりと取り組んでみたい!
身土不二*1:生まれ育った土地に実った食物を食べる事で健康を保つこと
スーパーフードも、カレーの具材に
スリランカのアーユルヴェーダ、食文化が発展できたのはスリランカの大地が育んだ薬草やフルーツ、野菜が豊富にあったからこそ。抗酸化作用が強く、体の免疫をあげる食材として世界的に注目を集めているスーパーフード*2の「モリンガ(ワサビノキ科)」は日常的に食べられています。また「ネッリ」と呼ばれるフルーツは抗酸化作用が強力で、若返りのクスリとも言われています。ネッリは辛味以外の5つの味を持っているそう。
そしてWHO(世界保健機構)が「世界的に重要な薬草リスト」にあげている「ゴトゥコラ」! 美肌、むくみ改善、細胞活性化と嬉しいことだらけの食材です。朝の通勤タイムにはジューススタンドの定番メニューとなり、ランチどきにはライス&カレーに欠かせない「ゴトゥコラサンボル(サンボルは和えものの意)」となります。私も大好きなゴトゥコラ サンボルの作り方はいたってシンプル。刻んだゴトゥコラ にココナッツを削ったもの、みじん切りの玉ねぎ、ライム、塩を手でざっくり揉み込んでしっとりしたらできあがりです。爽快感のある酸味と苦味が後を引き、お皿に盛られたさまざまなカレーを引き立てます。おいしくて体にいいなんて最高です。
スーパーフード*2:一般の食品よりビタミン、ミネラル、クロロフィル、アミノ酸といった必須栄養素や健康成分を多く含む食材
スリランカカレーの食べ方
お皿に盛られたスリランカカレー、その食べ方は「右手」です。お皿の上でごはんとカレーを好きな分量で混ぜ合わせ、一度指先でぎゅっと一体化させてから口に運びます。こうすることでスプーンでは味わえない旨味が引き出だされるそうです。私はうまくできずポロポロこぼしてしまい、まだその旨味の境地を知りません..….。カレーを混ぜながら食べる必要があるため、お皿は大きいものを出すのがおもてなしの印だそうです。
さて実際このスリランカカレーをどこで食べるか、ということになりますが、私は近所のいろんな食堂にトライしてお気に入りを見つけています。しかし時間と胃袋が限られた旅行者にとってそれはかなり困難。なので、まず気軽に数種類のカレーが楽しめるホテルのカレービュッフェをおすすめします。 大衆食堂では衛生面が気になることがある、少しずつ試したいといった方にはぴったりです。
コロンボ周辺のおすすめのレストラン
一軒目は「ヒルトン コロンボ」にあるレストラン「カレーリーフ」。
カレーリーフはスリランカカレーに欠かせないハーブ。シンハラ語でカラピンチャと呼ばれます。このレストランは、ライブキッチンが充実しているところが魅力です。おいしいできたてコットゥ(肉、野菜と小麦粉で作ったロティという生地を鉄板で刻みながら炒める人気料理)も食べられます。10種類以上のカレー、ゴトゥコラ サンボルを含むさまざまな種類のサンボル、ココナッツと米粉で作られた、ホッパーと呼ばれる丸っこい形が可愛らしいパリパリ食感のカレーのお供など、本当に種類が豊富です。
またショーケースから新鮮な魚介を選ぶと、お好みの調理法でテーブルまで届けてくれます。スリランカ産のワタリガニを使ったカニカレーやマグロが入荷していれば、胡椒の旨味で仕上げるスリランカ伝統のマグロの胡椒カレー「アンブルティアル」を頼んでみてはいかがでしょうか。スパイシーですが、スリランカらしいカレーです。お気に入りのカレーを見つけて、他のレストランでもぜひ試してみてくださいね。こちらのレストランはディナーのみの営業です。
■Curry Leaf (Hillton Colombo内)
2 Sir Chittampalam A Gardiner, Mawatha, Colombo 2
そして二軒目は、コロンボから車で20分ほど南下したマウントラヴィニアという地区にある、1806年創業の「マウントラヴィニアホテル」の「ガヴァナーズ・レストラン」。日本でも名の知られたスリランカ料理のシェフ、パブリスシェフが在籍しているレストランです。
こちらのホテルも、カレー自慢のホテルだけあって種類が豊富です。カレーポットの横には食材が置かれているのでわかりやすい。私がよく行くのは、ランチタイムのビュッフェです。晴れた日にはインド洋と青空が目の前に広がり、海から吹くエアコン要らずの気持ちのよい風を浴びながら、たらふくカレーを食べます。インドスタイルのカレーも用意しているので食べ比べてみるのも楽しいかもしれません。
■Governor's Restaurant(Mt.Lavinia ホテル内)
100 Hotel Rd, Dehiwala-Mount Lavinia,
どうしても大衆食堂を試したい、そんなとき私は女性のお客さんが入っているかを判断基準にしています。世界共通で女性が選ぶところは野菜が豊富、しょっぱすぎない、衛生面がまとも、ご飯の量が常識的な量となっているからです(笑)。
次回は、今がぜん注目度があがっているアーユルヴェーダについてお伝えします。私もアーユルヴェーダドクターに診察してもらったのですが、1、2分ほどの脈診だけで過去に手術した箇所などを当てられました!そして母の持病も……!
4月11日に公開です。
スリランカについてもっと知りたい方はこちら!
-
上質な美酒がずらり!
希少で高価な「貴腐ワイン」を美味しく飲める場所をご存知ですか?何年も工夫を重ねて作られた美酒を、家族やお友だちとご一緒に!ギフトにもおすすめです。 -
お金の管理が簡単に!
三井住友銀行アプリに「シンプルモード」が新登場!スマホ操作が苦手な人でも簡単に使える便利機能が満載です! -
認知症セルフチェック
「もの忘れが増えた」「名前が思い出せない」という症状に心当たりがある方は要注意!それ、「認知機能のレベル低下」が原因かもしれません… -
健気な姿がかわいい!
「思わず笑顔になる」と巷で話題の「永遠の2歳児・ニコボ」!ハルメク世代の2人に、ニコボとの生活にハマる理由をお聞きしました! -
やばっ、冬の尿モレ
寒い冬、なぜ尿モレが増える…?3つの原因&4つの「効果的な尿モレ対策」を専門医に教えてもらいました! -
生前親に●●聞き忘れると
老親の契約や登録しているサービス、これらを子が把握していないと将来ムダな出費や面倒なトラブルに発展する可能性が!特に見落としがちなのは… -
50代~お金の増やし方
将来を見据えて、50代から「まとまった資金の調達」が重要になります。どんな選択肢があるか、ご存知ですか? -
ボクと一緒に歩こう!
日々の歩数を記録して、かわいい「うごくま」がカロリー消費を応援してくれる!独自の歩数計アプリを搭載した便利スマホって? -
60日で英語が話せる!
英語をマスターするのに「完璧」はいらない!初心者でも60日で英語が話せるようになる、驚きの3つのコツとは? -
今なら無料でお試し!
将来、自分の認知機能が低下するリスクがあるか、簡単に予測できるサービスが誕生。今なら無料で先行利用できます! -
おひとり様の備えはOK?
この先「おひとり様」になったら意外な落とし穴がいっぱい…。そんな不安に備える、おひとり様専用お助けサービスが誕生! -
50代から1日1分脳トレ
認知機能を衰えさせないためには、早い時期から「脳を活性化」させることが大切。脳トレ効果がグッとアップするコツって?