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- 【55歳からの婚活コラム2】過去の栄光は捨てて
漫画「ねこかわ結婚相談所」で人気の婚活アドバイザー立花えりこの「55歳からの婚活コラム」。2回目はバブル時代にモテたのに婚活で苦戦する人の原因を解説し、新たな幸せを見つけるヒントを紹介します。
婚活は、「戦略的素直」に!
「今この年齢でこんなにおキレイならば、若い頃はさぞやモテモテだっただろう」そんな女性が結婚相談所には結構いらっしゃいます。景気のいい中、華やかな20代・30代を過ごされてきたバブル景気の恩恵を知っている世代です。
若い頃それなりにモテて、ちやほやされてきたからこそ、気位の高さが染みついてしまっている50代・60代女性は、いくら美人でも、私が見てきた婚活が難航する典型的なパターンの一つでもあります。
周囲に自慢できるような肩書きやステータスにこだわってしまい、「私にはこれくらいの条件の男性でなきゃ」といつまでも相手が見つからないと悩む方が多いです。
写真はキレイでも、会ってみたら年相応…
美人ゆえ、好条件の男性ともお見合いのご縁ができてしまうのも、勘違いしやすい要因の一つです。「写真はキレイだったけど、実際に会ってみたら年相応だった」というハイステータス男性からのお断り理由をよく聞きます。若い女性とお見合いチャンスを持てるような男性からしてみたら、まぁ、そうなってしまうのも仕方ありません。
自分の強みである美貌以外の部分で、男性の心を掴みにいかないといけないのに、自分より若いライバル女性と同じ戦場で戦おうとしてしまうので、結局は負け戦ばかりを繰り返してしまうんです。
そして自分も男性に選ばれる前に、自分が相手を選んでしまっているので誰の本命にもなれないという悪循環に陥ってしまいます。
婚活に「メタ認知」が必要な理由
ここで明暗を分けるのが、「メタ認知」(自分自身を客観視したり、多面的に考察したりすることで物事をスムーズに進める能力)を高くすること。自分を客観的に把握して、現状を理解し、対処できなければいつまでも苦しい婚活を続けることになります。
自分自身を客観的に見られていないことが課題なら、それは受け入れがたいことかもしれません。
でも案外、ただやみくもに出会いの数を増やしていただけで、何も考えずにわかった気になって婚活していただけということもあります。
端々に見える婚活慣れした部分もすべてリセットして、まっさらな気持ちで臨み、納得がいかないアドバイスも試してみる勇気を持つことです。
極端なことを言ってしまうと、こういう女性は自分の男性を見る目を信じない方がいいです。その年齢になっても女性らしくキレイをキープしているのは、魅力的な素晴らしい武器ですから、ほんの少しの工夫や、他人を信じてみることで、「今までの苦労はなんだったんだ?」となることも婚活あるあるです。
また、圧倒的に好条件な男性以外に、「本当にこの人でいいのか」「他にもっといい人がいるかもしれない」というようにブレるのも特徴です。
自分が何に納得できないのか、不安を解消する必要がある中で「男性の住環境」は、大きな判断材料の一つになります。今まで自分自身の思い込みと決めつけだけで婚活してきた方々には、結婚生活をイメージできるような進め方をしてほしいです。
遺すお金よりも今を幸せに!
どうしてもついて回るのが、「相続問題」。お金の話です。
ここで女性に言いたいことがあります。熟年結婚した際、男性が持っていた資産は、二人で築き上げてきたものではありません。結婚したからといって最初からそっくり半分もらえると思わないことです。
もし万が一に一人になってしまったとき、妻が安心して暮らせるようにと、夫に思ってもらえるように結婚生活を送る真心が大切です。
例えば自分に子どもがいたら、夫のものをいずれは自分の子どもに……という二次相続のことまで欲深く考えてはいけません。平均寿命的に、夫の方が先に亡くなる可能性が高いのですから、もし死別してしまった際に一人で生きていけるかだけを考えて、安心できそうならばよしとしてください。
私が出会った女性の中に、夫が亡くなって自分が亡くなったときに、再婚相手の夫の資産が夫の子どもに戻るように養子縁組を提案して実子には相続放棄させる約束をする、そういう心意気を見せたことで、夫の心をさらに掴んだ人もいます。
自分が生きている間のことだけを考えて、欲深く考えず、よき妻として夫と仲よく生活できればいいのです。
※本記事は、実業之日本社「ねこかわ結婚相談所 ひとりよりふたりでいきたい」の内容を抜粋し紹介していきます。
著者=立花えりこ、漫画=ねこまき(ミューズワーク)
【書籍情報】ねこかわ結婚相談所
「ねこかわ結婚相談所 ひとりよりふたりでいきたい 」(実業之日本社)
銀座にある「ねこかわ結婚相談所」の⼊会資格は、55歳以上の男女であること。これから先の⼈⽣を新たなパートナーといきたいと思う人々の、心温まるストーリーをお届けします。著者:立花 えりこ、漫画:ねこまき(ミューズワーク)。
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