50代・60代女性に!おすすめ本90選を紹介

2023年04月29日

ジャンル別!雑誌ハルメク編集部員のおすすめ本特集!

50代・60代女性に!おすすめ本90冊を一気に紹介

ハルメク編集部員がこれまでピックアップしてきたおすすめ本を90冊分まとめてご紹介!小説・エッセイ・歴史本など50代や60代女性に特におすすめしたい本ばかりを集めました。※2021年12月31日初出の記事を最新版に更新しています。

小説・文芸・評論

小説・文芸・評論ジャンルでおすすめの12冊をご紹介します。

荻上直子『川っぺり ムコリッタ』

大ヒット映画「彼らが本気で編むときは、」「かもめ食堂」の監督による書き下ろし長編小説。詐欺による服役を終え、塩辛工場で働き始めた30歳の主人公・山田。家族なし生き甲斐なし。ひとりで生きたいと思っていたはずの山田が、川べりに建つハイツムコリッタの住民たちとの暮らしの中で少しずつ変化していきます。

ルシア・ベルリン(著)、岸本佐知子(翻訳)『掃除婦のための手引き書』

著者の実人生に基づいているとされる登場人物たちの、令嬢然とした優雅な暮らしからアルコール依存に苦しむ病院生活まで、多様な生き様を味わえる邦訳作品集です。

吉田修一『アンジュと頭獅王』

古典の『山椒太夫(さんしょうだゆう)』がベースになったエンターテインメント小説。『山椒太夫』と読み比べしても楽しめます。

朝倉かすみ『にぎやかな落日』

主人公は、83歳のおもちさん。夫は3年の自宅介護の後、特養へ入り、北海道でひとり暮らしをしています。周囲に支えられながら生活を送る中、持病が悪化し、介護付きマンションに引っ越すことに。寂しさや不安、そしてほんのちょっとの幸せ。おもちさんの内面に寄り添った、人生最晩年の物語です。

斎藤美奈子『挑発する少女小説』

『赤毛のアン』『小公女』『あしながおじさん』……少女小説を大人になってから読んでみると、子どもの頃には思いもしなかった発見や驚きがあります。名作少女小説の読み方に革命を起こしてくれる一冊です。

熊井明子『いくつになっても、ラ・ヴィアン・ローズ』

「本当のラ・ヴィアン・ローズ(薔薇色の人生)が始まるのは、50代から」と話す著者がつづった、50代以降の幸せをテーマにした短編集。年を重ねる面白さや深みを感じて、心が軽くなります。

林望 『謹訳 徒然草』


リンボウ先生のこの『徒然草』は、そのまま読んでもわかりやすい現代語訳。しかも「はじめに」でリンボウ先生自ら、気の向いたときにどのページから読んでもよい、と書いています。700年前も今も変わらぬ感性を面白がればよいのだ、と気楽に読み進められます。

松浦理英子著『ヒカリ文集』

寡作の作家として知られるとともに、辛抱強く新作を待ち続ける熱烈なファンを持つ松浦理英子(まつうら・りえこ)さん。前作『最愛の子ども』から5年ぶりに刊行された本作。物語は、劇作家兼演出家の男の横死から始まります。劇団のマドンナで姿を消した女性、ヒカリの思い出が描かれる恋愛小説です。

加納朋子著『空をこえて七星のかなた』

「小説すばる」に2017年から21年にかけて掲載された7つの短編ミステリーが単行本化されたもの。わくわくしながら読み進めていくと、最後は7つの短編がすべてつながり、一つの星座として形が見えたような、爽やかな気持ちになります。

谷川直子著『愛という名の切り札』

主人公、梓(あずさ)は、長年連れ添った夫から「好きな人がいるんだ」と心変わりを告げられたものの、離婚に踏み込めずにいます。物語の展開は静かですが、二人の心理描写がリアルゆえに、一気に読み進み“結婚ってなんだっけ?”と一緒になって考えさせられます。

こうの史代『さんさん録【新装版】』

3年前に定年を迎えた参平(さんぺい)は、突然の事故で妻に先立たれ、息子家族と同居することになります。新たな生活に戸惑う参平を支えるのは、妻が生前に記した1冊のノート。仕事一筋だった参平が、「主夫」として暮らしに根を下ろし生活が変わっていく……。漫画家、こうの史代(ふみよ)さんの初期名作の新装版。やさしさとほろ苦さに浸れます。

奥田英朗著『リバー』

この小説は、渡良瀬川が流れる群馬県桐生市と栃木県足利市で起きた連続殺人事件に関わる人々の物語。暴力的なシーンはほとんどなく、年齢や経験からにじみ出る人物像が丁寧に描かれ、その振る舞いに共感したり、考えさせられたり……。あっという間の656ページです。

エッセイ・随筆

エッセイ・随筆ジャンルでおすすめの17冊をご紹介します。

岸 惠子『孤独という道づれ』

女優として作家として、母として。ドラマチックな人生を歩んできた著者から、日本のあらゆる世代へ今伝えたい16のメッセージが込められた一冊。

岸 惠子『岸惠子自伝』

女優・岸惠子さんの88年にわたる人生をつづった自伝。3歳のときに起きた二・二六事件から始まり、戦争体験、女優デビュー、結婚、出産、離婚、国際ジャーナリストや作家としての活動など波乱の人生が書かれた本書を読み終えた後は、長編映画を観たような余韻を味わえます。

田村セツコ『HAPPY おばさんのしあわせな暮らし方』

『赤毛のアン』シリーズのカバーイラストで知られる田村セツコさんがサンリオの「いちご新聞」でしていた連載が単行本化。おしゃれや暮らしのちょっとしたコツが、イラストとエッセイで交互に楽しめます。

中道あん『50代、もう一度「ひとり時間」』

人気ブログ「アラフィフの生き方ブログ 50代を丁寧に生きる、あんさん流」の中道あんさんが書く、「ひとり時間」を楽しむための指南書。迷いや悩みが多い50代こそ、ひとり時間を充実させ、自分らしく輝くこと。前に進む勇気が湧いてくる、そんな一冊です。

鎌田實『鎌田實の人生図書館 あなたを変える本と映画と絵本たち400』

親に捨てられ、養父に育てられた著者。貧しい子ども時代を過ごした鎌田さんの世界を広げてくれたのが、いくつもの本や絵本、映画でした。本書では、鎌田さんおすすめの国内外の近・現代作家の作品を400以上も紹介。昔観た思い出の作品にまた会いたくなります。

小川洋子『そこに工場があるかぎり』

日本各地の工場を訪ねた著者がつづる、大人の社会見学エッセイ。「ものを作るのは、何て素晴らしいことだろう」と語る小川洋子さんの工場愛と好奇心が詰まっています。ものづくりに携わる人々や繊細な製品について知ると、鉛筆やお菓子、乳母車……今まで当たり前に手にしてきたものたちが、とても愛おしくなります。

瀬尾夏美『二重のまち/交代地のうた』

歳月とともに震災の経験者が減る中、古い記憶はどのようにして継承されていくのか。東日本大震災のボランティア活動をしていた著者が、被災地の人々の話や当時の記録をまとめた一冊です。

萩尾望都『一度きりの大泉の話』

漫画家・萩尾望都さんが当時活躍していた少女漫画家たちと切磋琢磨した日々をつづった、書き下ろしの一冊。未発表スケッチも多数収録されています。

橋田壽賀子『渡る世間にやじ馬ばあさん 橋田壽賀子のことば』

脚本家の橋田壽賀子さんがさまざまな媒体で語った言葉を厳選収録した一冊。ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』の裏話や、大好きなクルーズ船で世界を旅したエピソードも。

桑田佳祐 『ポップス歌手の耐えられない軽さ』


桑田佳祐さんが「週刊文春」で連載していたエッセイが432ページの書籍になりました。自身の作品や尊敬するミュージシャンの話はもちろん、地元・茅ヶ崎のことや家族、大学時代のエピソード、プロレスやボウリングへの思いなどを全66篇で綴っています。桑田さんの65年の生涯とミュージシャンとしての歩みを、より深く知ることができる1冊です。

名取芳彦 『残りの365日をていねいに生きる』


「もしも残りの人生があと一年だとしたら?」という設定で、人生の晩年の日々を悔いなく過ごすために仏教の知恵を紹介している本書。名取芳彦さんが、一日一つの言葉をテーマに、1ページでわかりやすく、時にはユーモアを交えながら語っています。毎日、「今日は何の言葉かな?」と開くのが楽しみになります。

平野顕子 『「松之助」オーナー・平野顕子の やってみはったら!60歳からのサードライフ』


京都拠点の洋菓子店「松之助」のオーナー・平野顕子さんが、生き方、心の持ち方を描いたエッセイ。つらい経験も失敗もすべて縁であり、どんなことにも必ず学びがある。だからこそ、出会いを大切に一歩前に進んでいきたいと言います。「やってみはったら!」というエールに勇気をもらえる1冊です。

田村セツコ著『あなたにあえてよかった』

田村さんが自宅を片付けているうちにさまざまな絵が出てきたことにより、「年代や順番など関係なく、どこからでもパラパラ読んで、気分転換していただきたい」という思いから生まれました。オールカラーで、今、80代になった田村さんの気持ちが、ぴったりのイラストとともに綴られています。

与那原恵著『わたぶんぶんわたしの「料理沖縄物語」』

両親とも沖縄出身だけれど、自身は東京で生まれ育ったというノンフィクション作家・与那原恵(よなはら・けい)さんによるエッセイ集。与那原さんが食べてきた沖縄料理と、それにまつわる懐かしい人々との思い出が綴られています。読めば、お腹も心もいっぱいに満たされるはずです。

樋口直美著『「できる」と「できない」の間の人』

病気やケガ、老いなどで、これまでできていたことができなくなる……。その不安や焦りを、どう乗り越えていけばいいか。50歳でレビー小体型認知症と診断され、病状と向き合いながら今も執筆活動を行う樋口直美(ひぐち・なおみ)さんが、コロナ禍で悪戦苦闘する日々を描いたエッセイ集です。

曾野綾子著『未完の美学』

2022年9月で91歳を迎えた曾野綾子(その・あやこ)さん。本書は、1988~2022年までの著作から、テーマごとに曾野さんの言葉を厳選して紹介しています。「未完であることが、何より人間らしい」と語る曾野さんが、書き続けてきた生と死について、今何を感じているかにも触れています。

樹木希林『樹木希林120の遺言死ぬときぐらい好きにさせてよ』

2018年に亡くなられた樹木希林(きき・きりん)さんが残した数々の言葉を、「生・老・病・死」など普遍的なテーマごとに収めた本書。75年の人生の折々で、樹木さんが物事をどう捉え、向き合ってきたのかに触れられ、静かな力が湧いてきます。

ノンフィクション

ノンフィクションジャンルでおすすめの13冊をご紹介します。

ラプレツィオーサ伸子『ホスピスナースが胸を熱くした いのちの物語』

日本で生まれ育ち、その後、渡米。アメリカ人の夫と子どもとアメリカで暮らしながら20年以上在宅ホスピスナースを続けている筆者が忘れられない患者さんと家族のエピソー ドをつづった一冊です。

歌代幸子『鏡の中のいわさきちひろ~絵描きとして、妻として、母として』

淡い水彩で描かれる子どもの絵が多くの人たちに愛されてきた「いわさきちひろ」。本書では、あまり知られていない彼女の人生に注目し、55年の生涯をたどります。

大野陽子(編)『ルース・スレンチェンスカ 九十四歳のピアニスト 一音で語りかける』

父との葛藤、スターの座からの転落。神童と呼ばれたアメリカ人ピアニスト、ルース・スレンチェンスカの94年の人生を丁寧な聞き書きでつづった一冊。

佐竹茉莉子『寄りそう猫』

「人と猫は寄り添い合ってしあわせになる」人間と猫の共生が描かれた、心温まる17の実話エピソードと写真が詰まった、元気と幸せがいただける一冊です。

石井妙子『日本の天井 時代を変えた「第一号」の女たち』

偏見や差別を破り続け、道を切り開いてきた7人の女性たちに密着したルポ。エベレスト登頂の田部井淳子さん、『ベルサイユのばら』の池田理代子さん、男女雇用機会均等法を推し進めた労働省初代婦人局長の赤松良子さんなどが登場します。

原田光子『真実なる女性 クララ・シューマン』

19世紀で最も有名な女性ピアニストとして知られるクララ・シューマンの評伝。改版を重ねながら、今も読み継がれる一冊です。

リチャード・W・ブラウン (著)、食野雅子 (翻訳)『ターシャ・テューダーを撮る喜び 写真家だけが知るターシャの魅力』

ターシャの本の写真を手掛けてきた写真家リチャード・W・ブラウンが、撮影秘話を美しい写真とともにまとめた本書。同じ時間を過ごしてきた著書だからこそ知ることができた、生身のターシャ・テューダーに触れられる一冊です。

渡邉みどり『美智子さま いのちの旅―未来へ―』

皇室ジャーナリストの渡邉みどりさんが「私の最後の一冊です」と語る、集大成となる作品。美智子さまの「人生最後の大仕事」終い方の信条、次代へのメッセージが著者ならではの視点で描かれています。

佐竹茉莉子 『猫との約束~いとおしい、人生の相棒へ~』


この本には、人間にひどい目に遭わされたり、病気やハンディキャップを持った捨て猫や保護猫たちと人間との出会い、その後のエピソードが集められています。猫を飼ったことのない人でも、読めば、猫だけでなく、生きとし生けるものすべてに対し、やさしい気持ちになることでしょう。

池田きぬ 『死ぬまで、働く。』


看護師として働きながら試験勉強をして75歳でケアマネジャーに、88歳で今の職場(サ高住)の求人に応募した池田きぬさん。当たり前にできることも、できるかわからない新たな挑戦にも、一生懸命に向き合い続けてきました。97歳のきぬさんから届けられた、まっすぐな生き方のヒント集です。

CCCメディアハウス編『羽生結弦 アマチュア時代 全記録』

フィギュアスケーター・羽生結弦(はにゅう・ゆづる)さん。彼の18年間の競技人生を528点の報道写真とニュース原稿で記録した保存版。練習中や演技中の鬼気迫る姿、表彰式やプライベートでの笑顔、その美しさ、力強さに加え、残してきた言葉にも引き付けられます。

セス・テューダー 著、食野雅子 訳『ターシャ・テューダーの子育て』

美しい庭に囲まれて過ごしたターシャですが、子育て時代は厳しい時期も……。それでも、行事や家族の誕生日のたびに子どもたちを楽しませました。大切なのは、誰よりも自分自身が楽しむということ。心から楽しむからこそ、相手の心にも楽しさや幸せが残る……そんな親としての生き方を垣間見ることができます。

佐々涼子著『ボーダー 移民と難民』

日本語教師として在留外国人と関わった経験も持つ佐々涼子(ささ・りょうこ)さんが難民問題を追った渾身作。大学の同窓生で、難民支援に奮闘する弁護士と再会し、入管収容施設に拘束され、強制送還される難民たちを目の当たりにするところから話は始まります。希望を持って来日した人を、偏見によって受け入れない日本の現実に気付かされます。

料理・レシピ

料理・レシピジャンルでおすすめの13冊をご紹介します。

小林カツ代、本田明子『小林カツ代の伝説のレシピ』

料理研究家・小林カツ代さんの内弟子第1号である本田明子さんが、1万点以上の中から厳選したカツ代レシピを集めた一冊。各レシピに添えられた合理的な料理のコツ「カツ代ロジック」でもっとおいしく。

北野佐久子『イギリスのお菓子とごちそう アガサ・クリスティーの食卓』

今なお人気を集めるアガサ・クリスティー作品に登場する料理・お菓子を解説。イギリスの食文化を楽しく学べる一冊です。ミステリーにちなんだレシピも。

こぐれひでこ『こぐれひでこのおいしい食卓』

20年を迎える長寿ブログ「こぐれひでこのごはん日記」で反響のあった記事を抜粋し、新たに書き下ろしたエッセイとイラストを加えた一冊。読めば読むほどお腹が空いてきます。

タサン志麻『志麻さんの台所ルール 毎日のごはん作りがラクになる、一生ものの料理のコツ』

伝説の家政婦・志麻さんによる、毎日作る料理をおいしくするポイントやスムーズな段取り、調理のコツなどを詰め込んだ料理ルールブック。料理はラクにして、食べる時間をもっと楽しく。毎日の料理が面倒になってしまったときこそ手に取りたい一冊です。

村上祥子『祥子さん この知恵、いただきます』

食べる力は生きる力。料理研究家・村上祥子さんが料理の仕事を始めて50年で培ってきた「体に良い・早い・うまい・簡単」料理のコツがぎっしり詰まった本。電子レンジを使えば、マグカップ1つでビーフシチューだって作れます。

土井善晴『くらしのための料理学』

NHK「きょうの料理」でもおなじみの料理研究家・土井善晴さんが過去から現在に至る日本の食について客観的に考察した、料理入門にふさわしい一冊。

ふらいぱんコバQ『フライパンひとつで作る!速攻レシピ101』

「フライパンは余熱の効いたお皿。作ったらそのまま、すぐ食べる」として、フライパン一つでできる料理レシピがたくさん。フライパンだけで3食すべて作れそうなほど豊富なレパートリーに驚きです。

鎌田 實『医師が考える 楽しく人生を送るための簡単料理 鎌田式 健康手抜きごはん』

30年以上にわたり健康にいい食生活の普及を主導してきた医師の鎌田實さんによる、「積極的手抜き料理」のためのレシピ本。手抜きは怠慢ではなく、時短になる現代の知恵。簡単に、おいしく、健康に。

ウー・ウェン 『ウー・ウェンさんちの汁ものとおかず』

シンプルなレシピが人気の料理家ウー・ウェンさん。年齢や体調の変化などに沿ってたどりついた献立は、旬の素材を生かす汁ものとおかずの“一汁一菜”でした。最小限の調味料で素材のうま味を生かす、とことん簡素なレシピが印象的。“品数が多く、手がこんでいるほどよい献立”という呪縛から解放してくれます。

塩野﨑淳子著『高齢者在宅栄養指導のスペシャリストが教える70歳からは超シンプル調理で「栄養がとれる」食事に変える!』

在宅訪問管理栄養士として、高齢者の栄養管理の最前線で活躍する著者が、気付かぬ間に“低栄養”になりがちな食事を無理なく改善する「栄養バランスを考えた手抜き料理」を作るノウハウをまとめた一冊。

早川ユミ著『畑ごはんちいさな種とつながる台所』

高知の山のてっぺんで暮らす布作家、早川ユミ(はやかわ・ゆみ)さんによる料理本です。早川さんの料理の基本は、自然の恵みを食べること。収録されている50以上のレシピは「野菜を生命力のたかいうちにまるごとたべる」という理念で貫かれています。

横山タカ子著『74歳、横山タカ子の体にいいごはんラクに作れる献立とおかず』

雑誌「ハルメク」の連載「信州・四季の手遊び」でおなじみの横山タカ子(よこやま・たかこ)さん。いつお会いしても若々しく、7歳年上の夫とともに病気知らずな横山さんが、普段、どんな食事を作って食べているのか。余すことなく紹介しています。

大迫知信&おばあ著『おばあめしおばあと孫の、オモロイ関係。』

物書きを目指すため、電力会社をやめて大学に入りなおす決心をした著者。不安でいっぱいの孫(=著者)に「ごはんくらい作ったる!」と、おばあちゃん(=おばあ)が申し出てくれて、女神に思えたのは一瞬……。おばあが作ってくれるごはんが想像を超えて独特だった!

暮らし・住まい・健康

暮らし・住まい・健康でおすすめの14冊をご紹介します。

井田典子『心、お金、時間の巡りがよくなる「暮らしのサイクル」の作り方』

NHKテレビ番組「あさイチ」などでも活躍する井田典子さんが「一年を通して暮らしを楽しむヒント」を教えてくれる家事エッセー。

天野篤『若さは心臓から築く』

世界屈指の心臓外科医で、上皇陛下の手術を執刀したことでも知られる天野篤さんが、心臓病のサイン、心臓を守る暮らし方、心臓病治療の今などについて解説。気になる疑問が解消される、わかりやすい心臓の本です。

水越美枝子『理想の暮らしをかなえる50代からのリフォーム』

50代以上の方が行ったリフォームの実例を美しい写真とともに紹介した一冊。ハルメク世代の建築士ならではの目からウロコのアイデアが満載です。

市居愛 『超ズボラな人でも毎月3万円貯まる!「お金じょうずさん」の小さな習慣』


7000人超の女性のお金の悩みを解決してきたマネーコンサルタントが導き出した、お金管理が無理なくすぐにできるようになるアイデアを紹介した本書。その数は、なんと254通り!家計管理のコツは意志の強さではなく習慣化。本書から「これなら私もできる!」と思う習慣を見つけてください。

阿部絢子 『ぶらり、世界の家事探訪 <ヨーロッパ編>』


76歳の生活研究家の阿部絢子さん。40代後半から、ドイツをはじめヨーロッパ各国へ毎年ホームステイをし、炊事、掃除、洗濯など環境に配慮した暮らしを体験してきました。本書は阿部さんが、フランス、ポーランド、フィンランド、ノルウェー、イタリアのヨーロッパ5か国で出合った暮らしの発見を綴ったエッセイ集です。

藤平信一著『「調子いい!」が続く姿勢と呼吸の整え方』

日々、知らないうちに力んでいる体と心は、“合氣道”の極意を取り入れることでスッキリ解消できると語る本書。体をラクに動かせるようになる自然な姿勢作りや、ストレスフルな心を静める呼吸法などがわかりやすい図解付きで丁寧に解説されています。

生島ヒロシ 石原結實著『70代現役!「食べ方」に秘密あり』

もともと体が弱かったという二人が、今、なぜ風邪ひとつひかないほど元気でいられるのか。二人が実践する免疫力アップのための「食べ方」や、「うがい」の方法など、さまざまな習慣を紹介しています。今後の自分の体のために、取り入れたいヒントが詰まっています。

黒田尚子著『お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか「自然に貯まる人」がやっている50の行動』

ファイナンシャルプランナーの黒田尚子(くろだ・なおこ)さんによると、努力しているのにお金がなかなか貯まらないという人や家庭には、共通する行動があるといいます。日々の暮らしの中で、どんなことに気を付けていけば、お金が貯まる体質に変わるのかわかりやすくアドバイスしてくれます。

恩蔵絢子・永島 徹著『なぜ、認知症の人は家に帰りたがるのか―脳科学でわかる、ご本人の思いと接し方』

「なぜ、何度もお米を炊いてしまうのか」「なぜ、人物がわからなくなるのか」といった“あるある”な出来事から、認知症の方の脳で起きていることを解説。いかに対応すれば認知症の方も、そのまわりも安心して暮らしていけるのかを具体的に示してくれます。

阿部静子著『だから、50歳から片づける 「思い出のもの」は捨てなくていい』

5年間で、20代から80代まで、6000人以上の受講生に家の片付けのアドバイスをしてきた阿部静子(あべ・しずこ)さん。著者が、多くの受講生の悩みを解決してきた経験をもとに、無理なく片付けられる手順や方法を丁寧に解説しています。

浅田里花著『50代からの「確実な」お金の貯め方、増やし方教えてください』

「人生100年時代」といわれる日本では、老後の資金が不足するのではという悩みがつきもの。60代のファイナンシャルプランナー、浅田里花(あさだ・りか)さんが「お金の常識」を知って「家計管理」をし、「お金の知識」をつけて「無理なくお金を増やす」アドバイスをしてくれます。

荻原博子著『老後の心配はおやめなさい親と自分の「生活戦略」』

「親の老後」「自分の老後」という高い二つの山の前で戸惑っている人に向けて、その道筋を具体的にたどって解説してくれます。著者で経済ジャーナリスト、荻原博子(おぎわら・ひろこ)さんの、「死のまぎわに『いい人生だったなぁー』と思えれば、それが『豊かな老後』」という言葉が心に落ちます。

牛越 博文『介活入門 将来の介護に備えて、今やるべきことがわかる本』

誰もがある日突然、直面するかもしれない介護。日本には介護保険制度がありますが、サービスを受けるにも、お金の負担を減らすにも、とにかく「申請」しなければいけません。今こそ重要なのは「終活ならぬ“介活”」。元気なうちから情報を集め、手配まで準備するのが介活。介護の入門書として読んでおいて損はありません。

池谷啓著『過疎の山里にいる普通なのに普通じゃないすごい90代』

過疎化の進む山里で暮らす、元気な90代の暮らし方を追い、健康長寿の秘訣をひもとく!ある人はこう言います。「怒ったら自分が損。人生は喜ぶためにあるもの」と。みなさんの素敵な笑顔にも元気づけられ、「こんなふうに年を重ねられたら」と希望がわいてきます。

ファッション・美容・ダイエット

ファッション・美容・ダイエットでおすすめの4冊をご紹介します。

石田純子監修『捨てられない服 新しい一歩を踏み出すきっかけは身近にある』

思い切って買った高級なコートや思い入れのある一着など、誰もが一つは持っている「捨てられない服」の上手な着こなしのコツをハルメク世代のスタイリスト・石田純子さんが教えてくれる一冊。大切な服を自分らしく楽しむためのヒントが詰まっています。

植森美緒『1日1分で腹が凹む 4万人がラクに結果を出した最高に合理的なダイエットの正解』

健康運動指導士の著者がダイエットに失敗した10年間の経験を生かし、リバウンドしないダイエット法を解説。時間もお金も不要。「1日1分お腹を引っ込め、しっかり食べて無理な運動はしない」確実にお腹が凹むという合理的なダイエット方法は必見。

渡邉わたなべみどり監修『皇室ファッション大全 素敵な装いルールBOOK』

皇室ジャーナリストの渡邉わたなべみどりさんによる、皇室のファッションにまつわる歴史秘話が詰まった一冊です。素敵な装いの写真とともに徹底的に解説されており、読み応えがあります。

銀粉蝶『カンタン服でいくわ~銀さんの春夏秋冬~』

女優・銀粉蝶さんの春夏秋冬の私服を密着撮影。高校時代から愛用している「コム・デ・ギャルソン」や今どきのプチプラ服「GU」まで、自分らしくファッションの楽しむ銀さんのコーディネートが満載です。

アート・写真・エンターテインメント

アート・写真・エンターテインメントでおすすめの3冊をご紹介します。

西口紀雄『日本の名花 礼文島から波照間島まで』

理科教師をしながら、世界中の花を巡る旅を続けた著者による写真集。14万枚を超える写真から貴重な花を厳選。絶滅し、今ではもう見ることができない花々も。

川内有緒『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』

全盲の白鳥建二さんとアート作品を鑑賞するというユニークな旅――。友人の一言をきっかけに始まった白鳥さんとの美術館めぐりを、軽やかな筆致の文章で追体験する一冊。

エイドリアン・ベズリー 『BTS:ICONS OF K-POP 史上最高の少年たちの物語』


BTS(防弾少年団)は、2013年にデビューした韓国のアイドルグループで、世界規模で活躍しています。しかし、彼らの旅路は決して順風満帆ではありませんでした。本書は、彼らの誕生から成長の軌跡をまとめた伝記のような本。BTSが気になる人の入門書としてもおすすめです。

歴史・民話・地理

歴史・民話・地理でおすすめの5冊をご紹介します。

藤田ミツ(原作)、渡邉みどり(復刻提案)、高木香織(構成)『かみさまのおはなし』

『古事記』を子ども向けにわかりやすくしたもので、国生み神話から海幸彦山幸彦まで、日本神話がわかりやすく楽しめます。戦前に発行、長らく絶版となっていましたが、80年ぶりに復刊されました。

大塚ひかり『女系図でみる日本争乱史』

日本の命運を分けた争乱を「女系図」で見てみると、そのどれもが身内の相続争いだった……。応仁の乱や関ヶ原合戦など、日本史に数多く出てくる争乱の見方が一変する一冊。

大塚ひかり『くそじじいとくそばばあの日本史』

 

「五十二歳にして初婚、三度結婚した遅咲きじじい 小林一茶」など、歴史の授業では絶対に教わらない奇想天外な事実が満載。刺激的な表題ですが、読み終わった後には歴史が愛おしくなるような、パワフルな魅力あふれる本です。

片山喜康『北斎さんぽ 江戸の名所を巡る』

亡くなる直前まで描き続けた“画狂”葛飾北斎の「冨嶽三十六景」「隅田川両岸景色図巻」「新板浮絵」の3作品を手掛かりに、江戸(東京)の各地を訪ね歩く散歩ブック。北斎になった気分で歩く街は、きっと普段とは違う見え方がするはず。

パウエル中西裕一『ギリシャ正教と聖山アトス』

ギリシャ北部にある正教の聖地アトスは家畜でさえ雄のみという、厳格な女人禁制の地。本書では、そんなアトスで日本人として初めて司祭となった著者が、聖地での暮らしを紹介しながら、正教の教えを解説します。

自己啓発

自己啓発でおすすめの5冊をご紹介します。

海原純子『誰でもできる!アサーティブ・トレーニング ガイドブック―みんなが笑顔になるために』

アサーティブとは、相手に嫌な思いをさせず、自分も我慢をしないコミュニケーションのこと。本書では、「ランチ代を立て替えたのに、相手がそのことを忘れていたらどうする?」という具体的な例題でアサーティブを学べます。

永松茂久『喜ばれる人になりなさい』

ベストセラー『人は話し方が9割』の著者、永松茂久さんが「母からの教え」について語ります。不安や迷いから立ち止まってしまったとき、手に取って読み返したくなる温かな一冊です。

食野雅子『ターシャ・テューダー 人生の楽しみ方』

ターシャの本を多数翻訳してきた著者の食野雅子さん。本書は、食野さんがターシャと過ごした日々の中でも特に心に残ったエピソードがつづられた一冊。オールカラーで、挿絵としてターシャの絵画作品も楽しめます。

藤尾秀昭著『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』

創刊43年の雑誌「致知」で行われたおびただしい数のインタビューから、厳選された珠玉のメッセージが、1日1話、つまり365日分、掲載されているのです。1日1話ずつ読むのもよいですが、気になる人や、ふと目に留まった言葉から読み進めるのも面白いです。

海原純子著『こころの見方いい気分を貯めて暮らしたい』

毎日新聞日曜版で2005年秋から続いている心療内科医・海原純子(うみはら・じゅんこ)さんの連載をまとめた4冊目の本です。それでも物の見方や周囲との付き合い方を少し変えることで、嫌な気分を貯め込まず、自分の心を“いい感じ”に回復させることができる……。そのヒントがいっぱい詰まっています。

手仕事・趣味実用

実用書でおすすめの4冊をご紹介します。

緒方伶香『きほんの糸紡ぎ スピンドルをくるくる回して羊毛を紡ぐ』

初めて糸紡ぎをする人におすすめの本。紡ぎ方の基本から、紡いだ糸で編む小物の作り方まで丁寧に解説されています。奥深い魅力を持った手紡ぎに挑戦したくなる一冊です。

ダイラクサトミ『いちばんわかりやすい刺繡ハンドブック』

アウトラインステッチやブランケットステッチ、バックステッチなど、よく使う代表的なステッチをわかりやすいイラストと文字で丁寧に紹介。つまずきやすいポイントも解説されているので、初心者の人にもおすすめです。

Misa著『韓国ドラマの知りたいこと、ぜんぶ』

膨大な数の作品の中から自分好みの韓国ドラマに出合うコツ、ヒットしている理由や制作の裏側などについて解説しています。著者のMisaさん自身、2004年に「天国の階段」をきっかけに韓国語を習得し、日本の会社をやめて韓国に移住したほどのファン。ブログで字幕ではわからないニュアンスや背景などの発信を続けています。

神永 曉著『やっぱり悩ましい国語辞典-辞書編集者を困惑させる日本語の謎!-』

『日本国語大辞典』などの編集に37年間携わってきて、「国語辞典界のレジェンド」と呼ばれる神永暁(かみなが・さとる)さん。意味や使い方が変化した言葉や、成り立ちが不明の俗語など、エピソードを交えながら解き明かす『悩ましい国語辞典』の第3弾です。辞書のように引いても、初めから読み進めても楽しいです。

ハルメク365おすすめ本で素敵な読書時間を

以上、ハルメク編集部員がこれまでご紹介してきたおすすめ本まとめてご紹介しました。気になる一冊は見つかりましたか? 書評ページでは、これからも定期的におすすめ本をお届けしますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

※この記事は雑誌「ハルメク」に掲載された内容を再編集しています。


※雑誌「ハルメク」は定期購読誌です。書店ではお買い求めいただけません。詳しくは雑誌ハルメクのサイトをご確認ください。

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HALMEK up編集部
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「今日も明日も、楽しみになる」大人女性がそんな毎日を過ごせるように、役立つ情報を記事・動画・イベントでお届けします。

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