大人の女性におすすめの新刊情報

【書評】大人のメイク教室・浅香純子さんの著書 他

公開日:2019.12.17

更新日:2020.01.16

雑誌「ハルメク」の編集部員がおすすめする新刊情報を毎月お届けします。今月は、メイクをしても老けて見えてしまうという大人のメイク課題を、浅香さん流「清潔感メソッド」を用いて解決していく本をご紹介します。

浅香純子著 『50歳からは塗りすぎをやめると美しくなる』

大和書房刊 1540円
大和書房刊 1540円

銀座で大人のための化粧教室を始め、5万人の女性の顔を見てきた著者。直面した大人のメイクの課題は、「メイクをしても老けて見えてしまうこと」。解決するには、「清潔感を意識することが大切」と提案します。

「清潔感の反対は『不潔』ではなく『老け』。年を取って複雑になった顔を、シンプルにつくることできれいになる。その唯一の方法は清潔感メイク」と。年齡を戻すことはできなくても清潔感を補うことで加齢による顔の変化をカバーできると浅香さん流「清潔感メソッド」を用いて解説します。

「化粧は、努力したぶんは裏切らない。必ず報われます」という言葉に多くの女性が勇気づけられるはずです。

吉田修一著 『アンジュと頭獅王』

小学館刊 1320円
小学館刊 1320円

古典の『山椒太夫(さんしょうだゆう)』がベースのエンターテインメント小説です。主人公は安寿(あんじゅ)と厨子王(ずしおう)ならぬ「アンジュ」と「頭獅王(ずしおう)」。序盤は騙されて人買いに売られた母は身を投げ、幼い姉弟は山椒太夫のもとで苦しめられる、誰もが知る物語です。

こんなにひどい目に遭うんだっけ、と正直読むのがつらくなってきますが、頭獅王がアンジュの計らいで逃げ出すことに成功してから物語は一変。平安の時代から、追っ手をかわし続けて明治維新、敗戦、バブルと歴史的な出来事を駆け抜け、頭獅王は1000年後の令和の新宿にたどり着きます。そこで待ち受けているものは? 『山椒太夫』とぜひ読み比べてはいかがでしょうか?

こぐれひでこ著 『こぐれひでこのおいしい食卓』

食べたものを毎食すべて公開する「こぐれひでこのごはん日記」(WEBサイト「MYLOHAS」にて連載中)は、20年を迎える長寿ブログ。特に反響のあった記事を抜粋し、新たに書き下ろしたエッセーとイラストを加えたのが本書。都内から神奈川県の三浦半島に引っ越したこぐれ家。

海竜社刊 1540円
海竜社刊 1540円

海産物も畑の作物も新鮮で豊富なこの地で、食生活が大きく変化したといいます。時には水槽の中で売られていた活きタコと格闘し、時には珍しい西洋野菜でオシャレな献立を。日本料理、西洋料理、アジア料理と章ごとに次から次へと登場するおいしそうなごはんに、おなかがすいてくること間違いなし。さて今日の夕飯は何にしましょうか。
 

※この記事は2019年1月号「ハルメク」に掲載された内容を再編集しています。

 


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