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- 夏バテ知らずの夏。取材をした「疲れ取り」が味方に!
ハルメク編集部員のコバミカが、企画立案、取材、執筆をする編集生活の中で味わった、おいしい話をお届けします。今回は、「疲れ」特集で身に付いた「疲れ取り」が、効果を発揮している……!? というお話です。疲れ取りのコツもお教えしますよ。
なぜだ? いつもの夏のバテ具合と違うぞ?
残暑お見舞い申し上げます。
連日、これでもか!というくらいの暑さが続く今年の夏。みなさま、夏バテしていませんか? 先日、出張の新幹線に乗り遅れそうになり、東京オリンピックのマラソンコースになっている皇居付近をほんの30mほど走ってみたのですが、路面からの照り返しが強すぎて息ができない!! この暑さが今年に限った特別なものならまだ良いのですが……。
日本屈指の高温地・甲府盆地出身の私ですが、小さい頃から暑さは苦手。食欲が落ちてしまうので、やせるのはだいたい、夏。夏になると自然とダイエットできてしまい、食欲の秋にまた復活するというのがこれまでの私でした。
しかし、今年はこんなに暑いのに、夏バテしていないではありませんか! 夜になるとさすがに「疲れた」と感じはしますが、食欲もあるし、風邪もひかないし、ひと晩寝て、朝になればケロリ。いつもの調子に戻っています。
なぜだ? 去年の私と何が違う? なぜ夏なのにやせない?
よく考えてみると夏だけではなく、年明けから「バテている」という感覚がほとんどないことに気づきました。ん?年明け早々……??
あの頃の私に何があった??思い出せ、自分!
疲れのメカニズムの勉強は、「記事のため」だったのに
よくよく考えていると、一つ思い当たりました。その頃の私は、「疲労解消法」(「ハルメク」2018年2月号)の特集を担当していたのです。
この特集では、疲労医学の第一人者で東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身さんに疲れのメカニズムを取材しました。疲れやすいのは、体力が落ちていることだけが原因ではないことを解説し、「脳を疲れにくくする生活習慣25」という企画で、ちょっと意識を変えるだけでできる疲れ対策を紹介したところ、読者のみなさんから大きな反響が。当時、担当するからには実践せねば、とあれこれ疲れに効く習慣を試したものです。
このときは「記事のため」とだいぶドライな感覚で実践していたはずなのに、取り上げた25の習慣のうち、いつの間にか毎日実践しているものが結構ありました。
コバミカを夏バテ知らずにした 疲れに効く習慣
・寝酒はしない。
アルコールには覚醒作用があり、脳が休まりにくい。
→お風呂上りのビールはやめて、飲むのは食事中までにした。
・目覚ましは優しい音にする。
急に目覚めると、血圧と心拍数が急上昇して、自律神経に負荷がかかる。
→爆音のベル音から、やさしい小鳥のさえずりにした。ただ、眠りが深いと気づかず、30分以上スヌーズ状態が続いていることがあるのが難点。
・朝起きたら、まず布団の中で5分間ゴロゴロする。
上に同じ。
→それまでは「グズグズしている」と言われていたことが「疲れないため。いいことなんだよ」と肯定してもらった気持ちになってなかなかよい。
・電車での移動中は目をつぶる。
視覚から入る情報をシャットアウトすると、自律神経が休まる。
→車内のエアコンが強い時期には、コンタクトの乾燥防止にもなって◎。
・夜は、オレンジ色の光で過ごす。
脳が睡眠に向けた準備を始め、良質な睡眠につながる。
→昨年、家の電球のほとんどを暖色にしていたのが、まさか疲れ対策になっていたとは。
・栄養ドリンクに頼りすぎない。
実は、含まれるアルコールやカフェインが気分を高揚させているだけのことが多い。
→そういえば、最近は飲みたいと思うことがほとんどなくなっていたなぁ……
・鶏ムネ肉を食べる。
抗疲労成分「イミダペプチド」が豊富。
→ダイエット中の夫のために、週に3日は鶏ムネレシピを作っていた。これもまさかの疲労対策に!
疲れ取りには、家でゴロゴロ、それでいいんです!
どれも些細なことだけれど、この習慣の積み重ねが知らぬ間に私をバテにくい体にしていたのです。
取材→仕事として実践→知らぬ間に習慣化→気づいたら健康。
なんてラッキーなんでしょう!
昨年末、ヒーヒー言いながらまとめた記事のありがたみを、半年後に実感した私。
「ああ、私、やっぱりハルメクの編集者でよかった~」。
今月も“役得”を噛み締めたのでありました。
ちなみに、疲れに効くアドバイスとして、前出の梶本さんはこう言っていました。
「家の中でもつい働きすぎてしまうハルメク世代の女性には、ぜひ何もしないでゴロゴロする時間をもってほしい。ボーッとすることは『怠惰』ではなく、脳の老化予防のためにも必要です」
まだまだ残暑厳しい折から、女性のみなさん、Let’sゴロゴロです!
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