鉄道食べすぎひとり旅

箱根をぐるっと1泊2日のグルメ旅(後編)

YASCORN
2018/08/20 41

大の鉄道好きマンガ家・文筆家のYASCORN(やすこーん)さんが、食べて食べて、また食べる「鉄道ひとり旅」の楽しさをご紹介します。湯本富士屋ホテルのトレインビューの部屋で駅弁をあてにお酒を飲んだ夜から明けて、箱根2日目です。

箱根をぐるっと1泊2日のグルメ旅
【目次】
  1. 月に一度の、九頭龍神社の月次祭へ!
  2. 芦ノ湖を一望したら、お楽しみの「銀カツサンド」
  3. 帰りは、10月に引退するロマンスカーLSE(7000形)に乗車

月に一度の、九頭龍神社の月次祭へ!

(前編はこちら

明けて今日は13日。芦ノ湖畔にある九頭龍神社の月に一度の月次祭の日です。

九頭龍神社はパワースポットとして有名なのでご存知の方も多いと思いますが、特にこの月次祭の日だけ、神社近くまで行ける参拝船が出るので大変多くの人で賑わいます。

昨年、初めてこの月次祭に参加した時にはなんと船の時間に間に合わず、到着するまでにとても苦労しました。渋滞でバスが遅れることがあるので、早めの到着をおすすめします。

 
芦ノ湖をゆく参拝船。箱根神社の赤い鳥居を過ぎ奥へと進みます


この参拝船は伊豆箱根鉄道の芦ノ湖遊覧船。箱根湯本駅からここまで来るのに昨日購入したフリーパス(2日間有効)を使いましたが、伊豆箱根鉄道バスには乗れないのでご注意を。乗船券は別途購入します。船は元箱根港〜神山桟橋の間を基本3本往復しています。

1便は行ってしまったので、次の便に乗ろうと思います。

 
左から乗船証、御供、参拝証、引換券です


今回はご祈祷もしていただこうと思うので、初穂料もお納めしました。その場で引換券を受け取り、後ほど箱根神社でご祈祷していただいた神札と龍神水を引き換えます。ご祈祷を申し込まないと船に乗船できない、ということはありません。

乗船時間は20分ちょっと。桟橋から静かな森の中を歩くこと5分で神社に到着です。

 
午前10時から神事が始まります


縁結びで有名になったためか、参列者の大半が女性です。他に商売繁盛、開運、金運などにも効果ありと言われており、スーツを着た男性や、政治家、芸能人も多く来るようです。

祝詞が始まると、急に湖の波の音が大きくなりました。偶然かもしれませんが、前回来た時もそうだったので、湖から龍神様が来られているのかもしれません。

月次祭の後は、弁財天社月次祭へと続きますが、ここからは自由参加です。

 
駒ケ岳ロープウェーで箱根元宮へ


帰りの参拝船では元箱根港まで戻らずに、途中の箱根園で下船します。

九頭龍神社と後ほど神札を取りに行く箱根神社の両社参りをすると、お参りの効果が増すと言われていますが、更に箱根元宮にお参りすると、三社参りが達成できます。

箱根園から駒ケ岳ロープウェーに乗って7分。箱根元宮は駒ケ岳山頂まで行くと見えてきます。山頂に赤い鳥居が立つ姿は神々しいです。

芦ノ湖を一望したら、お楽しみの「銀カツサンド」

 
駒ケ岳山頂からの景色


山頂からは芦ノ湖全体が一望できます。湖を小さい船が進む様は、ジオラマを見ているかのよう。晴れていれば右方向に富士山も見えますが、この日は梅雨の真っ只中。天気予報では雨でしたが、2日間とも全く降らなかったことにむしろ感謝です。晴れ女でよかった。

 
銀カツ工房の「銀カツサンド」。マスタードも小袋で付いている


お参りも済み、ロープウェーで降りてきたらお腹が空きました。その辺のベンチに座ってカツサンドを食べることにします。実は昨日、田村銀カツ亭の隣にある「銀カツ工房」で翌日までもつという「銀カツサンド」を買っておいたのでした。

カツが分厚く、1日たっても柔らかい! 油っこくないのは、100%米油で揚げているからでしょうか。パンは富士屋ホテルのパンを使用しているそうです。

 
「絶景日帰り温泉 龍宮殿本館」の内装


満足したので歩いて立ち寄り温泉、龍宮殿本館へ向かいます。こちらの建物は国登録有形文化財に指定されています。泉質はカルシウム ナトリウム 硫酸塩泉 塩化物泉。神経痛や関節痛に効くようです。箱根は十七湯ある、と昨日飲んだビールの銘柄で思い出しました。こちらはその中で一番新しい温泉だそう。スパやお休み処もあり、のんびりとできます。

 
 
「ロザージュ伝統のあつあつりんごパイ」は目の前で作ってもらえる


次に訪れたのはお気に入りの喫茶店、小田急 山のホテル「サロン・ド・テ ロザージュ」。

山のホテルは宿泊したことはありませんが、こちらのデザートレストランには何度か来ています。オーダーするのはいつも「あつあつりんごパイ」。見ているのも楽しいです。

 
席はテラス席と店内とあり、私はいつもテラス席を選びます


パイは焼きたてでサクサク、りんごも程よい甘さでバランスの良い美味しさ。バニラアイスの下に敷かれたシナモンがアクセントになり、軽くていくらでも食べられそうな気がします。紅茶もポットサービス。湖を眺めながらしばらく過ごすのにちょうどいい場所です。

いただいた神札、神饌(お米)、龍神水

と言いつつ、先を急ぎます。今度はここから歩いて5分ほどの箱根神社へ。お参りをして、午前中にもらった引換券を神札・龍神水などと引き換えます。もしその日中に箱根神社に行けなくても、後日行けばちゃんといただけます。
 

9つの龍の口から流れ出る龍神水

いただいた龍神水もありますが、境内には龍神水の御神水が湧き出ています。口を濯いで不浄を清めましょう。生水なので、持ち帰る場合は早めに使った方がいいです。私は龍神水を汲むために、空のペットボトルを取っておきましたが、境内にも売っています。

帰りは、10月に引退するロマンスカーLSE(7000形)に乗車

 
箱根湯本駅前商店街の珈琲牛乳ソフト


本日のミッションはほぼ終了。箱根湯本駅までバスで戻り、帰りの時間まで駅前商店街を歩きました。こちらの珈琲牛乳ソフトも来る度に食べています。都内でも珈琲ソフトを見かけると必ず食べるくらい好きです。そして駅ではもちろん、駅弁を購入。

 
箱根湯本駅に入線するロマンスカーLSE(7000形)


帰りのロマンスカーが箱根湯本駅に入線してきました。今度は昭和の香り漂うLSEに乗車です。こちらも後展望席が取れました。展望席のある特急ロマンスカーの中で私が一番好きなのがLSEです。今回で乗るのは7回目くらいです。

 
箱根湯本駅で買った駅弁「箱根登山鉄道創業百三十周年 特製記念弁当」


乗車前に駅売店で買った駅弁、こちらも期間限定です。金目鯛や牛肉の下にはご飯、メンチカツサンドなどなどボリューミー。箱根登山鉄道は創業してもう130年も経つんですね。最初は馬が線路上の走る車をひく馬車鉄道として始まったようです。

 
車内販売の「乾杯セット」


車内販売も頼みましょう。こちらは「乾杯セット」。ビールを含むアルコール何種かと、おつまみ5種のうち1つずつ選べます。私はハイボールと小田原揚にしました。ハイボールやサワーを頼むと、氷入りのカップをくれるのは、うれしいサービスです。

 
新宿駅でのLSE定期運行終了式典の様子。私も参加させていただきました


実はこの大好きなLSEは、7月10日に定期運行が終了し、10月に引退が決まっています。式典にはたくさんのファンが集まり、みんなLSEに「おつかれさま!」と声をかけていました。今後は臨時列車として運転されるのみ。見かけたらラッキーです。

 
LSEに乾杯!ありがとう、おつかれさま


LSEで車内販売を買うのもこれが最後。他の列車内でもメニューは変わりませんが、やはり寂しいです。

さて、そろそろ終点の新宿駅に到着です。箱根の旅はいかがでしたでしょうか。

2日目のルートはこちら!


2日めは芦ノ湖中心に回りました。帰りのロマンスカーLSEの時間が早かったので、あまりのんびりできませんでしたが、時間があれば旧箱根街道も歩いてみたかったところです。

私は旅の行程を詰め込んでしまうタイプなので、のんびり旅がしたい方は、間引いて計画してくださいね。みなさまの旅の参考になれば幸いです。

次回は寝台特急サンライズに乗車、讃岐うどんを食べ歩き、松山の道後温泉に向かう旅です。 

☆本記事に記載されている写真や本文の無断使用・ 無断転載を禁じます。また掲載情報は取材時点のものであり、最新の情報は施設等へお問い合わせください。

YASCORN

駅弁・駅そばが好きな鉄道好き漫画家&文筆家。温泉ソムリエ。児童誌から鉄道誌まで幅広く活動中。著書に「おんな鉄道ひとり旅」(小学館・プチコミック増刊で連載中)、「メシ鉄!!!」電子書籍1〜3巻(集英社)他。「鉄道漫遊記」を東洋経済オンラインで連載中。HP: yascorn.com

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