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- 差し色で激変!地味になりがちな秋冬コーデを華やかに
ファッションデザイナー・横森美奈子さんが50代からのおしゃれのコツをアドバイスする連載企画。今回のテーマは、秋冬のおしゃれ。秋冬の服はベーシックな色や形が多く、素っ気ない印象になりがち。明るい色や柄を取り入れることが秋冬コーデを楽しむコツ!
色を足して地味な印象から脱却!
「数年前にがんの手術を受けて以来、なかなか太れず、貧相で寂しげに見えてしまうのが悩み」という読者モデルの森川ともみさん「手術から4年たち、体は回復したので、これからはおしゃれを楽しんで心も元気になりたい」と話します。
森川さんの秋冬の服は、黒、グレー、白などベーシックな色ばかり。横森さんは「まずは明るい色を足すことから始めて、地味な印象から脱却しましょう」と提案します。
「ついモノトーンの服ばかり選んでいました」という森川さん。いつものスタイルは、モノトーンでコーディネートした今っぽいバランスの重ね着。体の細さもカバーしていて、悪くはありません。ただ、この色の組み合わせで元気に見えるかというと……?
そこで、シャツをピンクに変更!それだけで一気に若々しく、顔も明るく見えます。気になる首元にプチスカーフを巻いてさらにおしゃれ感を。ライン入りのスニーカーで軽やかな印象に。
「実はがんになる前、3人の親を相次いで見送り、気分が沈んで明るい色は選べませんでした。久しぶりにピンクを着たら、気持ちが上がりました」と森川さん。
健康的で優しい雰囲気にヘアもメイクもチェンジ!
いつもの真っすぐでボリューム感のないヘアスタイルは、素っ気ない印象になりがち。ダークなリップは顔色をくすませ、不健康に見えます。
そこで、髪をカーラーで巻いて、ふんわりウェーブで優し気な雰囲気に。さらにリップをコーラルピンクに替え、チークを入れると、顔色が明るくなって健康的に見えます。
秋の定番!トレンチコートはフェミニンに
秋に活躍するトレンチコートですが、「着方がわからず、タンスの肥やしになっていた……」と森川さん。トレンチはもともと「軍服」で男物なので、カジュアルなパンツやブーツを合わせるだけでは素っ気なくなりがちで、どこか勇ましい印象にもなってしまいます。
そこで取り入れたいのが“甘辛ミックス”。かっちりしたトレンチコートにこそ、女性らしいアイテムを合わせるのが素敵に見える秘訣です。セーターと重ね着して、気取らないカジュアル感を演出します。
ストール一枚でもいつものスタイルを素敵に格上げ!
トレンチコートにパンツという素っ気ないスタイルでも、ローズ色のストールを大きくまとわせてフェミニンな印象に。さらに寒さ対策と顔映え効果で一石三鳥です。
スカーフ一枚でファーのバッグをカジュアルダウン
「母の毛皮をリフォームしたバッグ。なかなか持っていく場所がなくて……」と森川さん。ちょっとスカーフを結ぶだけで程よいカジュアル感が出て、使いやすくなります。
ボーダーニットの選び方でも印象が変わる!
体を横長に見せるボーダーですが、ピタピタのジャストサイズでは効果がありません。いつものスタイルは、パンツもピタピタなせいで余計にやせ感が強調されてしまっています。
ニットもパンツもゆとりのあるシルエットを選ぶと、痩せ過ぎ体型も太め体型もカバーできます。白地の多いボーダーは顔を明るく見せる効果あり!明るい印象になり、きれいめで女性らしい着こなしに。
■挑戦した森川さんの感想は?
義母、義父、実父を見送った後、自分のがんが発覚。見た目に気を使う余裕のないまま過ごしてきました。今日は素敵な柄のワンピースを着て、本当にうれしかったです。これからおしゃれも人生も楽しみたいですね。
取材・文=五十嵐香奈(ハルメク編集部) 撮影=日高奈々子 ヘアメイク=木村三喜
※この記事は雑誌「ハルメク」2022年11月号に掲載された内容を再編集しています。
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