新しい眼鏡をかけると気持ち悪くなるのはなぜ?眼鏡酔いの原因と対処法
2025.02.03
公開日:2025年02月03日
その目の疲れ、眼鏡が原因かも?疲れにくい眼鏡を選ぶ2つのポイント
「目がかすむ」「目がショボショボする」などの疲れ目に悩んでいませんか?目が疲れる原因は、スマホの見すぎといった生活習慣の他、「そもそもメガネが合っていない」というケースも考えられます。正しい対策を知って、目の疲れを遠ざけていきましょう。
スマホで目が疲れるのはなぜ?

今や現代病の一つと言われる眼精疲労。スマホやパソコンの画面を見る時間が増えたことで、目の疲れに悩む人が増えています。
私たちの目には、自動的にピントを調節するオートフォーカス機能が備わっています。目の中にある「毛様体筋」という筋肉が引っ張ったり、縮んだりすることで、カメラのレンズにあたる水晶体の厚みを変え、ピントを合わせているのです。
スマホや新聞の文字など、近くのものを見るときは、水晶体を厚くするために毛様体筋が緊張しています。つまり、スマホを至近距離で見ている間は、毛様体筋がずっと緊張しているということ。目の筋肉も、体の筋肉と同様に、長時間使い続けると凝り固まります。これが、目が疲れる大きな要因の一つです。
目の健康を守るために、スマホなどの近くを見ることが長く続くときは途中で休憩を入れるなど、目を休ませながら使うようにしましょう。
「眼鏡が合っていない」ことも疲れ目の原因に

スマホやパソコンの長時間使用の他にも、「眼鏡が合っていない」ことで目が疲れることもあります。
例えば、眼鏡の度数が、運転をするなど遠くのものが見えるように合わせて作られている場合です。
遠くがよく見えるメガネで、近くのものを長時間見る場合、目は近くのものにピントを合わせる調節機能を使うため、負担がかかって疲れの原因となります。
また、数年前までは、同じ眼鏡の度数で遠くも近くも快適に見えていたのに、急に見えづらくなってきたと感じる場合は、「隠れ老眼」が原因かもしれません。
今までは、眼鏡は「遠くをよく見えるようにするため」にかけることが多かったと思います。
最近では、車を運転する機会が減ったり、スマホやパソコンなど近くを見る時間が増えたり、生活環境は以前と比べて随分変化してきています。
車を運転する、テレビを見る、スマホを見るなど見たいものの距離にあった眼鏡にかけ替えると、目の調節機能の負担を軽減することができ、疲れの軽減に繋がります。
「かけ替えることが面倒」という方は「遠近両用眼鏡」や「中近両用眼鏡」といった多焦点レンズの眼鏡もおすすめです。
遠近両用(中近両用)レンズは使いづらい、と言われることがありますが、年齢が早いうちにトライすると慣れやすく違和感なく使用できるようになるケースが多いため、そのあとも快適に使用することができます。見た目も、普通の眼鏡と変わらないため、周りからは全く気付かれないこともあります。
疲れ目回避のヒント

眼鏡による目の疲れを回避するために、押さえておきたいポイントは大きく2つです。それぞれ確認していきましょう。
1. 眼鏡専門店でフィッティングを
眼鏡のレンズには「光学中心」という中心点があり、ここに目の中心が位置すると、レンズの性能を最も活かせます。
眼鏡のフィッティングとは、その人の顔の形や目の位置、視線の動かし方を確認しながら、光学中心でものを見られるように眼鏡を調整すること。具体的には、レンズの角度や鼻当ての位置などを細かく調整します。
眼鏡専門店で改めてフィッティングしてもらうだけで、同じ眼鏡でも見え方がぐっと変わることも。目の疲れや見えにくさなどの悩みがあれば、専門店のスタッフにできるだけ詳しく伝えてみて。悩みを考慮した上で、フィッティングや提案をしてくれますよ。
2. 1年に1回は視力測定をする
目のピントを調節する力は、加齢によって低下していきます。老眼が始まる世代では、1年で度数が変化していることもしばしば。見え方に変化があるときはもちろん、変化を感じなくても1年に1回は視力測定をするのがおすすめです。
40代以降は老眼だけでなく、白内障や緑内障など目の病気のリスクも高まります。定期的な視力測定は、そうした目の病気に気づくきっかけにもなります。
生活スタイルや、自分の目の状態に合った眼鏡で、疲れにくい目を目指していきましょう!
取材協力:眼鏡市場