老け見え回避!若見えする眼鏡選びのポイントは?
2025.01.062025年01月06日
40歳を過ぎたら意識したいもう一つの視力
遠くが見えるから大丈夫?実は要注意な「近方視力」
「視力が悪い=遠くが見えづらい」と思われがちですが、実は視力には、遠くを見る遠方視力と、近くを見る近方視力の2つがあります。スマホ操作や料理など手元の作業で使うのは近方視力。40歳頃から意識したい近方視力について解説します。
日常生活でよく使う「近方視力」とは?
健康診断などでも行われる視力検査。一般的な視力検査では、5メートル離れた場所から測定する遠方視力検査が行われます。
遠方視力とは5メートル以上離れたものを見る力のこと。教室の黒板や道路の標識など、遠くのものを見るのに必要な視力です。
一方で視力には、近くを見るための近方視力もあります。
近方視力とは、目からおよそ30センチ以内のものを見る力のこと。読書や筆記、スマホ・パソコン操作など、日常的な手元の作業に欠かせない視力です。
近方視力が落ちてくると、こうした日常の動作に不便が出てきます。特に40歳を過ぎたら、近方視力の衰えにご用心。近くのものが見えにくくなる老眼の症状は、この近方視力の衰えから起こります。
近方視力検査は健康診断などでは行われないケースが多いので、手元の見えづらさを感じている人は一度眼科や眼鏡専門店で検査をしてみましょう。
近方視力はどう測る?
近方視力検査では、30センチ離れたところに指標を置いて視力を測定します。
一般的な遠方視力検査で使われるランドルト環(円の一部が欠けている輪っか)や、ひらがなの並んだ視力検査表を、近い距離から片目ずつ見ていくイメージです。
眼鏡専門店の中には、こうした視力検査に加えて、日常生活での見え方の悩みやライフスタイルなどをヒアリングして、細かく視力を確認してくれるお店もあります。
度数だけを見るのではなく、使いやすさやかけやすさも考慮して眼鏡を提案してくれるのが、眼鏡専門店のメリット。眼鏡選びにおける不安や、「どんなシーンで使いたいのか」といった希望があれば遠慮なく相談しましょう。
老眼と遠視は別物!放置すると体調不良の原因に
なお、近くが見えにくいという点では、老眼ではなく遠視の可能性もあります。
老眼と遠視は「近くが見づらい」という共通点からよく混合されがちですが、原因は全く違います。
老眼は加齢によって目のピントを調節する力が低下し、近くのものにピントが合いづらくなった状態。一方で遠視は、年齢に関係なく、遠くも近くもピントが合いづらい状態です。
老眼も遠視も眼鏡などで矯正ができますが、そうした対策をせずに放置していると、目は無理にピントを合わそうとして疲れが蓄積していきます。
目の疲れは、頭痛や肩こり、吐き気、めまいといった症状を引き起こすことも。健康のためにも、快適な暮らしを守るためにも、その時々の自分の目の状態を知って適切な対策を取ることが大切です。
目のピント調節力は、40歳あたりから年々落ちていきます。正しく対策をしていくためにもこまめな視力検査を心がけ、「見える力」を守っていきましょう!
取材協力:眼鏡市場