立体感のあるカラーリングで白髪ぼかし(おしゃれ染めで)

2023年12月19日

50代女性の髪悩みといえば白髪。どう対策する?

白髪はぼかすとかっこいい!大人女性の最旬ヘアカラー

髪のお悩みが増えてくる50代。若かりし頃と比べて落ち込んでしまうこともありますよね。でも今は、年齢による変化もポジティブにとらえて楽しめる時代です。例えば人気の白髪ぼかし、自然体な私をかっこよく見せるコツをご紹介!

白髪は隠すと、生え際がすぐに目立つ

髪にハリやコシがない、白髪が増えた、抜け毛や薄毛が気になるなど。大人の髪悩みを挙げたら、枚挙に暇がありません。同世代のみなさんはどんなヘアスタイルで、そうしたお悩みを解決しているのでしょう。今回は特に白髪にフォーカスして、KAINO青山の人気美容師、zakkyさんに教えてもらいました。

加齢による髪のお悩みもさまざまな施術でカバーできる

KAINO青山の●●●●さん(写真はダミー)
KAINO青山 スタイリストzakkyさん

「白髪やボリュームがないなど、加齢による髪のお悩みもさまざまな施術でカバーできるようになっています。だからこそ大切にしているのは、その人らしさ。特に白髪などは隠すのではなく、個性として生かした方が魅力的に見えます」とzakkyさん。

白髪染めで真っ黒な髪にしても顔立ちと不釣り合いだったり、重くて暗い印象になることも。何より伸びてくる白髪を隠すのはとにかく大変。1か月もたたないうちに生え際が白くなるから、黒髪との差が目立つため頻繁に染めなくてはならず、地肌への影響も心配になってきます。

立体感のあるカラーリングで白髪を生かす

白髪が目立ってきて困ったというお客さんに、zakkyさんが提案しているのは“白髪ぼかし”。「白髪は老いの象徴ではなく、天然のハイライトだと思えばかっこいい。白髪を生かすように髪全体にハイライトやローライトを入れて今どきの立体感のあるカラーリングに仕上げます」(zakkyさん)。

ベースとなる髪色より一部分を明るくするのがハイライト、暗くするのがローライトです。双方をバランス良く入れることで奥行きのあるヘアスタイルになるのだそう。また、全体に白髪染めを使うより、頭皮に薬剤が当たることが少なくなるので地肌にも優しいといいます。

上品にもクールにもなる、白髪ぼかしテク

ベージュ系を入れると上品で柔らかな印象に、シルバー系ならクールでスタイリッシュ。どちらも白髪をぼかしているようには見えない、トレンド感のあるおしゃれなスタイルです。濃淡のない白髪染めと違って、これなら少しばかり生え際に白髪が伸びてきても、すぐに目立つこともありません。

大人女性に似合う最旬ヘアスタイルは?

「フェイスブックやインスタグラムなどSNSで情報を集める人が多くなり、世代によるトレンドや美意識の差が小さくなってきたように思います」とも話すzakkyさん。若いインフルエンサーの画像を持参して、同じスタイルをリクエストする50代のお客様もいるのだそう。

「新しい情報に敏感なことは、美しくあるために大切。若い子のニュアンスを年齢層に合わせて取り入れて提案しています」。例えばフェイスフレーミング。顔まわりを囲むように、全体とは違うカラーを入れるテクニックで、ハルメク世代にも顔がパッと明るく見えるからおすすめとのこと。

また、内側の髪の一部分を染めるインナーカラーも根強い人気があるといいます。ハイライトは恥ずかしいという人も、髪を耳にかけたときにだけ見えるインナーカラーなら挑戦しやすいですよね。

白髪ぼかしをしたい、ロングはNG?

「髪の長さでいえば、ハンサムショートなんていう言葉が流行っているように、若い世代もショート人気。ミドルエイジ以降もツヤをきれいに出しやすいので、ショートやボブを好む人が多いです」。

とはいえロングヘアが好みなら、諦める必要はないとのこと。年齢とともにうねりやすくなってくる髪もストレートパーマで整えることはできるし、“白髪ぼかし”も長さを生かしたハイライトの入れ方などで楽しむことができるそうです。

老化に抗わず、年齢を重ねた自分を美しく

2018年に「グレイヘア」が流行語大賞にノミネートされたように、白髪は隠さずに生かして楽しむようになっています。しかも今回ご紹介した"白髪ぼかし"の実践者たちを見ても、大人女性のためのヘアデザインは個性的で多様に。

「“白髪ぼかし”は美しいグレイヘアになるための移行期として使うというより、今の自分を楽しむためのもの。ハイライトやローライトを駆使した3Dカラーで脱白髪染めをされたお客様で、最終的にグレイヘアではなく金髪にたどり着いた方も。毎回、友人にとても好評でヘアスタイルで自分を表現することがうれしくなったそうです」(zakkyさん)。

これ、という決まったスタイルがあるというより、白髪の生え方や量、いつも着る洋服などに合わせてパーソナライズするのが“白髪ぼかし”。信頼できる美容師に相談して、老化に抗うのではない、年齢を重ねた自分を美しく魅せるヘアスタイルを探してみてはいかがでしょう。

取材協力:KAINO青山


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時津木春
時津木春

1971年生まれ。編集プロダクション、出版社勤務を経てフリーランス。ファッション誌の執筆からビジネス書の編集まで、旺盛な好奇心を糧に幅広く活動。男女2児の母で思春期の子育て真っ盛り。東京西部の山育ち、植物好き。

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