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- 12回の転勤人生(10)千葉県松戸市 都心へ
北は福島県、南は福岡県まで。夫の転勤に伴って各地へお引っ越し。その回数はなんと12回! 各地での思い出や、遭遇したエピソード、今も続く仲間との出会いなどを振り返ります。今回は千葉県松戸市でのお話です。
関西とは違う、関東の黒っぽい土
転勤で住む市は見知らぬ所なので驚くこともあります。畑の色もその一つです。関西で見る土は茶色ですが、初めて見た関東の土は黒っぽいと思いました。「黒ボク土(くろぼくど)」と言うそうです。小学校で習った関東ローム層の言葉が浮かびました。肥沃だから黒いのではないのですね。
電車の便が良い場所。ディズニーランドへも
周辺は団地がたくさんありました。1960年代に建った大規模UR賃貸住宅でした。5階建てくらいの低い住宅だった様に思いましたが……。老朽化して建て替える時期が来たら大変だと思います。完了するまでの期間住んでいる住民の生活の基礎が揺らぎます。現在我が家は築13年のマンションですが壁面の大規模修繕中ということもあり、話の流れを見て、追記しました。
足場が組まれ工事の埃や落下物防止のためのネットで覆われています。いつも室内が薄暗いので早く終わってほしいです。
社宅は年数が経った古い家でしたが、八柱駅が最寄りで、JR武蔵野線も新京成線も利用できる場所に建っていました。駅近くの東京都立の八柱霊園は広大な土地に作られており、その規模は見たこともないほどで驚きました。
社宅は舞浜駅まで電車で30分もかからない場所に建っていたので、東京ディズニーランドに行くには最高の場所でした。しばしの間、日常を離れ夢と魔法の世界で無心に遊べるのです。梅雨で客が少ない6月15日は、千葉県民デーとして割引料金で入園できました。
足が棒になっても出かけたくなる街
東京に出るのも便利だったので催しを探しては、しばしば出かけました。花好きな私は東京ドームで開催される世界蘭展に2回行きました。お気に入りの鉢を記念に買い求めるのでついつい鉢数が増えるのです。スペシオキンギアナムという名の蘭は、小さな白い花がたくさん咲きほんのり香ります。そのうえ丈夫で育てやすいのです。
JR京葉線ホームは東京駅の地下4階だったので電車に乗るまでが遠くて、時間がかかります。広い東京ドームの中を歩き回り帰るころには足が棒状態でした。そんな思いをしても出かけて行きたくなるのが東京の魅力です。
東京ドームの思い出にまつわる話をひとつ。大阪に住む現在は東京ドームへは夫とプロ野球観戦に出かけます。新幹線利用なので昼には東京に着き、夕方のナイター開始まで夫と私は別行動です。夫は若くして亡くなった友人宅にお線香をあげに行きます。私は西荻窪に住む高校時代の友と会って食事をします。深大寺まで足を延ばしたこともありました。
松戸にいた2年間は、東京へよく遊びに行ったことが思い出深いですね。次の転勤先は武蔵野市。都内での生活が始まります。
■のりたの母さんの転勤人生はこちら
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