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- 一茶ってエエやっちゃ!北斎ってホンマすごいわ
50代後半、駆け足の欲張り旅行から、気づきや感動いっぱいの心にしみるスローな旅へシフトしています。オフシーズンの長野県小布施(おぶせ)に行ってきました。
御朱印集めは、旅のモチベーション
御朱印を集めるようになってから、旅のコースに、必ずお寺や神社を組み込むようにしています。
建立に込められた願いや、建築様式や仏像デザインの変遷の背景も面白いし、驚くような歴史やエピソードに出合えることも。旅から帰って、本やテレビ番組で「復習」するのも楽しみです。
「やせ蛙 負けるな一茶 これにあり」の蛙は、岩松院の蛙!?
長野県小布施(おぶせ)町にある「岩松院」。
境内には小さな池があり、春、手のひら大のヒキガエルが集まってきて、メスを奪い合って争います。その様子を、病弱な息子に重ねて詠んだのがこの句。わかるなぁ、その親ごころ! 一茶に親近感が湧きます。
それに、自分が今見ているのと同じものを一茶も見たのか、と思うと、なんだか不思議。タイムスリップしたような気持ち。
葛飾北斎「八方睨み鳳凰図」どこから見上げても鳳凰と目が合う!
岩松院の大間天井の「八方睨み鳳凰図」は、葛飾北斎が約1年をかけて描いた大作。
鮮やかな色彩は、180年の時を経ても褪せていません。「スポンサーの援助で高価な顔料をふんだんに使うことができたので」と案内の方。このお寺では、拝観者ひと組ごとに、15分ほどの解説をしてもらえます。質問にも待っていました! とばかりに、プラス5分の解説。ありがたいです。
※作品保護のため、撮影は不可。現地で、座って、見上げてください。どこから見上げても目が合うんです。ほんま、不思議! 他の写真は、岩松院の許可を得て掲載しています。
小布施の名産といえば、小布施栗。住宅地の周囲には栗林が広がっています。背景には北信の雪山。
歩道には栗の木が敷き詰められています。一般家庭がお庭を観光客に公開する「オープンガーデン」(グリーンシーズンに開催)では、この栗の小道を辿って、丹精されたお庭を巡ることができます。
「evolve(エヴォルベ)」の小布施栗モンブランを堪能
ランチは、昨年(2021年)オープンしたイタリアン「evolve(エヴォルベ)」へ。口コミサイトでは、前菜が美しいと評判です。少しずついろいろな味が楽しめます。
最大のお楽しみは、じゃ~ん!! 小布施栗のモンブラン「朱雀Monte Bianco」。シロップをかけて味変もOK!
この日は、テレビ番組の生中継が入っていました。リポーターが、ワインを飲みながら、おいしい! おいしい!を連発していたのが、小布施栗のフリット。栗を丸々揚げて、塩をパラリ。パリッと香ばしい渋皮ごとパクッと。
最近、お土産を買わなくなりました。荷物になるし、食べきれないし。でも、買いました! 小布施栗100%のペースト。ホイップクリームに合わせれば、朱雀Monte Biancoっぽくなるかも!? と期待して。
東山魁夷(画家/ひがしやま・かいい)の御朱印帳は、長野市「善光寺」のすぐ横にある「県立美術館」で購入。絶対レアです。善光寺へお参りの際には、立ち寄ってください。館内のレストランもスタイリッシュで素敵です。
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