ちょっといいはなし

自治会の「防災訓練」に参加して

公開日:2024.02.28

1月に自治会の防災訓練に参加し、AED訓練、煙避難訓練、救急搬送訓練、備蓄品倉庫見学をしました。訓練に参加し実際に体験してみて改めて災害の怖さを知り、正しく備えることの大切さを学びました。「備えあれば憂いは少なくなる」と思います。

自治会の防災訓練に参加しました

自治会の防災訓練に参加しました

2024年1月中旬の小雨降る中、自治会の防災訓練に参加しました。役員さんによると「能登地震の影響か、例年より参加者が倍増している」とのこと。

災害大国日本に住んでいる私たちにとって、防災は常に念頭に置いておくべきことですが、私などは通常は考える機会すらありませんでした。そんな防災初心者の訓練参加のレポートです。

今回の訓練は午前中の約2時間半、消防署の方の指導の下で実施されました。

1:心臓マッサージとAEDの扱い方、2:煙避難訓練、3:救急搬送訓練(晴れていたら起震車体験)、4:備蓄庫見学が行われました。

初めて触れたAED

初めて触れたAED

街中でもよく見かけるAEDですが、今回初めて触れました。

倒れて意識がない人がいたら、そばにいる人全員に協力を求めるのが大切だということです。一人に「救急車呼んでください」、一人に「AEDを持って来てください」とお願いしてから、AEDが届くまで心臓マッサージを行います。

上半身だけのお人形に両手を組んで心臓マッサージを行いましたが、かなり力がいりましたので、何人も交代で行うのが大切だそうです。AEDが届いたら機械が喋ってくれるため、その指示通りにシールを貼ったりスイッチを入れたりするので安心です。

AEDに触れてみて「私にもできそう」と思えたことは収穫でした。

煙避難訓練、無害の煙でも動揺しました

煙避難訓練、無害の煙でも動揺しました

ビニールハウスの中に、無害で良い匂いがする真っ白な煙が焚き込められました。入口から入って、もう一方の出口から出るという訓練です。

ですがいざ入ってみると、目の前が真っ白で先が見えないので、出口は2~3m先だとわかっていても不安になりました。

片側の壁を伝って姿勢を低くしてハンカチで鼻をおおい進むのですが、目はシパシパするし、出口までがとても長く感じられました。

今回は白い煙ですが、実際は黒く匂いもすごいと思われます。貴重な体験でした。

救急搬送訓練、毛布を使ってケガ人搬送

救急搬送訓練、毛布を使ってケガ人搬送
毛布と物干し竿と想像してください。右から左に折って担架の出来上がり

緊急時に毛布と物干し竿2本で担架を作り、人を搬送する訓練をしました。裏表がわかるように柄タオルと割りばしで再現してみましたが、伝わりますでしょうか? 

まず毛布の長辺の左から3分の1辺りに1本目の竿を置き左から内側に折りこみ、次に折り込んだ端より少し内側にもう1本の竿を置き、右から折り込み、端は少し垂らします。そうすると人が乗れる担架が出来上がります。

また、人を毛布の対角線上に寝かせ、下半身を右・真ん中・左と包み、頭の方を持って一人で引っ張る方法も習いました。消防署の方の知恵に頭が下がりました。

消火器は「き・ほ・ん」で使います

消火器は「き・ほ・ん」で使います
消火器は「き・ほ・ん」で使います

どこの家庭にもある消火器ですが、実際使ったことがある人は少ないと思います。

使用する場面に遭遇したらどうして良いかわかりません。

消火器は「き・ほ・ん」で使用すると教えていただきました。

「き」は消火器の「き」色のピンを引き抜く。
「ほ」は「ほ」ーす、を出す。
「ん」は「ん」~と力を入れてレバーを握る。

いざという時もこの手順を覚えておけば大丈夫! これなら初めてでもできそうです。

また、写真のようにメーターのある消火器は、ハンドルを離せば薬剤の散布は停止するそうです。

備蓄庫見学、自分で備蓄を!

地元の備蓄庫の見学をしました。中に備蓄されているものは、自治会のメンバー全員に行き渡る数には程遠いという印象でした。ここを見学する意味は「自分で最低3日分の備蓄をしよう」ということの啓蒙だそうです。

[基本の備蓄品]
★飲料水 一人3日分で9リットル
★食料品 クラッカーなど調理せずに食べられるもの。缶切りが不要な缶詰など。自分に適したもの。
★トイレパック 家庭のトイレに設置して使用する「凝固剤」と「処理袋」のセット(ホームセンターなどで購入可)

[非常持ち出し品]
★懐中電灯(予備電池も)
★ランタン(予備電池も)
★携帯ラジオ(AM/FM両方聞けるもの、予備電池も)
★貴重品 現金、預貯金通帳、印鑑、健康保険証など
★その他 紙皿、紙コップ、絆創膏など医薬品、常用薬、携帯電話充電器、ウェットティッシュ、生理用品、ビニール袋、タオル、軍手、食品用ラップ(これは紙皿の上に敷くと紙皿が何度も使えます)
★乳幼児、要介護者用の用品

おしまいに

月並みですが、参加して良かったと思いました。

災害の多い日本に住んでいる私たちにとって、防災は避けて通れないことですが、日常生活の忙しさにかまけておざなりにされています。

実際本物を手に取ってみたり、体験したりすると(無いに越したことがない)本番での動揺は少し少なくなると思いました。

また、ご近所さん同士が顔を合わせることも防災訓練の大きな目的の一つとのこと。知り合いになっておけば、いざという時にスムーズに助け合えます。

貴重な経験をする機会です。もし地元の自治会などで行う防災訓練などがありましたら、ぜひ参加されることをおすすめします。

■もっと知りたい■

上野真香

趣味は陶芸、旅行、料理、華道、手芸など多岐にわたるが根っこは一緒。美味しいものを食べて楽しい人生を送りたいというもの。ワインと犬とコーヒーとTVドラマが大好き。シャンシャンと誕生日が一緒のため他パンダ(?)とは思えず、現在年パスを購入しシャンシャンウォッチャーを続行中。

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