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- 【PR】今、ハルメク世代に増えている『肺NTM症』
近年患者数が増えている『肺NTM(エヌティーエム)症』という病気をご存じですか?実はこの病気、ハルメク世代の女性に多いと言われていますが、まだ知らない方がほとんどだといいます。どんな病気なのか、ハルメク読者が専門医の先生に伺いました。
『肺NTM症』っていったいどんな病気?
教えてくれたのは慶應義塾大学医学部 感染症学教室 専任講師、南宮 湖(なむぐん ほう)先生(右)。お話を伺ったのはハルメク読者のおふたり。12年前に『肺NTM症』に罹患し現在は半年ごとに健診に通っている高橋しげ子さん(71歳・真ん中)と、最近、母と妹に肺の病気が見つかり、肺の疾患が気になっている永山由美さん(60歳・左)です。
ハルメク世代の女性で、痩せ型の方に多い病気
『肺NTM症』は知らない方がまだまだ多い病気。
「最近母と妹が立て続けに肺の病気になり、いろいろ調べていたのですが、この病名は初耳です」と今回話を伺ったハルメク読者の永山さん。まだ認知度は高くないですが、統計的に、ちょうどハルメク世代の女性で、さらに痩せ型の方に多いことがわかっています。
ハルメク読者の高橋さんも、実はこの病気の患者の一人。12年前に『肺NTM症』と診断を受け、今も経過観察中だそう。
実は患者さんの罹患率は結核よりも高い病気
『肺NTM症』は近年患者が増加傾向にあることがわかっており、注意が必要な感染症の一つ。結核菌と同じ抗酸菌の1種である非結核性抗酸菌が原因で発症しますが、結核と違って人から人には感染しない病気です。
初期症状がほぼなく、風邪と間違いやすい
患者である高橋さんも『肺NTM症』が見つかったときは無症状で、たまたまレントゲンに影が写ったことで、病気が見つかるきっかけになったそう。
咳や痰、疲労感などの症状は病状が進んだ時に出てくることが多いのですが、「風邪の症状と似ているため、なかなか受診につながらないことが多い」と南宮先生。
『肺NTM症』を知らなかった永山さんも「確かに熱がなくて、咳や痰だけの症状なら、病院に行かないかもしれません」と話します。
『肺NTM症』についてもっと詳しく知りたい方はこちらをクリック
感染源は水まわりや土壌。人から人には感染しない!
感染の原因菌となるNTM菌は身近な水回りや土壌に潜んでいて、空間を浮遊しているため、どんな人でもこの菌には触れている状態だといいます。
患者の高橋さんは、「『肺NTM症』と診断された後、どうして感染したのか気になりいろいろ調べました。そうしたら水回りや土壌に生息する菌から感染することや、水回りを清潔に保つことなどが書いてあって。息子がアトピー性皮膚炎なので掃除はしっかりしてきたのに……と、実は少し落ち込んだんです」と話します。
『肺NTM症』は人から人には感染しない疾患のため、感染源はNTM菌からのみであることがわかっていますが、「NTM菌に抵抗できる人と、感染してしまう人の差は、まだまだ研究中の段階なので、掃除の度合いが必ずしも関係があるのかは、現時点ではわかっていません」と南宮先生。
まだまだ研究中のことも多い疾患のため、重要なのは異変を感じたら放置しないことだと話します。
『肺NTM症』についてもっと知りたい方は
早期診断と適切な治療をするために、まずは検査を
『肺NTM症』は発見も難しく、治療をどうするかの判断が難しい病気です。
「症状がない場合にはすぐに積極的な治療はせず経過観察をすることもありますが、その場合には定期的な検査が必要になります。また『肺NTM症』の治療をする際には基本は内服薬の服用ですが、改善されない場合は、通院での点滴治療や入院治療になります。ですが近年、自宅で使える吸入薬の使用も増えており、治療の幅も広がりつつあります」と南宮先生。
しっかり治療を受ければ、問題なく日常生活が送れるようになる方が多いこともわかっており、患者の高橋さんもその一人です。
「『肺NTM症』と診断された当初は症状がなかったので治療はしなかったのですが、数年後に咳や痰が続き、実は入院治療をしました。治療後は安心のために、半年に1回必ず検診を受け、病状を確認しつつ元気に過ごしています」と笑顔で話す高橋さんは、70歳を超えた今でも保育園で働くほどお元気です。
『肺NTM症』の治療について知りたい方はこちらから
「この病気の存在を知っていなかったら、咳が長引いても風邪だと考えて、『肺NTM症』の検査には行かないと思います。知っておけてよかったです」と永山さん。
『肺NTM症』はまだまだ知られていない病気だからこそ、まずはこのような病気があることを知っておくことが大切です。
『肺NTM症』の検査について知りたい方はこちらから
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