2021年03月31日
素朴な疑問
お弁当の食中毒対策とは?保冷剤はどう使う?
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
暖かくなってきたので、そろそろお弁当の傷みや食中毒にも気を付けなくちゃ。保冷剤を付けようと思うけど、保冷剤ってお弁当の上と下のどちらに置くのが正解なのかしら? いろいろ気になるので調べてみました。
お弁当の食中毒対策として気を付けること
- 保冷剤はお弁当の上に置く
冷気は空気よりも重いため、上から下へと流れます。保冷剤は、お弁当箱の下や横ではなく、上に置きましょう。
- 手を洗う
手や指には、食中毒の原因となる「黄色ブドウ球菌」が付いていることがあります。調理前はもちろん、調理中に生の肉や魚介類、卵を触ったときも、手をきれいに洗いましょう。また、ケガをした手や指には菌が付きやすいので、食材を汚染する恐れがあります。調理用の手袋で手をカバーしましょう。
- お弁当箱を清潔に
お弁当箱は、ふたのパッキンも外して洗いましょう。細かい部分は、泡スプレータイプの洗剤やブラシを利用すると便利です。しっかり乾かすのがベストですが、時間がない場合は、清潔なふきんで水分を拭き取ってから詰めます。おかずを詰める菜箸も、清潔なものを!
- 食材を洗う
野菜や果実、魚介類は、流水でよく洗ってから調理しましょう。ミニトマトのヘタは、取り除いてから詰めます。ただし、肉は菌が飛び散るので、洗わずに使います。
- 食材を加熱する
おかずは中心部まで加熱すること。卵焼きやゆで卵は、半熟ではなく固まるまで加熱したものを使いましょう。普段は火を通さないハムやかまぼこも、加熱した方が安心です。前日の残り物をおかずにする場合は、詰める直前に必ず再度加熱しましょう。
【菌が死滅する食材の中心温度と加熱時間の目安】
ノロウイルス
85~90℃で90秒以上加熱
腸管出血性大腸菌、カンピロバクター、サルモネラ属菌
75℃で60秒以上加熱
リステリア
65℃で数分加熱
- 殺菌・抗菌作用のある調味料や食材を使う
お酢、カレー粉、からし、梅干し、ショウガ、ワサビ、大葉など、殺菌・抗菌効果があるとされる調味料や食材を使いましょう。
- 水分の多い料理は入れない
焼き物や揚げ物など、汁気のないおかずが安心です。おかずに汁気がある場合は、しっかり水分を切ってから詰めましょう。水分が多いと、菌が増えやすくなります。
- 冷ましてから詰める
ごはんやおかずは、冷めてからお弁当箱に詰めましょう。温かいうちにふたをすると、蒸気がこもって水分となり、菌の繁殖や食材の傷みにつながります。
安心しておいしいお弁当を食べられるように気を付けて、保冷材も上手に使いたいと思いました。
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参照:農林水産省
レタスクラブ
Nadia
イラスト:飛田冬子