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素朴な疑問「ものもらい」と「はやり目」はどう違うの?
うちのお父さんは体質的に「ものもらい」ができやすい人で、この前もできて眼科に行きました。子供たちも体質が遺伝されたらしく、親子で眼科通いという時期もありました。 どうも疲れるとできるらしく、傍目で見ているワタシは「大変ね~」とは言っていますが、完全に他人事なんです。
昔は「ものもらい」「はやり目」と呼ばれていて他人から感染するという認識だったけど、落ち着いて考えてみると、お父さんも子供もプールにも行ってないのに感染するってなんだかおかしい話ですよね。
そもそもワタシは家族から感染したことがないし、感染するような病気じゃないと思うのだけど……。いまさらだけど、「ものもらい」と「はやり目」ってもしかして違う病気なのかしら? ちょっと気になってきたので調べてみました。
「ものもらい」は「麦粒腫」(ばくりゅうしゅ)という病名だそうです。 コンタクトレンズのアルコンによれば「麦粒腫を起こす細菌は特別なものではなく、黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌など生活環境のどこにでもいる種類の細菌です。これらの細菌は、切り傷を化膿させたり、にきびを作ったりするだけでなく、健康な人ののどや鼻の穴、手などの皮膚、毛髪にも付いている『常在菌』と呼ばれる仲間です」とあり、特に他の人に感染するような病気ではなく、その細菌バランスによってできやすくなるみたいです。
だから疲れるとバランスを崩して雑菌が入りやすくなって、できやすいということですね。昔から疲れるとその人の弱いところに出るっていうのは、こういうことなのかもしれません。麦粒腫はまぶたの裏にコロコロとしたしこりができる病気で、まさに目の上のたんこぶという表現がぴったりなんだそう。
一方、「はやり目」は「プール熱」とも呼ばれていて、こちらは本当に人に感染するウイルス性の病気。「ウイルス性結膜炎」と呼ばれ、昔プールの後目が真っ赤になっていた子がいたけど、そういうのが「はやり目」なのね。白目や下まぶたの裏が真っ赤になっているかどうかで判断するそうですが、「麦粒腫」でも目がごろごろして、こすると真っ赤になってしまうので素人では判断がつきにくい。やっぱり、そんな症状が出たら病院に行くのがベストってことなんですね。
どちらも疲れてくると、抵抗力がなくなり皮脂分泌や常在菌のバランスが崩れて起こりやすいので、しっかりと普段から無理せずゆっくりと休息をとることが大切だそうです。目の疲れにはどう対処すればいいか、詳しくはこちらの記事で→「目の疲れには冷やすのと温めるの、どちらが有効?」。ワタシが目の病気にかからないのは、普段からやっぱりよく寝ているからかしら(寝すぎというウワサも……)。
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イラスト:飛田冬子
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