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素朴な疑問マラソンの「伴走ランナー」って何?
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
先日テレビで「ブラインドマラソン」という競技が紹介されていました。視覚障害を持つ方が走るマラソンで、2021年に開催される「東京2020パラリンピック」の種目にも入っているんですって。ランナーと伴走(ばんそう)ランナーの息がぴったりで本当に驚いてしまいました。視覚障害があるランナーをサポートしているというのは何となくわかるけど、具体的にどんな役割を果たしているのでしょうか? 早速調べてみました!
伴走ランナーの役割
伴走ランナー(ガイドランナー)とは、視覚障害者ランナー(ブラインドランナー)のそばに付いて、一緒に走る人のことを指します。
IPC(国際パラリンピック委員会)の基準では、視力によって以下の3つにクラスが分けられています(国際レース)。
T11クラス(視力0.0025未満)
T12クラス(視力0.0025から0.032まで、または視野直径10度未満)
T13クラス(視力0.04から0.1まで、または視野直径10度以上40度未満)
全国障害者スポーツ大会の基準では、視力によって以下の2つにクラスが分けられています(国内レース)。
B1 視力0から0.01まで
B2 その他の視覚障害(障害者手帳の保持が条件)
視覚障害者ランナーと伴走ランナーは、「きずな」と呼ばれる、1mほどのロープを輪にしたものを互いに握って走ります。一般的には、「きずな」は視覚障害者ランナーが、伴走ランナーと相談して、使いやすいものを自分で用意します。障害者ランナーの目となって、共にゴールを目指すパートナーが伴走ランナーなのです。
では、伴走ランナーは具体的にどのようなサポートをしているのでしょうか?
ランナーが走りやすいペースを知り、息を合わせて二人三脚でスムーズに走れるようになることが大前提です。
その上で、伴走ランナーは視覚障害者ランナーの周囲の安全を確保し、周りで何が起きているのか状況を説明することで、安心して走れるように気を配る必要があります。言葉による具体的な指示でコースを誘導し、段差や坂道、危険箇所を知らせるのも大切な役割の一つです。
他にも給水所の位置や距離感など、視覚なしでは情報を得にくい事柄についても誘導します。視覚障害者ランナーが求めている情報を的確に読み取り、正しく伝えることが求められます。
また、記録更新を目指すランナーであれば、ペース管理や、ランニングフォームをチェックして伝えるなど、パフォーマンスアップにつながるコミュニケーションを取ることも求められます。
伴走ランナーになるには
伴走ランナーは、視覚障害者ランナーと同じ距離を走るだけでなく、周囲の状況や安全確認をするという大切な役割があります。そのため、ランナーと同等、もしくは、それ以上の走力が求められます。
また、ブラインドマラソンを行う上では、伴走ランナーは競技会だけでなく、練習でも必要とされますので、やるとなれば時間を要します。しかし、常に人材が不足しているというのが現状のようです。特にレベルの高いランナーになればなるほど、伴走ランナーの確保には苦労しているとのこと。
ほとんどの伴走ランナーはボランティアで、市民ランナーから元実業団ランナーまで幅広い実力の方が参加しています。必要なスキルを教える講習会が開催されており、未経験の方でも基本を学ぶことができるそうです。興味がある方は参加してみるのもいいですね。
パラリンピックなどで注目されている障害者スポーツ。一般の競技との違いに着目して見ると、楽しみが増えそうです!
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イラスト:飛田冬子
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