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2020年11月03日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
我が家のご近所にお住まいのおばあちゃんが、先日100歳を迎えられました。五十うん年生きてきただけでもヒーヒー言っているワタシなのに、毎日笑顔であいさつしてくれるおばあちゃんは、日々庭の手入れを欠かさず、愛猫と楽しそうに過ごしておられるご様子。あんなふうにいつまでも朗らかに過ごせたらいいなあ、と憧れちゃいます。
世界でも有数の長寿国ニッポン。WHO(世界保健機構)が発表した「世界の平均寿命ランキング」(2021年版世界保健統計)では、世界1位(男性2位、女性1位)となっています。
厚生労働省が毎年発表している統計のうち「令和2年簡易生命表」によると、平均寿命は男性が 81.64 年、女性が 87.74 年で、どちらも前年に比べ伸びていて、平均寿命の男女差も拡大しています。
では、日本の中では、どの地域にご長寿の方が多いのでしょう? 気になってきたので、早速調べてみました。
厚生労働省では「都道府県別生命表」を5年ごとに発表しています。ここでは最新の「平成27年都道府県別生命表」を見ていきます。これによると、男女別の平均寿命上位10都道府県は以下の通り。
<男性> 全国平均 80.77歳
1.滋賀県 81.78歳
2.長野県 81.75歳
3.京都府 81.40歳
4.奈良県 81.36歳
5.神奈川県 81.32歳
6.福井県 81.27歳
7.熊本県 81.22歳
8.愛知県 81.10歳
9.広島県 81.08歳
10.大分県 81.08歳
<女性> 全国平均 87.01歳
1.長野県 87.67歳
2. 岡山県 87.67歳
3.島根県 87.64歳
4.滋賀県 87.57歳
5.福井県 87.54歳
6.熊本県 87.49歳
7.沖縄県 87.44歳
8.富山県 87.42歳
9.京都府 87.35歳
10.広島県 87.33歳
男性で最も平均寿命が長いのは滋賀県、女性では長野県となりました。男女ともにTOP3にランクインしたのは長野県です。
長野県は長い間、男女ともトップを独走していましたが、滋賀県が男性の首位を獲得。女性でも4位となり、長野と肩を並べる「長寿県」として存在感を強めています。また、かつて「長寿といえば沖縄県」というイメージがありましたが、今は女性で7位、男性ではランク外と意外な結果に。今では中部・近畿・中国地方が長寿エリアとなっているんですね。
では、なぜ長野県の人は長生きかというと、もともと長野県民の健康意識が高いこと、地域の医療保険活動や健康ボランティアの活動が活発であること、また、県を挙げ「減塩活動」を行ってきたことなどが、長寿の要因として挙げられています。
また、男性1位、女性4位の滋賀県は、タバコを吸う人が少ない、たくさんお酒を飲む人が少ない、スポーツをする人が多いなど、健康的な生活を送っている県民が多いということが、長寿の要因として挙げられています。この背景には、滋賀県の就業率の高さ、就労時間の短さ、県民所得の高さなどの整った生活環境が影響しているようです。
こうなってくると、日本で一番平均寿命が短い都道府県はどこなの?という疑問が湧いてきます。上記の厚生労働省調査をもう一度確認してみました。平均寿命が短い都道府県は以下の通り。
<男性> 全国平均 80.77歳
1.青森県 78.67歳
2.秋田県 79.51歳
3.岩手県 79.86歳
<女性> 全国平均 87.01歳
1.青森県 85.93歳
2.栃木県 86.24歳
3.茨城県 86.33歳
男女ともに青森県が1位となる結果に。長寿1位の県と比べると、2~3歳短いという計算になります。他にも秋田県、岩手県など東北~北関東エリアの県が上位を占めることから、寿命の長さは西高東低の傾向が強いことが見て取れます。
東北地方の平均寿命が短い背景には、どうやら食生活が関係しているようです。青森県など東北地方では、もともと厳しい冬を乗り切るために野菜を塩漬けにして保存する習慣があります。そこからしょっぱいものや味の濃い料理をごはんと一緒に食べる食文化が形成されたんだとか。また、喫煙率が高いことや、車社会で運動不足なことも、寿命に影響していると考えられているのだそう。
そんな中、平均寿命が一番短い青森県では、「短命県返上」と題して、県を上げて「減塩活動」や、その他、県民の健康意識を上げるためのさまざまな活動にに取り組んでいるそう。
青森県の平均寿命が短いといっても、男性78.67歳、女性85.93歳。日本人の平均寿命って長いですね~。今、50代のワタシ。これから先、30年は生きると思うと、まだまだ先が長いわぁ。せっかく生きるなら、いつまでも元気で楽しく暮らしたいから、健康管理をしっかりしていこうと思います。
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参照:厚生労働省
イラスト:飛田冬子