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2019年12月06日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
友人がとてもきれいな川の写真を見せてくれました。三重県にある銚子川という川なのですが、水の透明度が高くて色がエメラルドグリーンなんです!
思わず「きれいね! ここ、日本で一番きれいな川なんじゃない!?」と言うと、「ううん、ここよりもっときれいな川もいっぱいあるよ~」と返事が返ってきました。
日本で一番きれいな川っていったいどこにあるのでしょう? 水が澄んでいるとか景観の美しさとか、いろいろな基準がありそうだけど……。なんだか興味が湧いてきたので調べてみることにしました!
水質がきれいな川については、国土交通省が全国にある主な川(一級河川)の水位や雨量、水質などの検査を毎年実施しています。水質調査には、BOD(生物化学的酸素要求量)と呼ばれる水中の有機汚濁物質の量を調べる方法が用いられているのだそうです。
この検査を基にしたデータが「水質が最も良好な河川」として、毎年7月の初旬に発表されています。2019年は、北海道から九州までの17河川が選ばれました。
北海道の尻別川(しりべつがわ)や沙流川(さるがわ)、福島県の荒川、秋田県の玉川、富山県の黒部川。高知県の仁淀川(によどがわ)、熊本県の球磨川(くまがわ)、宮崎県の五ヶ瀬川(ごかせがわ)など、自然が豊かなエリアにある川が選ばれています。
全国の一級河川を対象にした水質検査が始まったのは、1958(昭和33)年からです。最近は、11年連続で環境基準満足率95%以上の結果が出ているほどで、全国的に良い状態の水質が保たれているのだとか。
水質ももちろん大事ですが、周辺の自然や景観などを含めた上でのきれいな川も気になります。そんなときは、環境省が選ぶ「名水百選」が参考になります。
「名水百選」は、全国各地にある湧き水や河川、用水、地下水を観光地としての素晴らしさや水のおいしさなどを基準に、1985(昭和60)年に選定されました。その後、2008(平成20)年には「平成の名水百選」が新たに選定されています。
「水質が最も良好な河川」に、ワタシが住む関東の川が選ばれていなくてちょっと残念だったのですが、「名水百選」には青梅市の御岳(みたけ)渓流や国分寺市のお鷹の道・真姿(ますがた)の池湧水群が、「平成の名水百選」には東久留米市の落合川と南沢湧水群が選ばれていました!
たくさんの美しい川に恵まれた日本。一番きれいな川を調べているうちに、川を見るためだけに旅に出るのもいいかなと思えてきました。そのときは友人が見せてくれた銚子川を訪れてみたいわ!
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参照:国土交通省 記録更新!川辺川が13年連続で「水質が最も良好な河川」に
イラスト:飛田冬子