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2020年06月22日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
クレジットカードや電子マネーで決済するとポイントが還元される制度(キャッシュレス・消費者還元事業)が2019年10月から始まっていたけど、2020年6月末で終了してしまうんですって(残念……)。
でも、今度は「マイナンバーカード」でポイントが還元される制度が始まるそうです! これは使わない手はないわ! 早速どんな制度か調べてみました。
マイナンバーカードでポイントが還元される制度は、「マイナポイント事業」といいます。マイナポイント事業は国が実施する消費活性化策の一つで、マイナンバーカードとキャッシュレス決済の普及を目的に作られた制度です。
このマイナポイント事業で還元されるポイントを「マイナポイント」と呼びます。国が発行するマイナンバーカードと「PayPay」などのキャッシュレス決済サービスをオンライン上で連携させることで、マイナポイントが付与されます。
期間は2020年9月から2021年3月末まで。この間に、連携したキャッシュレス決済サービスでチャージまたはお買い物をすると、その金額の25%が「マイナポイント」として付与されます。
受け取れるポイントは最高で5000ポイント(利用上限2万円)! 例えば、2万円をチャージすると、国が5000円分のポイントを上乗せ加算してくれるので、実質2万5000円分のお買い物ができることになります。
マイナポイントは、キャッシュレス決済サービスを提供するキャッシュレス決済事業者を通じて付与されます。例えば、PayPayなら「PayPayボーナス」が、ICOCA(イコカ)なら、「ICOCAボーナス」が付与されます。マイナポイントは、これら決済事業者が付与するポイントなどの総称であり、実際に、マイナポイントというポイントがワタシたちに付与されるわけではありません。
ポイント還元を受けるための流れは以下の通りです。
マイナンバーカードの申請には、通知カードと一緒に送られてきた個人番号カード交付申請書にある23ケタの申請IDが必要になります。申請用紙に必要事項を記入して郵送する方法や、パソコンやスマートフォンからのオンライン申請、街中の証明写真機での申請も可能です。
マイナンバーカードは、申請から受け取りまで1か月はかかるといわれています。マイナポイントの付与が始まる2020年9月直前は、役所が混み合うことが予想されます。早めにマイナンバーカードを準備しておくと安心ですね。
あらかじめ、予約をします(マイナポイントの予約者数が予算の上限に達した場合には、マイナポイントの予約を締め切る可能性があるそうです)。ここで、マイナポイントの付与等に必要な「マイキーID」を取得・設定します。
予約は、パソコン、スマホ、各自治体ごとに設置された支援端末でできます。パソコンの場合は別途「対応ICカードリーダライタ」が必要で、マイナンバーカードを読み取り、マイキーIDを取得します。
スマートフォンの場合は「マイナポイント」アプリをダウンロードし、マイナンバーカードをスマホで読み取ってマイキーIDを取得します(Andoroidの場合は、「JPKI利用者ソフト」というアプリも必要)。
パソコンの場合も、スマートフォンの場合も、マイナンバーカードと、マイナンバーカードを取得した際に設定した「利用者証明用電子証明書暗証番号(4ケタ)」が必要です。また、発行されたマイキーIDは、後から覚えやすいものに変更することが可能です。
マイナポイントの予約が完了したら、クレジットカード、「Suica」などの電子マネー、「PayPay」などのQRコード決済など、自分が利用したいキャッシュレス決済事業者を選びます(2020年7月以降、マイナポイントの付与を希望する決済サービスが選択できるようになります)。登録されたキャシュレス決済事業者は、総務省のマイナポイントに関するサイトの「キャッシュレス決済サービス検索」で確認できます。
2020年9月から21年3月末の間に、自分が選んだ決済サービスを利用、もしくはチャージすれば、利用額の25%分(最大5000ポイント)が自動的にポイント(決済サービスのポイント)として還元されます。また、買い物の際にマイナンバーカードを持ち歩く必要はありません。
一人当たり最大5000ポイントが付与されますので、4人家族の場合は最大2万ポイントが得られることになります。ただし、家族全員がマイナンバーカードを取得している必要があります。
※「QRコード」は、デンソーウェーブの登録商標です。
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参照:総務省 マイナポイント事業「マイナンバーカードでマイナポイント」
イラスト:飛田冬子