素朴な疑問スマートスピーカーって何?

公開日:2018/10/22

スマートスピーカーって何?

 

最近、スマートスピーカーという言葉を良く聞きます。実はウチもお父さんが先日、突然スマートスピーカーを買ってきて、リビングに設置して使い始めました。そこで、どんなもので、どんなことができるのか。私の体験とお父さんに聞いた話をご紹介します。

 

スマートスピーカーは、話しかけると人の声を聞き取って、いろいろなことができる、ネット時代の「新しい家電」なんだそうです。たしかに、見た目は円筒形のただのスピーカーなんだけれど、声でネットのサービスが使えたり、声で家の中の家電の操作ができたりします。

 

お父さんの話だと、スマートスピーカーには大きく分けると3つの種類があって、それぞれできること、使えるサービスが微妙に違うそう。具体的には、世界的なネット企業のGoogle(グーグル)が開発・発売している「Google Home(グーグル ホーム)、世界的な通販企業のAmazon(アマゾン)が開発・発売している「Amazon Echo(アマゾン エコー)」、ソーシャルネットワーキングサービスのLINE(ライン)が開発・発売している「Clova(クローバ)」の3つ。Googleの場合は、同じ機能を持ったスマートスピーカーが、ソニーやその他のブランドからも発売されていて、お値段は高いけれど、その分だけ音が良かったりするそうです。

 

お父さんが購入してウチのリビングに設置したのはGoogle Home。日本で最初に発売されたスマートスピーカーで、日本茶を入れる茶筒くらいの大きさ。バッテリーで動くのではなくてコンセントから電気を取る必要があるので、コードが届くことが設置場所の条件になります。それから、Wi-Fi(無線LAN)のアクセスポイントがないとダメです。ウチは無線LANルーターという機器を自分で設置しましたが、NTTなど電話会社に頼んで設置してもらうこともできるそうです。

 

設置を終えるとお父さんはスマートフォンを取り出して、設定を始めました。同じ名前の「Google Home」というアプリをインストールして、そのアプリから最初に設定を行う必要があるそうです。そのとき、Googleのアカウント(登録)も必ず必要になるとか。でもAndroid(アンドロイド)OSのスマートフォンを持っている人は必ず、またパソコンなどでGmail(ジーメイル)を使っている人は必ずそのアカウントを持ってるそうです。

 

話しかけたりして設定は終わりました。「OK、Google」あるいは「ねえ、Google」という言葉で話しかけて、そのあと質問や、やってほしいことを言えば、その質問に答えてくれたり、やってほしいことをしてくれます。

 

試しにまず「ねえ、Google。今日の天気は?」と話しかけてみました。すると「今日の○○区は予想最高気温○○度、最低気温○○度で、曇りのち晴れです。現在の気温は○○度です」と、すらすらと答えてくれました。

 

どうやら設定のときにアカウントで自宅や職場の住所が登録できて、まず自宅の住所の天気の情報をネット上からGoogleで検索して答えているのだそうです。また「今日はどんな日?」と聞くと、歴史上どんなことがあった日かを教えてくれるそうです。また「○○の鳴き声は?」と聞くと、その声を再生してくれるとか。ところで、質問しても答えられないときは「すみません、お役に立てません」というていねいな答えが返ってきました。

 

あと、ネット経由でラジオ放送も音楽も聴くことができます。たとえばラジオなら「ねえ、Google。radiko(ラジコ)で○○放送をかけて」と言うと「ラジコで○○放送をストリーミングします」と言ってから、放送中のラジオを流してくれます。ラジオの音量も「ねえ、Google。音を大きくして」といえば、大きくしてくれます。

 

そんなことをしていたら、お父さんはもうひとつ、小さい箱からコードの付いた丸い小さな機器を取り出し、テレビの後ろにつないで、またスマートフォンを取り出して設定を始めました。Google Homeを使って、テレビで映像を観られるのだそうです。

 

設定の終わったお父さんは「OK Google、YouTube(ユーチューブ)で○○を見せて」と話しかけました。すると「ユーチューブの○○の映像を再生します」という答えといっしょに、テレビの電源がオンになって、そのアーティストのビデオクリップの再生が始まりました。映像配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」と契約すれば、声で映画を検索して観ることもできるそうです。(長生きしてよかった)

 

それ以外にも対応機器をつなげば、照明のオンオフや照明の色を変えたり、エアコンなど家電のオンオフもできるそうです。またAmazonのEchoなら声でAmazonドットコムで買い物をしたり、LINEのClovaならLINEで届いたメッセージを読み上げてもらい、声でそのメッセージに返信したりすることもできるとか。

 

実際に使ってみると、結構楽しい。私ひとりじゃとても設定できないけれど、そういうことが得意な夫や息子、娘がいる人なら、これは便利ですよ。

 

 

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イラスト:飛田冬子

 


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