素朴な疑問万能成分「ポリアミン」って何?

公開日:2019/11/03

万能成分「ポリアミン」って何?

 

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。

 

アンチエイジング美容に詳しい友人と話していたら、美しい肌と髪には「ポリアミン」が大切だと力説されました。なんだか聞き覚えのある言葉……、そうそう! 以前見た健康番組のテーマも、たしかポリアミンだったはず。ということは、ポリアミンは「美容にも健康にもいい」ってこと?

 

気になるので早速調べてみました! ポリアミンとは、プトレッシン、スペルミジン、スペルミンといった生理活性物質(生命活動の維持に欠かせない物質)の総称です。動物や植物から細菌や微生物まで、地球上のほぼ全生物が持っているのですって。

 

もちろんワタシたち人間も持っていますが、自分の細胞からポリアミンを生み出す力は、加齢とともに衰えてしまうそう(うすうす予想していたわ……)。

 

ポリアミンに関する研究は世界中のさまざまな機関で行われており、医療分野では、すでに抗炎症作用、細胞分裂を助ける働き、オートファジー誘導作用などが知られています。オートファジーとは、細胞が不要なものを分解して、新たな栄養源として再利用する仕組みで、自食作用とも呼ばれます。

 

2019年6月にはメイトーブランドの協同乳業株式会社と京都府立医科大学の共同研究が、動脈硬化の血管内皮機能を改善するポリアミンの効果を確認したと発表しました。また、協同乳業が開発したビフィズス菌LKM512とアルギニンを含むヨーグルトは、腸内で自らポリアミンを生み出す力を高めるそうです。

 

同年7月には、AMEDによる順天堂大学の研究で、パーキンソン病の重症度に相関するジアセチルスペルミジン(ポリアミンの1種)が特定されました。今後は、患者血清中のポリアミンと代謝産物が、パーキンソン病の診断や重症度評価のバイオマーカーになるようです。

 

ポリアミンをたくさん取り入れるよりも、腸内に取り入れて自力で産生させる方がずっと効率的みたいです。でも、やっぱり毎日の食事にも積極的に取り入れたいですよね。オレンジ、白子、魚卵、そして納豆や味噌などの発酵食品も高ポリミアン食ですよ~(メモメモ……)。

 

近年はアンチエイジング物質として、美容・健康業界でも大注目されているポリアミン。現在市販されているポリアミンを含むアンチエイジング製品には、お米や大豆を由来としたものが多いようです。

 

美容液やクリームといった基礎化粧品、育毛剤、まつ毛美容液、サプリメントなどバラエティ豊か! まさにポリアミンは、今をときめく万能成分なのでした。

 

監修:自治医科大学付属さいたま医療センター 早田邦康先生
日本テレビ「世界一受けたい授業」の番組出演や、多くの著書でアンチエイジングに寄与するポリアミンの作用を、世界に先駆けて発信している。

 

 

 

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参照:たけしの家庭の医学

   日本経済新聞「オートファジー」仕組みの一端解明 微化研など

   WAOサイエンスパーク

   協同乳業株式会社 ニュース

   協同乳業株式会社 健康腸寿ナビ

   協同乳業株式会社 ポリアミンについて

   日本医療研究開発機構 AMEDについて

   日本医療研究開発機構 プレスリリース

   日本食品機能研究会

   おかめ 納豆サイエンスラボ

   オルト株式会社 バンビウィンク

   オリザ油化株式会社 オリザポリミアン

   コンビ株式会社 ソイポリア

   東洋紡株式会社 化粧品原料

   株式会社ヴィトワ ベルロージィ プレミアムシリーズ

   日本経済新聞

   全国納豆協同組合連合会

 

とりあえず納豆を食べるわ! 
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イラスト:飛田冬子

 


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