素朴な疑問台風の「ヘクトパスカル(hpa)」って何?

公開日:2019/07/14 更新日:2021/09/18

台風の「ヘクトパスカル」って何?

 

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。

 

この間テレビで台風情報を見ている時に、ちょっと気になることがあったんです。キャスターが「台風の中心気圧は〇〇ヘクトパスカル……」って言っていたのだけど、これって前からそうだったかしら? 昔は「ミリバール」って言ってたような気がします。勘違いかと思ってお父さんに聞いてみたけど、やっぱりミリバールだったという答えが返ってきたんです。

 

「ヘクトパスカル」と「ミリバール」は同じ意味の単位なのでしょうか? さっそく調べてみることにしましょう。

 

日本気象協会のポータルサイト「Tenki.jp」によると、ヘクトパスカルとは一定範囲の大気中の圧力の強さを表す単位なんだそうで、「hPa」という記号で表されます。圧力の中心を指すことがほとんどで、この数値が低いほど天気が悪くなり、いわゆる「低気圧」の状態になるんだとか。

 

日本付近で発生した低気圧は温帯低気圧と呼ばれ、赤道付近で発生した低気圧は熱帯低気圧と呼ばれているそうです(これもよく天気予報で聞く言葉ね!)。この熱帯低気圧が発達したものが台風となるんですって。ヘクトパスカルが低いほど、より天気が悪くなって強い台風になるということね。

 

日本周辺の平均気圧が1013ヘクトパスカルであるのに対し、台風時は950ヘクトパスカル、より強い台風では930ヘクトパスカルを下回ることもあるそうです。日本最大の台風ともいわれている伊勢湾台風(1959年)は中心気圧が929ヘクトパスカルにまで達し、4万人以上の死傷者を出した台風として知られています。

 

ヘクトパスカルが台風や天気を示す指標なのはわかったけど、これってミリバールとは違うものなのかしら?

 

実は、大気中の圧力の強さを示す単位は今までに3回も変わっているんですって。最初は水銀柱で気圧を測っていたので「水銀柱ミリメートル」という単位が使われていたそうです。これは1945年まで使われており、第二次世界大戦後に「ミリバール」へ切り替わったとか。そしてミリバールに代わって、ヘクトパスカルが使われるようになったのは1992年。25年前ってことだけど、意外と最近に感じちゃいますね。

 

国際単位系(SI)という国際基準の単位に合わせるために、ミリバールを廃止してヘクトパスカルへと切り替わったそうです。SIは気圧や重さ、長さ等、各国でまちまちだった単位を統一しようと、1960年に生まれたんですって。その中にはすでにヘクトパスカルもあったそうです。

 

 

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参照:防災システム研究所

   Tenki.jp(日本気象協会)

   沖縄移住LIFEHACK

   ウェザーニュース

   

 

近年、強い台風が増えているから気をつけなきゃ

 

イラスト:飛田冬子

 


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