
美術館で桜とアートを愛でる
東京国立近代美術館では、毎年人気イベント「美術館の春まつり」を開催!近代日本画の巨匠・川合玉堂 作・重要文化財《行く春》の公開など、期間限定の特別イベントです♪
公開日:2019年05月26日
素朴な疑問
最近、動画配信サービスに入会しました。いつでもどこでも映画やドラマを見ることができるなんて、本当にいい時代になりましたね! 新作を見られるのも便利ですが、それ以上に古い映画やドラマを気軽に見られるのがうれしい。この映画、部活の帰りに行ったなあ。この映画は初デートで見たんだっけ。ストーリーそっちのけで思い出に浸れるのも、古い映画ならではの楽しみです。
それにしても、こうして昔の作品を改めて見ると、登場人物がタバコを吸っているシーンの多さに驚かされます。かつてはお店でも外でも平気でプカプカ、職場の空気が煙で白くなった、なんてことは日常茶飯事でしたよね。それが今じゃ職場内禁煙は当たり前。禁煙外来に通う人も珍しくないんですから、時の流れってすごいですね。
5月31日はWHO(世界保健機関)が制定した「世界禁煙デー」。この日から6月6日までの1週間は「禁煙週間」です。よい機会なので「禁煙禁煙って声高に言うけど、実際に禁煙したらどのくらい健康になれるの?」という疑問について考えてみたいと思います。
アメリカの研究機関が発表した調査報告書によると、「性別・年齢・病気の有無を問わず、禁煙によってすべての人の健康が改善する」と報告されています。具体的にどんな健康効果があるかというと、厚生労働省の健康情報サイト「e-ヘルスネット」によると禁煙後20分で血圧と脈拍数が正常に戻り、8時間後には血中の一酸化炭素濃度が低下。24時間後には心臓発作のリスクが減り、数日後には味覚や嗅覚が改善されるとのこと。
さらに2週間~3か月たつと、心臓などの循環機能が改善。1か月~9か月後にはせきが改善され、気道の浄化作用がアップして感染症にかかりづらくなります。そして禁煙1年後には肺機能がよくなり、2~4年後には虚血性心疾患や脳梗塞のリスクがおよそ1/3ほど低下するんだとか。5年以上たつと肺がんリスクが低下し、10年~15年たつと病気にかかるリスクは、タバコを吸わない人とほぼ同レベルになるそうです。
ほかにも、禁煙すると目覚めがよくなる、お肌の調子がよくなる、顔色がよくなる、胃の調子がよくなるといった変化を挙げる禁煙者も多いようです。また喫煙者本人以外のことでいえば、家族や周囲の人たちの受動喫煙のリスクがなくなったり、服や部屋の壁などににおいがつかなくなるというメリットもあります。
東京都では2020年4月から受動喫煙防止条例が全面施行され、飲食店など多くの人が利用する施設は原則屋内禁煙になります。喫煙できる場所がこれからどんどん減っていくのは間違いなさそうです。
タバコをくゆらせながら、オンザロックのウイスキーを傾ける……なんてカッコいい大人に憧れたのも今は昔。禁煙外来や禁煙ガムなど、今では気軽にサポートが受けられる時代です。この機会にぜひ、家族で禁煙について考えてみてはいかがでしょうか。
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参照:厚生労働省 健康情報サイト「e-ヘルスネット」禁煙の効果
イラスト:飛田冬子
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