素朴な疑問「一級河川」とはどんな川?

公開日:2019/04/07

「一級河川」とはどんな川?

 

ここ最近はダイエットも兼ねて、休日の朝はお父さんと河川敷を歩くのが日課になっています。先日一緒に歩いている時、こんなことに気づきました。
「この川って結構幅が広いのね」

 

するとお父さんは「そりゃそうだよ。なんたってこの川は一級河川なんだから」と一言。

 

川に一級と二級があるの? その差は何? 気になったので調べてみました。

 

川は上流の小さな流れがいくつかの流れと分岐したり、合流したりしながら、幅が広くなり海へと注ぐ河川になっていきます。これらの川の集まった単位のことを「水系」と呼んでいます。

 

1965年に施行された河川法より、特に重要な水系で政令で指定されたものを「一級水系」と呼ぶようになりました。この一級水系の中でも特に重要な川が、国が指定した「一級河川」となるのです。

 

川が集まった単位が「水系」で、その中でもメインの部分が「一級河川」と呼ばれるわけね。でもどういう基準で一級と決められるのでしょうか?

 

近年頻発している大雨による洪水や、高潮等の災害時に大きな被害が予想されるため国が守り、管理する必要があるとみなされた河川が「一級河川」とされます。

 

さらに、その川が私たちが生きていく上で欠かすことができない生活用水、工業用水、農業用水などや水力発電など、暮らしに大きく役立ち、生活を支えているものであることも大切な要因です。

 

このように人々の暮らしを支え、さらに災害時に甚大な被害が予測される川は、一級水系と言われ、その主流が「一級河川」として国から指定されているのです。

 

一級河川と二級河川の違いですが、一級河川は国が管理し、二級河川は都道府県知事が都道府県民のために必要であると判断した場合に、管理する川となっています。一般的に一級河川の方が川の規模が大きく、災害が起こった時に大きな被害が出ることが予想されます。

 

一級河川は富士川、播磨川、最上川など「日本三大急流」と呼ばれるものや、信濃川、利根川、石狩川など流域面積の大きい「日本三大河川」と呼ばれるものが代表的です。日本の河川の数は全部で35,478あり、そのうち一級河川の数は14,065、二級河川は7,081にのぼります。

 

一級河川がそんなにたくさんあるなんて知らなかった! 一級河川かどうかを探しながら河川敷を歩くのも楽しそう。これでますますダイエットの効果が出そうです!

 

 

■人気記事はこちら!

 


 

参照:国土交通省よくある質問Q&A 

   河川データブック

 

♪あ〜あ〜川の流れのように〜♪  えっ? 私の歌声は三級品!?
♪あ〜あ〜川の流れのように〜♪ 
えっ? 私の歌声は三級品!?

 

イラスト:飛田冬子

 


もっと知りたい もっと知りたい

マイページに保存

\ この記事をみんなに伝えよう /

注目企画