- ハルメク365トップ
- 素朴な疑問
- 石油はあと何年で枯渇するの?
素朴な疑問石油はあと何年で枯渇するの?
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
ワタシが小学生の頃、周囲の大人たちは「石油はあと30年でなくなってしまう」と言っていました。親だけでなく、学校の先生すらそう言っていたような……。あれから30年以上過ぎていますが、幸いなことにまだ石油枯渇のニュースは耳にしません。実際はどうなんでしょう? 石油はあと何年で枯渇するのかを調べてみました。
まずワタシの記憶の信頼性ですが、1970年頃「石油の可採年数(枯渇性資源の残余量を時間で表したもの)は約30年」といわれていたのは事実だったようです。(よかった! 記憶どおり!)石油製品が市場からなくなるという噂が広まり、1973年オイルショックが起きています。(トイレットペーパーの買い占め騒動、よく覚えているわ)
しかし、石油の可採年数が約30年という言葉は、30年で石油が枯渇するという意味ではなく、「現在わかっている埋蔵量から採掘可能な量」のこと。費用の採算がとれる、技術的に可能という条件も含まれているそうです。もし、新しい油田が発見されれば埋蔵量が増え、技術の進化やコスト削減で、可採年数が伸びるとされています。
では、当時の大人たちはウソをついていたのでしょうか? いえいえ、それも少しニュアンスが違うようなのです。1970年代は、ちょうど中東戦争が起きて、原油価格が高騰していた時期。たまたま石油が値上がりしたことと、可採年数30年という数字がつながって、世間の不安を大いにあおったのかもしれませんね。
実際、今でも石油の埋蔵量は足りています。石油連盟が2018年に発表した「石油確認埋蔵量と可採年数の推移」によると、1985年の石油可採年数は36年でしたが、2005年が49年、2016年が57年です! 枯渇どころか年々長くなっています。(意外だわ~)これは、3,000mもの深い海底油田や、シェール層(岩石)からも石油を採取できるようになった技術の進歩のおかげと考えられています。
ひとまず、石油の枯渇はなさそうでひと安心! とはいえ、資源エネルギー庁の政策方針によると、日本は化石燃料(石油、石炭、天然ガス)の多くを輸入に頼っているため、エネルギー源はできるだけ分散することが理想なんですって。
でも、2010年81%だった「日本の化石燃料依存度」は、2011年の東日本大震災で原子力発電所が稼働を停止してから、87%、91%と上昇し、2017年でもまだ87%です。CO2を減らすためにも、早く化石燃料への依存度が減るといいですね。
■人気記事はこちら!
- 食べ合わせが悪いものって本当にあるの?
- 二日酔いは迎え酒で治るって本当?
- 「1階」を表す英語が国によって違うって本当?
- キュウリを食べるとビタミンCが破壊されるって本当?
- お酢を飲むと体が柔らかくなるって本当?
- 知ってるようで実は知らない?素朴な疑問ランキング ベスト100
参照:石油連盟
イラスト:飛田冬子
- いいね 53
- びっくり 0
- 役に立つ 1
- 泣ける 0
\ この記事をみんなに伝えよう /
-
いきなり来る強い尿意…
尿モレを心配し過ぎて水分摂取を控えるのは絶対NG!生活習慣を変えれば、尿モレ対策は出来ます! -
圧倒的においしい「水」
国際味覚審査機構(ITI)主催のiTQi優秀味覚賞で、最高ランク「三ツ星」受賞!モンドセレクション金賞!「真においしい水」の条件とは一体? -
クーポン進呈!尿モレ対策
ハルメク読者の約8割が「不安」な尿モレ。その対策に、注目の「夜~朝専用」吸水パッドをご紹介。特別クーポンも進呈! -
突然の出費はこれで解決!
住宅ローンや子の教育費などお金がかかる50~60代。一方で親は高齢となり、その金銭面の援助も不安。解決策を探ります。 -
「疲れ」感じにくい体に!
気温も湿度も高い夏は疲れやすい季節。夏バテになる4つの原因と猛暑を乗り切る「体づくり」の方法を解説! -
何歳からでも若返り!
老けた印象に見える「顔たるみ」は簡単なケアの継続で解消できます!年齢のせいと諦めず、2週間チャレンジしてみましょう!