更新日:2025年12月13日 公開日:2022年12月13日

素朴な疑問

終活年賀状の書き方は?上手な年賀状じまいのやり方

終活年賀状の書き方って?
終活年賀状の書き方って?

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。

今年も、年賀状の季節がやってきましたね。以前より枚数は減らしているものの、作成となるとやっぱりひと苦労……。そんなとき、お友達から「今年から終活年賀状にします!」というLINEが。

「終活年賀状」や「年賀状じまい」という言葉、最近よく耳にしますが、実際どう書けばいいのか、相手に失礼にならないか、気になるところ。そこで、書き方や文例、注意点を調べてみました。

終活年賀状(年賀状じまい)とは?メリットは?

終活年賀状(年賀状じまい)とは?

終活年賀状とは、「今年の年賀状を最後に、今後は年賀状でのご挨拶を控えます」と丁寧にお知らせする年賀状のこと。「年賀状じまい」とも呼ばれます。

終活年賀状を出す理由は、人それぞれです。

  • 年齢を重ね、年賀状を書くのが負担になってきた
  • 人間関係を見直し、これからの時間を大切に使いたい
  • SNSやメールなど、別の手段に切り替えたい

終活年賀状には、次のようなメリットがあります。

  • 義理だけの付き合いや、「年賀状だけの付き合い」を整理できる
  • 年賀状作成の手間・印刷代・郵送料などの負担が軽くなる
  • メールやSNSなど、新しいコミュニケーションに切り替えるきっかけになる

また、「あの方とは、これからは別の形でやりとりを続けたい」と思う相手には、その気持ちをきちんと添えることで、むしろ関係がスムーズになることも。終活年賀状は、決して「失礼なもの」ではなく、今後のつき合い方を整えるための前向きな一歩といえそうです。

失礼にならない終活年賀状の書き方

終活年賀状の書き方

終活年賀状を書くときは、次のポイントを押さえておくと安心です。

  1. 新年のあいさつや近況報告は、いつも通り丁寧に書く
  2. 年賀状をやめる理由を、穏やかな表現で添える
  3. これからの関係性について、前向きな一言を必ず入れる
  4. 相手の健康や暮らしを気遣う文章を加える
  5. 今後の連絡手段(メールアドレスやSNSなど)を明記する

まずは、新年のごあいさつと近況を書き、そのうえで「年賀状だけを終えたい」という気持ちを伝えるのが基本です。

理由として多いのは、「年齢」「ライフイベント」「暮らし方の変化」など。たとえば、定年や古希(70歳)、喜寿(77歳)などの節目をきっかけにしたり、「◯◯歳を機に」など、自分なりの区切りを書いてもよいでしょう。

大切なのは、「これからのご縁まで終わらせたいわけではない」という気持ちを、しっかり言葉にしておくこと。あわせて、相手の健康や幸せを願うひと言を添えると、より印象がやわらぎます。

最後に、メールアドレスやSNSのアカウントなどを改めて書き添えておくと、「今後は、こちらでご連絡いただけるとうれしいです」というメッセージにもなります。

終活年賀状に使える文例

終活年賀状の文例

終活年賀状では、「年賀状をやめる理由」を、落ち着いた言葉で伝えるのがポイントです。たとえば、次のような文面が使えます。

  • 「家族と相談の結果、来年からはどなた様とも年賀状でのご挨拶を控えさせていただくことにいたしました。」
  • 「近年はSNSなどで近況をお伝えする機会も増えてまいりましたため、交流の場をそちらへ移すことにいたしました。」
  • 「本年で50歳を迎えましたのを一つの節目とし、本年をもちまして年賀状でのご挨拶は失礼させていただきたく存じます。」

このように、「自分の事情」として理由を伝えつつ、相手への敬意や感謝の気持ちもにじむ表現にすると、角が立ちにくくなります。

終活年賀状のNGワードと注意点

終活年賀状のNGワード・注意点

一方で、終活年賀状の書き方によっては、「もう付き合いたくない」という絶縁宣言のように受け取られてしまうこともあります。次の点には注意しましょう。

まず気を付けたいのが、「やめる」「最後」「終わり」といった、ストレートな言葉づかいです。文脈によっては、「あなたとのご縁を断ち切りたい」というニュアンスになりかねません。

また、「今後、年賀状でのご挨拶は控えさせていただきます」とだけ書いて、理由もフォローもない文章もNG。読んだ相手が不安になってしまいます。

終活年賀状は、年賀状という手段を卒業するだけで、ご縁そのものを切るわけではありません。理由をていねいに伝えたうえで、「これからも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます」など、今後に向けた一言を添えておきましょう。

特に、今後も親しくしていきたい相手や、お世話になっている方には、年賀状以外の方法であらためて一言フォローの連絡をするのもおすすめです。

終活年賀状(年賀状じまい)は、終活の一つとして注目されている方法です。長年続けてきた年賀状を、環境や心境の変化に合わせて見直したいと感じているなら、相手への思いやりを大切にしながら、自分らしい文面を考えてみてはいかがでしょうか。

※この記事は2022年12月の記事を再編集して掲載しています。

■人気記事はこちら!


参照:週刊女性PRIME
   相続会議
   brother
   年賀状印刷 
   カメラのキタムラ

ハルメク子さん
新しい方法で人間関係を深めていくのもいいかもしれないわね!

イラスト:飛田冬子