素朴な疑問小春日和の意味とは?いつの季節に使う?

公開日:2022/11/14
小春日和の意味って?
小春日和の意味って?

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。

 

ダンナさんとニュースを見ていたときのこと、お天気コーナーで気象予報士さんが「今日は小春日和でしたね! 」とひと言。

 

今は春じゃないのに、なぜ小春日和というのかしら? 春の暖かい日のことだと思っていたけれど、間違っているのかもしれないわ! 小春日和の意味が気になったので、調べてみました。

 

小春日和の意味って? いつの季節のこと?

小春日和とは、11月から12月上旬の、よく晴れて暖かく穏やかな気候のことです。

 

「小春」とは旧暦でいうところの10月、現在用いられている太陽暦では11月から12月上旬を指します。

 

「日和」は、空模様のことを指し、よく晴れた天気のことをいう場合もあります。

 

徐々に本格的な寒さがやってくる時期なので、夜になると冷え込みますが、日中は日なたに出れば暖かく春のような感じがすることから、そう呼ばれているそう。

 

冬型の西高東低の気圧配置となった翌日は移動性高気圧に覆われ、小春日和となることが多いようです。

 

国語に関する世論調査では「春先」と答えた人が4割強

国語に関する世論調査では「春先」と答えた人が4割強

平成26年度に行われた「国語に関する世論調査」では「小春日和の意味は? 」という問いに対して正しい意味を答えた人が5割強であった一方「春先の穏やかで暖かい日」と答えた人が4割強もいました。

 

年齢によっても認識度は異なり、30代以上だと正しい意味を選択した人が多く、年齢が若くなるにつれて間違った認識をしているようです。

 

確かに小春日和という言葉は「春」という文字が強いため、春先のことだと思ってしまうのも不思議ではありません。

 

小春日和の使い方・例文

小春日和の使い方・例文

せっかく意味を理解したのだから、正しい使い方も知っておきたいところ。小春日和という言葉を使うときは、初冬の季語だという点に注意しましょう。

 

以下は、日常で「小春日和」を使う際の具体的な例文です。

 

・すっかりと冬の気配を感じる小春日和の日、紅葉狩りに行きました。
・小春日和の候、貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
・小春日和が続いていましたが、今日は急に寒くなりました。
・日差しが暖かい小春日和の中、七五三のお参りをする子どもたちを見かけました。

 

小春日和は、川端康成や島崎藤村などの文豪が生み出した名作でも用いられてきた言葉です。

 

また、1970年代後半にリリースされた山口百恵さんの名曲「秋桜」でも、小春日和という言葉が出てきています。

 

この曲をご存じの方は、小春日和の本来の意味をわかっている方が多いのかもしれませんね。

小春日和に関連した言葉

小春日和に関連した言葉

小春日和は、11月頃から12月上旬の暖かな日を表す言葉ですが、他にも以下のような表現がこの時期の天候を表す言葉として使われます。

・小春日
・小春空
・小六月

 

どの言葉も、晩秋から初冬の暖かな日を指す言葉です。

 

近年、地球規模の気候の変化に伴って、日本でも秋の穏やかな陽気はそれほど多くなくなってしまいました。

 

11月頃に小春日和の日が訪れた際には、ぜひこの表現を使ってみたいものです!

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参照:文化庁広報誌 ぶんかる

     文化庁 平成26年度「国語に関する世論調査」の結果の概要

   コトバンク

   kufura

ハルメク子さん
小春日和はダンナさんとイチョウ並木をお散歩したいわ!

 

イラスト:飛田冬子


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