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2022年10月15日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
銀杏を食べるのが大好きなワタシだけれど、昔は中学校に生えていたイチョウの木から落ちた銀杏を踏まないように気を付けて歩いていた記憶が……。
銀杏ておいしいのにどうして踏んでしまうとあんなに臭いのかしら? 気になったので、調べてみました!
イチョウの木は、恐竜がいた中生代からあったとされています。恐竜のフンの化石の中に銀杏がたくさん入っていたことがわかっていて、恐竜の好物だったといわれています。
銀杏のあの臭いは、イチョウが何百年もかけて、恐竜や動物に食べてもらえるように工夫した結果なのではないかとされているのです。恐竜や動物が落ちた実を食べ、フンをすることであらゆる場所に種を拡散し、樹木を育てていたのではないかということです。
銀杏の臭いは、表皮が原因です。銀杏は、冬の寒さを乗り切るために外皮が3層になっていて、その中でも一番外にある表皮は「バターが腐ったような臭い」と言われるほどの悪臭……。
表皮には酪酸とエナント酸という成分が含まれています。酪酸はブタン酸とも呼ばれ、脂肪が消化分解される途中で生成される物質として、排泄物のような臭いを発します。エナント酸は揮発性が低く鼻に残る成分なので、この二つが合わさって特有の臭いのもととなっているのです。
ちなみに、イチョウの木は雌雄異株の植物で、繁殖サイクルのために雄株と雌株に分けられ、雌株が授粉した後に種子となる銀杏を作り、9~10月に枝から落ちてきます。
そのため、銀杏を作らなくするためには雄株のイチョウだけを植えれば、異臭を発することはないのでは? とも考えられますが、イチョウの木は性転換ができ、雄株雌株の繁殖する数を同じくらいの数にしようとするのだとか。
踏んでしまうと異臭を発する銀杏ですが、おいしく食べられる秋の味覚として楽しめるのも事実です。大量に食べると危険といわれる食材でもあるので、適度に食べて秋を楽しみましょう♪
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参照:logmi Biz
イラスト:飛田冬子