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2022年08月15日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
ダイバーシティという言葉をよく耳にするようになったけれど、多様性という意味で合っているかしら……?
企業で働く人たちだけではなく、ワタシたち主婦もダイバーシティについてしっかり学ぶ必要があるわね! 気になったので、調べてみました!
ダイバーシティは、日本語で「多様性」という意味で、多様性を生かしてさまざまな人材を登用し、それぞれが持つ違った能力を発揮することで、組織は活性化されるという考え方です。
ビジネスの場面では、ダイバーシティとインクルージョン(包括)が一緒になった「ダイバーシティ&インクルージョン」という概念があります。
性別、人種、年齢などさまざまな属性を持っている人々が、同じように認め合い、受け入れ合うことでそれぞれの良いところを生かし合い、実力を発揮できるような組織を目指すという考え方です。
ダイバーシティは大きく分けると2つの種類に分けることができます。
表層的ダイバーシティは自分の意思では変えることのできないもので、以下のような属性です。
深層的ダイバーシティは、表面的には同じに見えても内面的には大きな違いがあるもので、以下のような属性です。
深層的ダイバーシティは、見た目では違いに気が付きにくいため、組織マネジメントをする上でどう活用していくかが課題となっています。
もともとダイバーシティは、1960~1970年代のアメリカで広がった取り組みでしたが、日本では民族が単一だったことや、終身雇用制度、年功序列といった独特の雇用慣行があったことから、そこまで議論が起こらなかったのです。
しかし、1980年代頃から徐々に日本の企業もダイバーシティをポジティブに捉え、重視されるようになってきました。
日本でダイバーシティが広がった理由としては以下の4つが挙げられます。
日本では、少子高齢化が問題となり、生産年齢人口(働くのに適した15~64歳までの人口)が1995年にピークを迎え、2050年にはピークよりも2000万人以上減少すると予測されていることから、社員を確保できなくなるという問題があります。女性をはじめとする多様な人材の活躍によって、少子高齢化の中でも働く人を確保することが重要という考え方にシフトしてきたのです。
2つ目は、仕事と私生活の両立など、さまざまな雇用意識が広がったことで、自分の能力が生かせてワークライフバランスを重視できる職場が選択されるようになってきたことです。
3つ目は、日本企業が海外へ進出するグローバル化が進む中で、多様な価値観を持つ世界の顧客のニーズにマッチするサービスや商品を開発することが必須となったこと。
4つ目は、個人の消費志向が多様化したことによって、そうした消費者に対応するために企業が柔軟な意思決定や自由な発想を想像することが求められているということです。
このような理由から、企業はダイバーシティの要素を積極的に取り入れなければ、生き残れない状況となっているとも言えます。
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イラスト:飛田冬子