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2022年03月05日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
二軒隣に引っ越してこられた方から、引っ越しそばをいただきました。それを見ていた娘が「引っ越しそばって自分たちで食べるものじゃないの?」と不思議そうな顔。
そもそも引っ越しそばって贈るのもの? 自分たちで食べるもの? この際しっかり調べてみようと思います!
本来の引っ越しそばは、引っ越しの挨拶にそばを配ることをいいます。この風習が広まったのは、江戸時代の中頃。引っ越しの挨拶にそばまたはそば切手と呼ばれる引換券を向こう三軒両隣や大家さんに配ったのが始まりだといわれています。
「おそばに引っ越してきました」や「細く長くお付き合いをしてください」という気持ちを込めてそばを配っていたようです。
なるほど、「近く」を意味する「そば」と、「そば(蕎麦)」をひっかけたのね!
この引越しそば。もともとは、小豆粥や小豆入りの餅を配っていたようですが、当時はどちらも高価だったのがネックに。そこで、もっと手頃なものとして、比較的安価だったそばに落ち着いたという説もあります。
ちなみに、引っ越しにそばを配るのは関東圏が中心だった風習。昭和の初め頃までは当たり前に行われていました。
最近は引っ越しそばといえば、家族やお手伝いの人たちとそばを食べる意味で使われることが多いですよね。現在は、かつての風習のように、近所にそばを配る必要はありませんが、挨拶代わりにほんの気持ち程度の物を手渡すのはいいですよね。
引越しの挨拶の品としてよく選ばれるのが日用品。新居のご近所さんがどのような人なのかは、最初はわからないもの。そのため、普段の生活で使う機会が多い洗剤や石けん、ラップ、タオルなどは喜ばれます。
クッキーやチョコレートなどのお菓子なら、年齢や好みを問わずに食べやすい定番の日持ちするものを選ぶといいでしょう。
引っ越しそばの風習を真似てそばやうどんを配るのも一つの方法です。乾麺であれば保存もしやすいので、引っ越し前の住居でそばやうどんが名産という場合は、挨拶のときの話のきっかけにもなりそうですよね。
引っ越しそばのことがいろいろわかりました。挨拶をすることで、お互い今後の付き合いもしやすくなるし、ステキな風習ですよね~。
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参照:日穀製粉株式会社
イラスト:飛田冬子