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2022年02月27日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
先日、知り合いからとてもかわいい金平糖をいただきました。カラフルでコロコロした形は、見ているだけで楽しくなってしまいますよね。
この金平糖、実は海外にルーツがあるそうなんです。一体どんな由来があるのでしょう。さっそく調べてみました!
金平糖は戦国時代にポルトガルから伝わりました。カステラやボーロなどと一緒に宣教師によって持ち込まれた「コンフェイト(砂糖菓子)」が語源だといわれています。
当時の金平糖は、現在のようなイガイガの形状ではなく、白い球形だったとされています。また、当時の日本では公家や一部の武士たちの間でのみ食べられていた高級菓子で、庶民には到底手の届かない代物でした。
それが、元禄の頃に長崎で作られるようになり、その製法が京都や江戸に伝わると、庶民の間で広く親しまれるようになりました。やがて、現在のような彩り鮮やかな角がある特徴的な形に変化していったのです。
現在の金平糖は機械によって作られることが多いものの、皇室の引き出物として提供されている金平糖は、伝統的な製法によって職人が丹精込めて手作りしています。
実際に金平糖はどのような製法で作られているのでしょうか。
金平糖は、銅鑼(どら)と呼ばれている斜めに傾いた大きな釜を熱し、そこに「核」となる小粒のザラメを投入します。次に、温度や湿度によって火力調整を行いながら、全体に糖蜜(グラニュー糖を水で溶かしたもの)をかけ、乾いたらまた掛けて……と気の遠くなるような作業を繰り返し行います。
この作業では、季節によって火力や糖蜜の量、銅鑼の傾け具合など、微妙な調整が必要になるため、職人の腕の見せ所。この時7~8分おきに柄杓で糖蜜をクワのような棒でかき混ぜる必要があり、丁寧な作業が求められます。
その後、丸1日かけて糖蜜をかけたザラメの大きさは、驚くことにたったの1mm。サイズによって異なりますが、小さなものは2日、大きいものは2週間も同様の作業を続けるそう。こうした地道な作業を継続しながらおなじみの「角」を育てていきます。
見た目にも上品な金平糖は、結婚式やプチギフト、引き出物など、お祝い事には欠かせないお菓子。カリカリとした食感とかわいらしい色合いが楽しい金平糖には、さまざまな歴史や職人技があるんですね!
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イラスト:飛田冬子