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2021年11月13日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
最近、園芸店でクリスマスローズの苗を見かけました。清楚でかわいいお花ですよね! 冬には花付きの株も出回るそうです。でも、クリスマスローズって見た目はバラっぽくないけど、名前にある通りバラの種類なのかしら? 気になったので調べてみましょう。
クリスマスローズは西ヨーロッパやアジアを中心に自生する多年草。実は「バラ科」ではなく、クレマチスやラナンキュラス、アネモネなどと同じ「キンポウゲ科ヘレボルス属(クリスマスローズ属)」に分類されます。
なるほど、バラの一種ではなかったのね~。種類にもよるかもしれないけど、確かに花の形がバラよりもアネモネに似ている気がします。
ちなみに、花びらのように見える部分は、「がく片」が変色した部分で、葉の一部です。
日本では、ヘレボルス属すべてをクリスマスローズと呼びますが、原産地のヨーロッパなどでは、クリスマスの頃に開花する種類「ヘレボルス・ニゲル」を指しています。
このヘレボルス・ニゲルは、根や茎などに有毒な成分が含まれていると言われ、ヨーロッパでは狩りや戦い、悪魔祓いなどさまざまな場面で活用されていた歴史もあるようです。
控えめな姿やおとなしい色からは想像もつかないような歴史があったとは驚きですね。
ローズという名前がついていてもバラ科ではなく、色や形もさまざまなクリスマスローズ。とてもミステリアスなお花ですよね。
クリスマスローズの原種は20種類ほどあり、交配によってさらに新しい品種が日々誕生しているそうです。面白いのは、同じ親株から育てたとしても、どれも異なる形になる可能性があるということ。それだけに、育てる楽しみがあるといえます。
なるほど、だから咲き方や色、形など、たくさんの品種があるわけね~。
種類が豊富なクリスマスローズだけに、交配種には品種名がありません。とはいえ、人気品種などの一部にはシリーズ名が付いていることもあるそうです。
また、園芸店にあるクリスマスローズには「ブラック・ダブル」や「レッド・糸ピコティ・セミダブル」など、色や咲き方の特徴を羅列した商品名が付いていることも。
数あるクリスマスローズの中でも、クリスマスローズの特徴別に、人気の種類を紹介します。
がく片の形状には、5~6枚のシングル(一重咲き)、シングルよりも多いダブル(八重咲き)、アネモネのような咲き方が特徴的なセミダブル(アネモネ咲き)などがあります。
日本でのクリスマスローズの火付け役ともいえる人気の品種。短期間で大きな株になり、育てやすいのが特徴です。白を基調にした他の交配種よりも原種ニゲルならではの純白な色みをしています。
糸ピコティとは、花びらの外側に色が縁取られている種類です。ホワイト、イエロー、クリームイエロー、ピンクなどさまざまな色のものがあります。
最も一般的と言われる色を持った品種です。鉢植えでも庭植えでも育てられる丈夫な種類で、実生発芽から約2年で開花します。
人気上昇中の品種。ショッキングピンクやペールピンクと呼ばれる淡いピンクまで、ピンク系のカラーバリエーションが豊富です。
2~3月に咲くやや大柄のダブルの花が特徴的。単色の他、花弁にスポットやピコティの入ったタイプの花もあります。育てやすい品種です。
シングルとダブルの中間の品種です。花弁の部分は本来の蜜管が大きく変化したタイプ。色は白、黄色、ピンク、杏色、グリーンなどさまざまです。
クリスマスローズは、シングルやダブルなど形の異なるがく片や、色の違いなど、庭を華やかにしてくれそうですね。
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参照:クリスマスローズの育て方とガーデニング 花と園芸植物の販売情報 クリスマスローズの名前(名称)の由来と歴史
クリスマスローズの育て方とガーデニング 花と園芸植物の販売情報 クリスマスローズ初心者のための種類と品種選び
イラスト:飛田冬子