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- 在仏おしゃれマダム・チャコさんが語る、パリの魅力!
パリ在住32年、ファッション業界に精通し信頼も厚い日本人マダム、チャコさんこと鈴木ひろこさん。チャコさんならではのセンスばつぐんの視点で見るパリは、おしゃれもライフスタイルも素敵にきらめいて、新しい発見があります。
信頼と実績がもたらす!リアルなパリ情報が熱い
チャコさんはパリを拠点に、ファッションジャーナリストとして、また自身が立ち上げたブランド「ルレ・アッシュ」のディレクターとして活躍する、ハルメク世代のおしゃれ達人。
日々、パリの街を自分の足で歩き回りながら、取材や撮影を精力的にこなし、友人との食事や各地のマルシェでの買物などを楽しんでいます。動画「おしゃれ達人!チャコさんのパリ案内」も話題となっています。
いつだって私たちを魅了してやまないパリですが、チャコさんが発信するパリの情報は、ほかとはひと味もふた味も違うのです。それは30年以上にわたってパリで暮らし、取材を重ねてきた実績と説得力に加え、彼女自身がずば抜けておしゃれで、信頼できる審美眼の持ち主であると確信できるから。チャコさんの目に映るパリが、私たちに本物のときめきを運んでくれるのです。
そんなチャコさんですが、そもそもなぜパリに住むことになったのか。その理由を少し教えてもらいましょう。
30代で東京を飛び出し、思いつきでパリへ
チャコさんがパリに渡ったのは30代のとき。「これからのことを考えるためにも、少しの間、どこか外国で暮らしてみようって思ったんです。それでたどり着いたのがパリでした」
滞在期間は決めずに渡仏したチャコさんは、スイス・ローザンヌの語学学校で数か月間、フランス語をみっちり学び、パリに戻ってから、知人を介して日本の雑誌のロケ撮影や取材の手伝いを始め、次第にコーディネーターとしての活動が定着します。
「運よくコーディネーターの仕事が回りはじめ、そのままパリに定住し、現在に至ります。コーディネーターと並行して、ヨーロッパのファッショントレンドをリサーチして記事を書くジャーナリスト業も続けてきました。現在もパリコレのレポートなどを手がけています」
滞在期間も決めず、「帰りたくなったら、いつでも日本に帰ろう」という軽い気持ちでパリに飛んだ30代。今では「パリのチャコさん」として、誰からも愛され、ファッション業界人からも一目置かれる存在になっています。
「物を大切にする」フランス人のライフスタイル
そんなチャコさんに、パリの魅力を教えてもらいました。一つは、フランス人のファッションとライフスタイル。
「私がとても魅力的だと感じるのが、パリの人たちのファッションに対する姿勢です。手ごろな価格のものを何着も買うのではなく、少し高価でも本当にいいものを1着だけ買って、それを長く大切に着続ける。サスティナブルという言葉が広がるずっと前から、フランスではこういう考え方が定着しているんです。私がとても強く影響を受けた姿勢です」
「フランスには洋服はもちろん、家具や食器など、あらゆるものをリサイクルする文化が根付いていて、多くの人が蚤の市やヴィンテージショップに足を運びます。物を大切にする国民性とでもいうのでしょうか。道ばたで拾ってきた家具を、好きな色にペイントして使うなんていうことも日常茶飯事ですから。そういう古いものと新しいものを上手にミックスして使うのが本当にうまいんですよね」
「街も魅力であふれています。例えばマルシェ(市場)。週末のパリでは、あちらこちらでマルシェが開催されます。これもパリらしい文化の一つ。スーパーではお目にかかれない、たくさんの新鮮な野菜や果物、魚介類などが手に入るので、食材はマルシェでまとめ買いするというパリジャンが大多数。活気があって、とてもにぎやかなんですよ。私も日曜日の朝は夫といっしょに、新鮮な食材を求めてマルシェへ出向くのが恒例です。いつも持参したパニエ(かごバッグ)がパンパンになるほど、どっさり買い込んでしまいます」
パリの魅力は「人との距離感」やお付き合いにも
さらには、チャコさんがパリに32年間も暮らし続けている理由(魅力)は、他人との心地いい距離感にあると言います。
「フランス人って、一見冷たそうに感じるのですが、一度知り合うと、ほどよい距離感でお付き合いができるんです。近づきすぎず、でも困ったときは助けてくれる」
「カフェや街中で通りすがりの人とも、クスっと笑えるようなことを自然と共有できるのが楽しいんですよね。田舎のほうは少し違うのかもしれないけれど、パリに暮らす人々はウィットに富んでいるんです。そういうところもパリの魅力だと感じています」
パリの魅力を語ったら時間が足りない、というくらい熱く語るチャコさん。ぜひ次回に続きを……。
取材・文=葛畑祥子
チャコさんプロフィール
ファッションジャーナリスト、コーディネーター、ライフスタイルブランド「LERET.H(ルレ・アッシュ)」ディレクター 鈴木ひろこ(すずき・ひろこ)さん
東京で雑誌やアーティストのスタイリストとして活動後、30代で渡仏。パリ在住32年目。現在は日本の女性誌を中心に、パリやヨーロッパ各国での取材、執筆を行うほか、2022年にローンチしたライフスタイルブランド「LERET.H(ルレ・アッシュ)」で、ランジェリーやバッグのデザイン&ディレクションも手がけている。
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