YASCORN(やすこーん)鉄道食べすぎひとり旅

青春18きっぷでのんびりお得に尾道へ!(後編)

YASCORN

大の鉄道好きマンガ家・文筆家のYASCORN(やすこーん)さんが、食べて食べて、また食べる鉄道旅の楽しさをご紹介します。青春18きっぷで行く広島旅2日目。2日目は、うさぎ、日本酒、鹿……。のんびり途中下車をしながらの癒やしの旅です。

山陽本線
【目次】
  1. 尾道での朝食は、瀬戸内海を臨む「ONOMICHI U2」で
  2. 忠海駅から、うさぎの楽園・大久野島へ!
  3. 西条で下車。日本酒を試飲して巡ります
  4. 青春18きっぷで、宮島行きのフェリーも乗れちゃうんです
  5. 広島駅へ! 飲むと感動するビール

尾道での朝食は、瀬戸内海を臨む「ONOMICHI U2」で

前編をまだ読んでいない方は、こちら「青春18きっぷでのんびりお得に尾道へ!(前編)」

広島県尾道駅舎内にあるホテル「m3ホステル」での宿泊は、かつて寝台列車や夜行列車に乗った時の興奮が蘇りました。案の定、窓から貨物列車などを夜通し眺めていたら、あっという間に朝になってしまいました。

「m3ホステル」には食事プランがないので、歩いて6分ほどの「ONOMICHI U2」に行ってみます。

ONOMICHI U2」瀬戸内海が見えるテラス席でモーニング
海が見えるテラス席でモーニング


倉庫を改修した「ONOMICHI U2」は、レストラン、サイクルショップ、ホテルなどが入っている複合施設。やはりサイクリストの利用が多いようです。

こちらのレストランで朝7時から営業している朝食ビュッフェをいただきました。

「ONOMICHI U2」ルヴァン種を使用したパンはどれも香ばしい
ルヴァン種を使用したパンはどれも香ばしい

ビュッフェは焼きたてパンや新鮮な野菜、選べる卵料理など盛りだくさんな内容。野菜不足な旅には、このようなレストランはとてもありがたいです。

駅の中にある「おのまる商店」は朝7時半から営業
駅の中にある「おのまる商店」は朝7時半から営業

朝食後、尾道駅に戻ってきました。なんと、朗報です!

この日から「おのまる商店」でお弁当が販売されることになりました。今まで尾道駅には駅弁がなかったので、私のような人間にとっては大変ありがたいことです。

駅の中にある「おのまる商店」は朝7時半から営業
左下から時計回りにたこめし、鯛めし、ばら寿司

販売される「尾道わっぱ」は、「ばら寿司」「たこめし」「鯛めし」の3種類。

経木の丸わっぱに、それぞれ炊き込み御飯が詰まっています。1つの量は多くはないので、いろいろ食べ比べられて楽しいです。この日はこれをお昼ご飯用に買い求めました。「ばら寿司」は甘い味付け。「たこめし」はもちろん瀬戸内海のたこを使用。「鯛めし」は繊細な風味で、個人的に気に入りました。駅弁マークこそ付いていませんが、駅構内で売っているお弁当は、もう駅弁と呼んでよいのではないでしょうか。

忠海駅から、うさぎの楽園・大久野島へ!

船着場の前のかわいいショップ。こちらで乗船券やうさぎのえさを売っている
船着場の前のかわいいショップ。こちらで乗船券やうさぎのえさを売っている

さて、山陽本線で広島方面に出発です。今日はひたすら癒やされる旅です。

まずは忠海(ただのうみ)駅へ。駅から5分の船着場から、大久野島に渡ります。ここは青春18きっぷは使えません。大久野島は別名「うさぎ島」と言われ、うさぎが700羽も生息しています。一度にたくさんのうさぎに会うのは小学校の飼育当番以来かもしれません。

大久野島のうさぎ耳のオブジェ

きれいな海を眺めつつ、島に到着。探すまでもなく、うさぎはすぐ目の前にいました。早速えさをあげている人も。桟橋から休暇村までは、フェリーの時間に合わせて無料のシャトルバスが出ているので、それを利用してまず広場に行くのがよいと思います。

宿泊施設・休暇村の目の前に、うさぎが集まる芝生広場がある
宿泊施設・休暇村の目の前に、うさぎが集まる芝生広場がある

通常は芝生広場にうさぎが集まっていると聞いたのですが、猛暑のせいか、姿が見えません。どこにいるのかな……? と探すと、日陰の方にたくさん隠れていました。

(左)わらわらと寄ってきたうさぎ(右)わーい、ごはんだ♪
(左)わらわらと寄ってきたうさぎ(右)わーい、ごはんだ♪

人を見つけると、うさぎたちが寄ってきます。もう、えさをもらえると知っているのですね。うさぎはほぼ鳴かないので集団でいてもおとなしいです。ああ、癒やされます。

(左)わらわらと寄ってきたうさぎ(右)わーい、ごはんだ♪
(左)穴をほって寝るうさぎ(右)廃墟となった発電所跡とうさぎ

みんな暑さでダレています。涼しさを求め、穴にはまっているうさぎもかわいい。ちなみに広場ほか、あちらこちらにうさぎが掘った穴があるのではまらないよう注意です。

実は大久野島では戦時中に秘密裏に毒ガス兵器が造られていました。今も当時の建物が残されています。今回それらは巡りませんでしたが、うさぎの存在とは対照的です。

蔵のような外観の西条駅
蔵のような外観の西条駅

再び忠海駅まで船で戻ります。駅の横のコンビニに寄ったら、にんじんやキャベツが売られていました。船着場の売店にはなかったので、生野菜をあげたい人はこちらで買うといいかも。ちなみに島ではえさは一切売っていません。さあ、次の目的地は西条駅です。

 

西条で下車。日本酒を試飲して巡ります

 

蔵のような外観の西条駅
西条本町歴史広場

ここ西条でも違う角度から癒やされる予定。そう、西条は日本酒の街。いろいろな酒蔵を巡って、日本酒を試飲させてもらおうと思います。

まずは駅の観光案内所で酒蔵巡りのマップをもらいましょう。ちなみに12時〜13時の間は昼休憩で試飲ができない所も多いのでご注意ください。

西条本町歴史広場
賀茂鶴酒造の試飲コーナー

西条酒蔵通りは、かつての宿場町。西条駅の周辺には7社の醸造場が並び、ほとんどが駅から5分ほどで歩いていけます。試飲はセルフサービスのところと、説明を聞きながら試飲させていただくところなど、さまざまです。広島を代表する蔵元「賀茂鶴」の試飲コーナーはセルフで5種。純米酒仕込みの梅酒がすごく美味しかったです。

(左)西条鶴醸造の夏限定酒(右)白牡丹酒造では3種試飲
(左)白牡丹酒造では3種試飲(右)西条鶴醸造の夏限定酒

ちょっとずつとはいえ、いろいろ試飲しているとじんわり酔ってきます。つまみなどは売ってないので、ある程度お腹に入れてから向かった方がいいです。私は大久野島でわっぱ飯を食べました。

青春18きっぷで、宮島行きのフェリーも乗れちゃうんです

JR宮島フェリー駅
JR宮島フェリー駅

西条は滞在時間が1時間ほどしかありませんでしたが、十分でした。さて、次は宮島口へ移動です。宮島は何度も行っていますが、今回は青春18きっぷで行く、というのがミソです。

実は宮島へ渡るJR宮島フェリーは、JR西日本の管轄なので、青春18きっぷが使えるのです。片道わずか180円の区間とはいえ、うれしいですよね。

新造船の「ななうら丸」
新造船の「ななうら丸」

私が乗ったのは一番新しい船「ななうら丸」でした。船体横、1階に窓があるのがわかりますでしょうか。

ななうら丸のバリアフリールームは通常は解放されている
ななうら丸のバリアフリールームは通常は解放されている

実はここ、豪華寝台列車「瑞風」の乗客が、宮島観光する際に貸切となる部屋。船に乗るとつい上のフロアに行きたくなりますが、ななうら丸の場合は1階の大きな窓からゆっくり厳島神社の大鳥居を眺めるのがよさそうです。

(左)足場がかけられた厳島神社の大鳥居(右)1年ちょっと前の大鳥居
(左)足場がかけられた厳島神社の大鳥居(右)1年ちょっと前の大鳥居

しかしショックなことに、この日、大鳥居は工事中でした。知りませんでした……終了時期は未定だそう。残念なので、1年ちょっと前に撮った大鳥居を載せておきます。

(左)カメラは食べ物ではありません(右)宮島名物・焼きガキ
(左)カメラは食べ物ではありません(右)宮島名物・焼きガキ

がっかりしていたら、後ろから突っつかれました。振り向くと、鹿! 宮島といえば鹿でした。紙の地図などを持っているとすぐ食べられるので気をつけてください。初めて宮島に来た時に、まさに地図を食べられてしまい、おかげで道に迷いました。

今回は大鳥居までは行かず、参道途中でふっくらジューシィな焼きガキを食べました。

カメラ目線の鹿とツーショット
カメラ目線の鹿とツーショット

しばらく鹿と遊んで癒やされる……今回の旅では動物にたくさん触れ合えました。東京ではなかなかこういうことはできませんよね。さて、再び青春18きっぷを使って船で戻りましょう。
 

(右)うえのの「あなごめし」はかけ紙が12種類ある(左)広島電鉄
(左)うえのの「あなごめし」はかけ紙が12種類ある(右)広島電鉄

宮島口といえば、うえのの「あなごめし」! お値段もそれなりにしますが、ぜひ一度は食べてほしいお弁当。お店で食べる際は並ぶことが多いですが、お弁当は予約ができます。そして出来立てより、少し置いてからお弁当で食べる方が、味が落ちつくのでオススメです。こちらは帰りの新幹線でいただくことにします。さて、最後の目的地へ。広島駅へ移動して、さらに路面電車で銀山町(かなやまちょう)に向かいます。

広島駅へ! 飲むと感動するビール

 

(左)1度つぎの1杯目。泡もビールも美しい(右)ダンディな重富さん
(左)1度つぎの1杯目。泡もビールも美しい(右)ビールサーバーは昭和8年のものを復刻したオリジナル

広島に来ると必ず立ち寄る「ビールスタンド重富」。おつまみはなく、ビール1人2杯まで、営業時間は17〜19時のみ。10人入れるか入れないかの立ち飲みスタイルです。しかし大人気なので、たいてい待ち時間があります。私も広島からの帰りの新幹線の時間を気にしつつ、並びました。

重富さんのビールを初めて飲んだ時は「注ぎ方でこんなに味が違うのか!」と感動しました。重富さんとお話ししつつ、1杯目は1度つぎ、2杯目は3度つぎをいただきました。10月から広島駅ビル1階に支店を出されるそう。また広島に来る理由ができてしまいました。

青春18きっぷの使い方
2日めのルートはこちら!


動物とお酒に癒された今日も、青春18きっぷ1回分の元は取れています。改札の出入りが多かったので、それが楽なことも青春18きっぷのメリットです。


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☆本記事に記載されている写真や本文の無断使用・ 無断転載を禁じます。また掲載情報は取材時点のものであり、最新の情報は施設等へお問い合わせください。

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駅弁・駅そばが好きな鉄道好き漫画家&文筆家。温泉ソムリエ。児童誌から鉄道誌まで幅広く活動中。著書に「おんな鉄道ひとり旅」(小学館・プチコミック増刊で連載中)、「メシ鉄!!!」電子書籍1〜3巻(集英社)他。「鉄道漫遊記」を東洋経済オンラインで連載中。HP: yascorn.com

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