久しぶりの手芸に心がときめいて

母92歳の骨折で起きた人生久々のドタバタ体験

公開日:2019.03.28

更新日:2019.04.01

花やリボン、シナモンなどのスパイスを駆使して作られるブリオンフラワーの創作過程や、作品に込められた思いなども紹介していきます。母が骨折! 秋から年末にかけて大忙しの日々をつづります。

災いは突然に

実は昨年の秋、母(92才)が転びました。左大腿骨骨折でした。その日のうちに入院です。幸いなことに母の骨密度は高く、金属を入れても骨が砕けることなく、入れた金属を支えられるとのことで、数日後手術をしました。

術後は血圧が安定せず、食欲もなく心配な日が続きました。痛がる母を見るのは辛いなと覚悟していました。鎮痛剤が処方されていることもあり、心配していたよりずっと痛みは軽く、リハビリもすぐ始められました。理学療法士さんのお陰でつたい歩きができるようになりました。

その他にもいろいろありまして、再び私の自由な時間は少なくなっていきました。

始めは母が歩けなくなってはいけないと、無我夢中でしたので、愚痴をこぼしている間もありません。

ふと世の中を眺めると、街にはクリスマスソングが流れ、イルミネーションに彩られているではないですか……。

今年の締めくくりはどうしよう

今年も終わりだなあとボンヤリ考えていました。

あら! 嫌だ。今は忙しくしているけど、今年はよいことがたくさんあったじゃない。

ハルメクWEBの投稿を始め、ブリオンだって作品作りに自分なりのアレンジができるようになった。友達もたくさんできた。母の怪我を機にフレイル予防の勉強も始められた。何より元気に過ごせた。幸せを噛み締めることがたくさんあった。

何を呑気に。たそがれている場合じゃないぞ!

予定を書き出してみると……

昨年の今頃何をしていたのかしら? と日記を見直しました。

庭の草をとり、来年から咲く花を植え、伸びすぎた枝を切り詰める。窓ガラスを拭く。いわゆる大掃除です。祝膳の内容を考え、買い出しの日程と材料を書き出してみる。

お年玉は必須です。そうそう年賀状も準備しなくちゃ。

予定表を書き入れてみると、俄然やる気がわいてきます。昨年より少ない時間をどう遣り繰りしたら準備が整えられるか知恵を絞りました。

お休みしていたブリオンにも少しずつ取り組みたい私は、母との時間を使うことにしました。もともと手芸は好きな母です。やりたがります! 絶対に……。
ブリオンフラワーのおひなさま

外回りの仕事は風の少ない日に、家の中は寒さが厳しい日にと天候と相談しながら、予定を組み直せるように付箋に書いてペタペタ。終わった付箋を剥がしていく楽しみ。もう、最高!

家族の助けもあり一応予定通り進めることができました。

2019年01月01日 元日

ブリオンフラワーで作った正月飾り
ブリオンフラワーで作った正月飾り

無事新年を迎えられたのでした。ホッ。

美しい初日の出でした。

「やればできるものだなぁ」と呟く私に夫は「でんはいつもそうだよ。なんでもやっちゃう太陽のようなでんさんだ」と言ってくれました(のろけです)。

数か月のドタバタでしたが、時間の使い方、考えや感じ方等学ばせていただきました。
母はというと……。

次回はブリオンとは離れますが、母の話を紹介させていただければと考えています。

でん

ドイツ、オーストリアで生まれた、永い時を経て作り続けられているブリオンフラワーと言う作品作りに夢中になっている、62歳の主婦です。製作材料の1つにハーブを使うので、香りに癒され、美しいブリオンの光に魅了され、可憐で、しかし難しく一筋縄ではいかない不思議な魅力をお伝えできればと思います。

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