チチカカ湖とナスカの地上絵

一人でも行ける! 異国情緒あふれるペルー旅行-前編

公開日:2019.03.17

「死ぬまでにやっておきたい事にチャレンジしたい」と話すとし古さん。これまでイギリスや韓国への留学体験などを語ってきました。今回は初めての南半球旅行。異国情緒あふれる地、ペルーでの体験をご紹介します。

お一人様でペルーへ

もう5年近く前になりますが、2014年に初めての南半球に行ってきました。ツアーに「お一人様参加」でペルーへ。70代に入って、まだ体力があるうちは「遠いところから」と思ったのですが、ペルーはやはり本当に遠い国でした。羽田空港からサンフランシスコへ、さらにロサンゼルスまで乗り継いで宿泊、そこからペルーの首都リマへ……と何度も乗り継いで行った12日間の旅でした。

チチカカ湖

中学生の頃、ホームルームか社会科の時間に先生から「ペルーのチチカカ湖」の話を聞きました。どんな話だったか全く覚えていないのですが、「チチカカ湖」と聞いた途端、クラス全体が爆笑の渦でした。思春期の子どもたちがそのネーミングのおかしさを笑ったのです。そのことだけしか覚えていないのですが、その後、多少知識が増えてきて、ぜひいつか行ってみたい国の一つになりました。

楽しみにしていたのはそのチチカカ湖と、ナスカの地上絵、そしてマチュ・ピチュ。

日本の地図帳ではほとんど「チチカカ湖」となっていますが、「ティティカカ湖」の発音が正しいようです。富士山より高い場所に琵琶湖の12倍余の広さの湖があるということ自体が、私には信じられない思いでした。
 

自分の島が分かるように目印が掲げられています
観光客相手のお土産を並べる女性達

 

ペルーとボリビアの国境にあるその巨大な湖には、藁のような枯草で作った島が80数個あり、小さな船で渡りました。枯草が積み重なった上を歩くのは難しいもので、観光客のために板を並べた通路が作られていました。水に浸かっている枯草はどんどん腐っていきますから、枯草は上へ上へと積み敷かれていくのだそうです。

驚いたことに、その枯れ草の島でジャガイモが栽培されていました。

 

ジャガイモが栽培されているのにビックリ

 

ナスカの地上絵

ペルー旅行のハイライトである有名なナスカの地上絵は、セスナ機に乗って上空から鑑賞しました。ツアーのオプションプログラムで、ナスカに着いてから参加申し込みができるようになっていました。

出発の何日か前に見たNHKの番組で地上絵をすでに十分に「堪能」していたこと、さらにその番組では天候が変わりやすく広い場所であることからから地上絵を確認するのは難しいという説明があったので、セスナに乗るかどうか迷っていました。ですが、当日は幸い天候に恵まれ、この遠い国へ再訪することもないだろうと思い、セスナに乗ることにしました。

地上絵以前に、上空から見た高地の風景は、驚きの連続でした。乾燥した広大な山地が延々と連なり、草木が一本もない荒野は、日本の緑豊かな山々と全く異なり、まさに異国の風景でした。近年、自動車の侵入による地上絵の破壊が著しいと話題になっていましたが、ハイウェイが通じており、地上絵の修理車が止まっていて作業をしている人たちが見えました。今後も長らく地上絵を楽しむことができるかもしれません。

さて、肝心の地上絵ですが、パイロットの説明で私たち観光客は右を見たり左を見たりと大忙しでした。左に「サル」が見えますよと言われ、シャッターチャンスを狙っているうちにあっというまに通過。今度は右に「クモ」、次は「コンドル」と続きます。無数の線の中から巨大な絵や模様を認識するのはやはり難しいものです。自分の目で認識でき、カメラにも正確に残っていたのは「ハチドリ」だけでした。上空からしか見ることができない「荒野の壮大な不思議」は、ミステリーとロマンにあふれていて、テレビで見るのとはやはり大違いで、圧倒されました。
 

セスナ機から見た地上絵「ハチドリ」
眼下の荒野、いずれが地上絵やら

中央あたりに修理車。その右下に「手」、左下に「木」の地上絵。薄くて判明困難ですが……地上絵が映っていたと写真で気づきました。

次回はペルー旅行後編。
マチュピチュとペルーの文化に触れた体験をご紹介します。

とし古

祖母は60歳の頃、針仕事や寺参りを日課にしていました。母は70歳の頃不自由な体で家族のために働き趣味の書道教室にも通っていました。そして私はいま八十路を歩いています。体力・知力は衰えを感じますが考える事・感じる事は昔と変わらないと思っています。死ぬまでにやっておきたい事に色々チャレンジしたいです。

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