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- 上級スイマーを目指して―クロール編―
50代で始めた水泳にのめり込むようになって、今ではクロール、平泳ぎ、バタフライも習得。泳げなかった自分が水泳を始めた時のエピソードや上達していくまでの様子を振り返ります。いよいよ中級クラスに参加。その結果は?
ゆっくりと、そして疲れずに泳ぐためには!?
水泳の4泳法の基礎を学習し、ほかの人の泳ぎを見て、どこがうまいのかが分かるようになってきました。うまいなあ、と思う人は、ゆっくりと手足を動かして、あまり水しぶきを上げていないのですが、早くそして綺麗に泳げています。
私ももっとゆっくりと、そして疲れずに泳ぐためにはどんな練習をしたらいいのか、答えを見つけようと、中級クラスの30分のレッスンに参加しました。
基本は全てに通じる
中級のレッスンで先生が言われたことは、うまい人は基本をちゃんと守っているということでした。レッスンでも初級とやることはそんなに変わりませんが、さらにいろいろな注意が加わります。
まず、最初はけのびからでしたが、スタートの姿勢について厳しく言われました。クロールに限らず水泳では水中の姿勢が抵抗を受けにくい、まっすぐなことが求められます。その抵抗を受けない姿勢をスタートの時から意識して作ってから、スタートするようにとのことでした。
中には初めから体勢も整えず急いでスタートする人もいるが、そうではなく、完全に姿勢が取れていると思うまで、お尻を上げてからスタートするようにとのことでした。
次はキックです。どうしても右と左とではきき足の方が強くなるので、まがった進み方をしてしまうことがあるとのこと。なので片足だけキックをする練習をしました。これが難しい。
先生は私がキックをしているのを見て、足だけでなく頭も動いていると言っていました。力が入っているのでそれはよくないということです。進むキックをしなくてもいいので、足を楽に大きく動かして、片足でもまっすぐに進めるようになると、両足になってもいいキックができるとのことでした。
次に呼吸の練習です。初級の時にも呼吸の練習はしたのですが、中級になると手の動きと頭の動きが連動することが求められました。息をするときには、顔を横にするのですが、この時あまりにも頭を上げると姿勢が悪くなって水の抵抗を受けます。水面すれすれに口が出るかでないかぐらいを意識しておくことが必要なのだとか。そして手を前方に戻すのと同時に頭をまた水中に戻すことが大事だとも言われました。
「何だ、そんなこと簡単じゃないか」と、やってみましたが、意外に難しかったです。どうしても頭が早く水の中に入ってしまい、手と連動して動かすのが難しかったです。意識してゆっくりと手を回してみましたが、練習を重ねることしかないなと思いました。
タイミングをとってゆったりと泳ぐ
クロールではタイミングよく泳ぐとリズムが出てきて、見た目にも綺麗ですし、泳ぎやすいことがわかってきました。キック3回につき手を1回まわしていき、呼吸は2回手を回したら1回どちらかの方向を向いて呼吸する、これを繰り返していきます。
キックも呼吸をするときには、体をひねるので、まっすぐではなく横向きのキックになります。これをサイドキックと言うそうです。サイドキックの練習方法は、横を向き、片側の腕を伸ばして耳につけ、反対側の腕は気を付けの状態で、顔は水につけて進むのですが、意外に難しく、左右が同じ大きさでかくことができず、苦戦しました。先生は左右同じ大きさでゆっくりとキックできると、片一方に曲がらずバランスのいいキックになりますよ、と言うのだがこれが難しい……。
手の動きも、体のわきをまっすぐに水を押していく「ストレートプル」とか、英語のS字型に手を動かす「S字プル」などいろいろありますが、最初のうちはストレートプルで泳ぐのが一番簡単ではないかということでした。
効率のよい動かし方はなるべく手を水中から抜き出してから前方に送る時間を少なくするため、ひじを曲げていくのがいいらしいのですが、最初はとにかく、肩をまわして、水の中を大きくかくことが優先だと言っていました。
手の練習は「片手クロール」そして「キャッチアップ」
手の練習は、まず「片手クロール」からでした。使わない片手はけのびの位置で前方に伸ばして、片方の手を一度回してもどってきたら、一旦のびをとり、姿勢を確認してから再度動かすやり方です。先生は、慌てて手を動かすのではなく、姿勢が正しいか、キックは打てているか意識をしながら手を動かしていくことが大事ですと言っていました。私は右手がきき手なので、右のほうはうまくいくのですが、左手でかくと、水が押せておらず、進みが違うなあと感じました。
次は「キャッチアップ」と言って、手をかいたら、まず一度頭のまえであわせて、まっすぐな姿勢に戻す練習です。これだと、手の位置がどこにもどるのか確認がその都度できるので、安心とのこと。この方法でしばらくは練習してみようと思いました。とにかく急いでおよぐのではなく、1かきで進む距離を長くするように心がけることが大切だということでした。
「キャッチアップ」よりさらにスピードを速くするには、上にあげた手が水面に入る前に反対側の腕のかきを早めるといいとのことでした。ただ、やってみましたが、焦ってしまってうまくいきませんでした。急がば回れということだと思いました。
うまくいきませんでしたが、これも練習していけばうまくなるのではないかと思って、練習を終了しました。
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