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- 59歳から始まった1人暮らし‐家のこと
50代で遭遇した6人との死別。夫や妹、友人を交通事故やがんといった病で亡くし、大きな悲しみから立ち直っていく経験談。二人暮らしの家を一人暮らしの家に替えていく。理想の形はー。
1人暮らしに変更する
娘達が結婚してから大人数で食事ができるように、いつでも人が泊まれるようにと夫と少しずつ家の中を整えていました。夫が他界する前、すでに和室の畳替え、ふすま替え、網戸の張り替え、一部の照明替えを済ませていました。箪笥や本棚など大きな家具も処分は終わっていました。
「夫婦2人暮らし」の途中で「1人暮らし」に替えることになったのです。
残っていた内装をする
大きなことは家じゅうのクロスの張り替えが残っていました。
3社から見積もりを取り業者を決めることから始めました。この業者選びは実際知り合いの家の施工例を見ていたことが決め手になりました。施工会社からのアドバイスもあり窓枠と下駄箱の塗装は娘にお願いしました。汚れた塗装をやすりで削りその後新しく塗装します。ちょうど娘が育児休暇中だったことが幸いでした。
家じゅうの家具を動かすことに合わせ、夫亡き後の整理や各部屋の不用品の整理をしました。残っていた照明もほとんどLEDに替えました。
リフォームは2週間かかりました。
車のない生活
駐車場には夫が気に入っていた車がありました。亡くなる前日も一緒にその車で買い物に行きました。
車を見るたびに胸の奥が痛む気がしていたので処分しました。当時は維持費のことも考え自分用に軽自動車を買うつもりでした。特別困ることもなかったので忙しさの中車を買うことが延びていました。
その間母や孫たちが来た時、重い荷物がある時はタクシーを利用しました。電話するとすぐに来てくれるタクシーは慣れるととても便利です。そして車の維持費より経済的でした。
30年以上車のある生活をしていましたが、今は1人の時は自転車で移動するようになりました。現在駐車場は来客用になっているので今後どう使うか考えていこうと思います。
好きなものに囲まれて過ごす
家を整理することは自分なりの覚悟のつもりでした。片付けをする体力と気力があるうちに整えておきたかったのです。
整理すると共に仏具を買い替えました。テーブル椅子の座面を張り替えました。一部カーテンを替えました。古くなったソファを替えました。毎回付き合ってくれた次女からその度に「これからは好きなものに囲まれて過ごすこと」とアドバイスがありました。
「1人で暮らすこと」
それは私が自由に好きなものだけ揃えていいということでもありました。ここに来るとほっとしてゆっくりできる。訪れた人がそう感じる家が理想です。
身近な人を見送ったことから私もなるべく家族が困らないようにしておこうと思っています。
次回は「家族に伝えておくこと」です。
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