内向的だった自分が生まれ変わる決断&挑戦ストーリー

50代の住み替え奮闘記。私にとって大切なモノは?

公開日:2018.11.02

離婚後、子育てや仕事に奮闘し、そして迎えた子の自立。日課のウォーキングが気持ちを前向きにしてくれました。今は一人暮らしを満喫中、50代を楽しんでいる様子やこれからの生き方をお伝えします。さて引っ越し当日。家具が入らない!? さあどうする!?

家具はすべて持っていく

210センチ×90センチの大テーブル。

幅170センチの長椅子。

幅160センチの年代物の食器棚。

210センチ×160センチのベッド。

みんな捨てないことにしました。

置き場所をレイアウトしたら、なんとかワンルームに入るんです(図面上では)。よくよく考えれば思い出の他に、この家具たちは収納性にたいへん優れているのです。テーブルの台部分、長椅子の台部分が収納、ベッドは跳ね上げ式で布団はもちろん、大きなモノが入る半端ない収納力!

新しい部屋の収納が少なくても、これらの家具が収納の実力者なのです! とイバってみても、入らなければアウトです。引っ越し日が迫る中、本や服などはできる限り処分しました。

小さな部屋に家具は入る!? 大きな懸念

この大きな家具のせいで、ここ3回の引っ越しの度に困難な状況になりました。ドアから家具が入らないのです。

前回の引っ越しでは、ベランダや窓を外しての吊り上げや吊り下げ。下の階の人に頼み込んでそのベランダに一端引き上げて、そこから再度引き上げ。下の方がたまたまいてよかった! 挨拶の品の他に、精一杯の心付けを包んだのは言うに及びません。

その業者からは「次の引っ越しでは処分するしかありませんね」と言われました。ファミリーの家具を小さなアパート、それも一人暮らしの部屋に持っていくこと自体、あり得ないのです。

強力な助っ人、それは娘の夫

娘の夫は、若いながら引っ越し業者の責任者。細身ながら重い本が詰まった段ボール2個を軽々と運ぶ力持ちです。娘が言うには彼の座右の銘は「できない引っ越しはない」。

言ってくれるじゃありませんか!

家具を入れる順番を綿密に考え、あとは彼のウデに賭けました。

ドキドキハラハラの当日

前の2件の引っ越しが遅れて、14時30分のスタート。人数を増やしてくれたのですが、昼ご飯も食べていないとのこと。それでも手際よく運び出します。

家具は吊って下ろしました。娘の夫は通常の2倍のロープを用意し、作業してくれました。近くのコンビニでおにぎりをかご一杯に買って渡し、移動のトラックで腹ごしらえをしてもらい、さあ、問題の搬入です。

新しい部屋は入ってすぐに左に折れる廊下があります。この90度の角が難問で、大物家具たちが通れるか。窓は嵌め込みで、はずしての搬入はムリ。

「できない引っ越しはない」に賭けたのですが、娘が言うには、彼は「ダメかも」とも言っていたとか。ええっ? それはないんじゃない? という言葉は呑みこみました。「ええい、ダメだったら引き取ってもらって処分だ。ガランとなんにもないところから始めるのもいいや!」

声に出したら、肚(はら)が座りました。

いざ搬入。そして結果は

……入ったのです。

娘の夫は困難な引っ越しに燃えるタイプと聞きましたが、それでも「お母さんの引っ越しは難易度10段階として、8か9ッスね」。

自分の道具ボックスをまず持ち込み、今までの業者がやらなかったベッドの分解と組立ても含めて、彼の実力には感じ入りました。

ワンルームに入った家具たち。画像では見えませんが、長椅子の向こうにベッドがあります。
ワンルームに入った家具たち。画像では見えませんが、長椅子の向こうにベッドがあります。

 

そうそう。娘ですが、身重で用もないのに休みを取って作業について回りました。自分の夫が汗して活躍するのを、隅でにこにこ見ているのです。引っ越しの現場を見るのは、そもそもの出逢となった自分の引っ越し以来とのこと。

娘の方が、働く彼の姿に一目惚れだったようですね。

 

結婚式の娘。幸せそうです。
結婚式の娘。幸せそうです。

 

次回は新しい生活、新しい街の様子をお話します。

 

酒井 マサコ

19年間専業主婦の後会社員。30代息子と20代娘、娘は2018年11月に出産予定。夫は2006年に離別、その後亡くなりました。子どもたちを一人前にするのが当座の目標でしたがそれを果たして今はアパートに一人暮し。家、車、財産、夫なし。でも身軽。これからが私の人生です。どこまで何ができるのか楽しみです。

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