初心者でも大丈夫! 韓国の旅(釜山へ行こう編)
2021.07.10
公開日:2020年01月21日
美しい風景と少数民族との貴重な出会い
ベトナム・サパの棚田
いろいろな国へ旅することが好きな翠さん。ベトナム・サパの棚田と少数民族との出会いについての思い出です。
バックハーのサンデーマーケット
日本では棚田の名所がいくつかあり、美しい写真の紹介を時折目にする。日本人の心のどこかに焼き付いているのだろうと思われる懐かしい棚田の光景を見る度に「いいなぁ」と思う。
そんな折、「棚田と少数民族の村を訪ねる」という広告に釘付けになり、一人参加でツアーに申し込んだ。ベトナム北部、中国との国境の村々にある棚田を巡るという。
まず、庶民生活密着のベトナム北部の小さな町バックハーのサンデーマーケットを見学。、活気あふれるカオスである。売っていない物は無いと思えるくらい何でも有りのパワフルなマーケットだ。
あいにくの雨天であっても、すれ違えないくらいの混雑状態。またこの日曜日の市は異なる民族の出会いの場でもあり、若い男性や女性のグループでにぎわっている。いわゆる婚活パーティーなのだろう。


私は、このマーケットに出店している、女性たちの活気ある生活力に満ちた力強い顔つきに釘付けになった。大声で通る人々に呼びかけ、雨などいといもせず、売ることに日々の生活をかけて働く姿がすばらしいマーケットだ。

少数民族の中では10代で結婚する人も多いというせいか、若い母親、子供たちの姿が目立つ。
少数民族の村を訪問
ベトナムの少数民族・黒モン族のバンフォー村を訪ね、家屋の中も見せてもらうことができた。
家に続く道には子連れのニワトリやアヒルが放し飼いになっていて、家屋に隣接した牛小屋からは強烈なにおいがする。
家の軒下には刈り取ったトウモロコシが山のように積まれている。蒸留してお酒を造っているのだ。


三世代でワンフロアの土間に生活している。カーテンで仕切られたベッドが部屋の角と角に設置され、テレビを中心にイスとテーブルがあり風呂場とトイレは隣接した別棟にある。
各家庭では水牛が大切な労働の担い手である。
あぜ道で出会ったモン族民族衣装の婦人、カメラをむけるとお金を要求してきた。財布を開けると中を覗き込んで「こっちのお札ではダメだ、このお札を」と指示してきて、商魂たくましい。
国境の町・ラオカイ
ラオカイはベトナムと中国との国境の町であり、橋を渡るともう川のあちら側は中国である大きな荷物を自転車に括り付け中国から入国してくる人が絶え間なく往来している。
ベトナム土産と言って販売するお手頃な雑貨類はこうして中国製のものも含まれているという。
ベトナムではアメリカとの闘いで痛々しい障害を負う人たちも多くいる。その人たちは手厚く施設などに入り自分ができる作業をし、美術品や芸術品を作っているという。
ベトナム土産の刺繍作品などもそのような人々の作品が多いのだ。お土産を購入する際には安価な色落ちしてしまう刺繍などよく見極めて、本物のベトナム製品を買いたいものだ。


サパの町
サパはかつてベトナムの蒸し暑さに弱いフランス軍の避暑地であった。標高の高い場所であり、ホテルなどが完備されているおしゃれな街である。
そのサパのまわりは延々と続く棚田の景色が展開される。
高所を耕す民族、山の中腹を耕す民族、低地部分を中心に耕す民族などに分かれている。
私たちは棚田の山道を下りながら村々を通過し、小学校にも入ることができた。
小学生たちの実家ははほとんどが山の遠方。遠すぎて通うことができないため集団生活をしている。
食料は持ち込みで、野菜などを調理して生活しているという。
小学校をあとにして村の住居の様子を見ながら歩く。



これから先はますます発展するであろうベトナムの国、若者が多いことでも推察できるし、勤勉な様子にもパワーを感じる。
日本の若者よ、恵まれていることを自覚し現状に満足せずに努力をしないといけません。
子供が働かなくてよい、誰でも勉学できることに感謝しなくてはいけない。
ベトナムでは子供も重要な働き手になっている村もあるのです。
……なんて、生意気にも思ってしまいました。
大自然に囲まれた棚田の村々でベトナムの大きな力を感じて帰国しました。