親しい関係者の死…定型文でないお悔みの伝え方
2024.02.022023年11月06日
マナー講師・諏内えみ流!イマドキ50代の社交術
褒められた&褒める時!嫌味にならないスマート対処法
今回は「褒められた&褒める時の対処法」について。日常生活で困ったシーンに遭遇することはありませんか。時流に沿った柔軟な立ち居振る舞い、大人の女性として身につけておきたい理想的な対応力について、マナー講師である諏内えみさんに聞きました。
【質問】褒められたときに謙遜しすぎない、褒めるときに嫌味にならない受け答え方法を知りたい
自分自身を褒められたとき、家族を褒められたとき、つい「いえいえ、そんな……」で済ませてしまいがちですが、謙遜しすぎでも自慢気でもない適度にスマートな対応方法を知りたいです。
また、お世辞や嫌味にならないように相手をうまく褒めるための伝え方のコツはあるのでしょうか?
【回答】褒めてもらえてうれしいという気持ちを素直に表現
褒められたら誰でもうれしいもの。そのうれしい気持ちを素直に表現することで、相手も褒めがいがあります。
「『そう言っていただけると本当にうれしいです』『励みになります』『自信になります』といった返し方がおすすめです。自分がうれしいという気持ち、どううれしく感じたかを具体的に言えるようになるといいですね」
目上の人に褒められた場合は「いえいえ、そんな……」でもいいときもあるのだとか。
「『ありがとうございます』と爽やかに返したつもりが、お世辞を真に受ける残念な人だと思われることもあります。ただし『いえいえ……』ばかりではつまらない人になってしまうので、前回『いえいえ』を使ったから今回はやめておくなど変化をつけられると理想的です」
「今日はいい日になりそうです」「今日一日気分よく過ごせます」「リップサービスありがとうございます!」と爽やかにかわすのもおすすすめだそうですが、少し謙遜のニュアンスを入れるなら、こんな返し方。
「『そんなこと言っていただいたのは〇〇さんが初めてです』というのもおすすめです。いつも言われているわけではなく、あなたが初めて言ってくれたという遠慮のニュアンスが込められています」
家族が褒められたら、「家族が喜ぶ」と本人を代弁
家族のことを褒められると自分のこと以上にうれしいものですが、自分のことではないからこそ、返し方に困ります。
「例えば『素敵なご主人ですね』と褒められたら、『私にはそうは見えないのですが、そう言っていただけると本人は喜びます』と本人の喜びを代弁してあげる形がスマートです」
褒めるときは「具体的な言葉」を選んで社交辞令を回避
「褒められたときと同様に、褒めるときも『具体的に』がポイント。カワイイとか素敵とか大ざっぱではなく、質感がよくて素敵とか、色がキレイですねとか、具体的に褒めましょう。具体的でなければお世辞ととられると考えるべきです。『素敵ですね』と褒められても『どこが?』と思ってしまいませんか?」
具体的な褒め方がわからないときは、どうすればよいでしょうか?
「『ほんとうに何て言っていいかわからないけれど、いつも素敵なセンスですよね』など、『なんと表現していいかわからない』ということを正直に言った方がいいと思います。そうすれば、単なる社交辞令ではなく、心から褒めていることが伝わりますよ」
大人の正解マナー
褒められたら喜びを素直に伝える。家族が褒められたら代弁。社交辞令にならない褒め方は「具体的」が肝。
イマドキ50代の社交術・正解マナーを教えてくれたのは?
マナースクール ライビウム代表 諏内えみ
エレガントな振る舞いや会話、社交が学べるオンライン講座「Class the SUNAI」では、レストランでのテーブルマナー、アフタヌーンティーマナー、立食マナーを直接習えるコースが人気。YouTube「諏内えみチャンネル」や「オンラインサロン」も登録者多数。著書にベストセラー『「育ちがいい人」だけが知っていること』(ダイヤモンド社) 等。
監修=諏内えみ 取材・文=古田綾子
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