古着を寄付して社会貢献!古着deワクチンの使い方
2023.04.222024年08月09日
やってわかった「心も軽くなる手放し方」とは
50代・実家の断捨離。母のパンドラの箱を開けてみた
実家の片付けをしたことはありますか?読者の堀井あんさんは、母親が骨折し長期入院したことをきっかけに実家の断捨離を始めたそう。まだ使える物を捨てることに罪悪感を抱きつつ、気が付いた「心も軽くなる手放し方」とは?
母の骨折・入院。「母不在のうちに、実家の断捨離をしよう」と意気込む
母の世話のために、還暦を目前に仕事を辞めて実家へ戻った堀井あんさん。
昭和一桁生まれの母は物のない時代を過ごしたため、「ものを無駄にしない、大切にする、もったいない」という考えが深く刷り込まれていると言います。
しかし、家の建て替え以外では引っ越しをせず、捨てることに罪悪感のようなものを抱きながら60年以上も同じ家に住み続けた結果……。
「使っていないものがたくさんあることが私にはある意味不快で、重くのしかかっていました」と堀井さん。
その母が骨折し、長期入院することに。
「これを機に、実家を片付けようと決意しました。まだ使えるものはメルカリやリサイクルショップに出そう。売れないものは、ごみとして少しずつ捨てていこう」と断捨離を始めました。
1か所ずつスタート。まずはキッチンから
キッチンから少しずつ片付け始めた堀井さん。
「鍋と蓋がバラバラになっていたので、まずはそれらを正しく組み合わせることから取り掛かりました。結果として、なぜか蓋が余ってしまいました……。
食器棚の片付けでは、ふちが欠けたりしているもの、ソーサーしかないものや、企業名が入っているようなものは迷わず処分。金属の調理用道具は、もう使うこともないだろうと思いながらもなぜか処分することができず、床下収納へ移動させました。
昔使っていた食器は、子どもの頃にこのお皿でケーキを食べた時の特別感のようなものが甦り、捨てるのはもったいないなと感じ始めてしまいました。
捨てるのではなくリサイクルショップへ持っていこう。誰かに使ってもらえたら、まだ使えるものを捨てたという罪悪感も薄くなると思ったのです」
想像だにしなかった、母の思い出の品とは
後日、退院してきた母がきれいに片付いたキッチンを見て、調理器具をしまっていた引き出しを開けたときのこと。思いもよらない一言が、堀井さんに発せられたのです。
「ここにあった道具はどうしたの? まさか捨ててないよね? あれは勤務先の人から結婚祝いにもらった記念の品物なの」
「え~っ!? そんな話、初めて聞いたよ、そんなに大切なものだったのか……」と堀井さんは心底驚いたと言います。
運よく、それらを捨てずに床下収納にしまっていたので「もちろん捨ててないよ。ほら」と言って床下収納から取り出し、母の目の前に並べて見せたそう。
安心したようにうなずく母の姿を見て、堀井さんははっとしたのだそう。
「もし自分が留守にしている間に、掃除とはいえ家の中を勝手に整理され、大切にしていたものを捨てられてしまったら……。
きっと私は怒りまくるでしょう。
その品物がどれだけ自分にとって意味のあるものなのかは、その人でないとわかりません。
なんでも勝手に捨ててしまってよいわけではないなと反省しました」
実家のいたるところに「パンドラの箱」が
「キッチンなどの整理が一段落ついてから、クローゼットの扉に何度も手をかけてはみたものの、なかなかそこを開ける勇気と気力が出ませんでした」と堀井さん。
一か所ずつ空っぽにしていこう。そういう視点で家の中を見てみると、いきなりクローゼットを開けなくても、引き出し一つ、棚一段……と最小単位の未開のパンドラの箱がたくさんあることに気が付いたと言います。
「この数年、もっぱら本は電子書籍で読んでいます。ですから今回処分するのはかなり古い本です。
古いので買取価格も雀の涙より少なそうだし、図書館はコロナ禍以降は寄贈を受け付けていないということがわかりました。
考えを巡らせていると母が通院している大学病院に入院患者さん用の図書室があり、そこを尋ねてみたところ個人からの寄贈を受け付けているとわかりました。
段ボールに詰めたものは宅急便で送り、梱包していなかった分は外来のたびに数冊ずつ、図書室に届けることにしました」
テレフォンカードの束はちょっとしたお小遣いに
「引き出しの中から発掘されたものの中に、テレフォンカードの束がありました。
電話料金をテレフォンカードで支払うことができるとのことですが、基本料金には使えないし、1枚につき52.5円の手数料がかかるので、納得感を得ることができずにいたところ……。
新聞に買い取り業者の広告があり、そこにテレフォンカード買い取りキャンペーンの文字を見つけました。とりあえず50枚だけ持っていったところ、全て未使用だったため買い取ってもらえ、ちょっとしたお小遣いになりました」と堀井さん。
最大の難関はクローゼット
「実家のクローゼットを開けた瞬間、やはり私は母のDNAを引き継いでいるのだなとつくづく思いました」と堀井さん。
「買ったときの値段が頭をよぎり、いつかは絶対に来ないとわかっていながら、いつかまた着る! と信じて捨てられない服・服・服。
一度も履いていない靴や、リサイクルショップに持って行ったけれど引き取ってもらえなかった服・服・服!
数枚ずつ可燃ごみに出しても、クローゼットには全く変化が見られません。このままではいつまでたっても服がなくならない。
一気になくす方法はないものかと考え、以前から気になっていた『古着でワクチン』を申し込みました」
「結果として、古着でワクチンのキット1袋分では我が家のクローゼットは変わりませんでした。
でも“捨てる”という行為によって生み出される、『物を無駄にしているという罪悪感』は、わざわざキットを購入しているということと、服が再利用されるということがエクスキューズとなって、薄まることに気づきました」
断捨離を始めてみてわかった、「心も軽くなる手放し方」
「実家の断捨離を始めてみて大切なことに気が付いた」と堀井さんは言います。
「気持ちよく物を手放すには、その物に対する思いや持ち主にとっての価値を慮り、単にごみとして出すのではなく、誰かのために使われたり、自分のお小遣いとなって戻ってくるという、『次』があることが大切。
それに自分が納得いくかどうかで、気持ちよく断捨離が進められるのだと感じました」
堀井さんの断捨離は、スタートから半年以上たった今もまだまだ続いているそう。
一気に片付けるのは気力も体力も必要ですが、堀井さんのように少しずつできるところから始めれば、いろいろな気づきが得られそうです。
便利な片付けサービスや寄付も活用しながら、実家の片付けを始めてみませんか。
堀井さんも3回活用!クローゼットの片付けが進む「古着でワクチン」とは
もう着ないけど、捨てるには忍びない大切だった服。売っても二束三文にしかならないのなら、 誰かに役立ててもらいたい。
そんな気持ちに応えるのが「古着でワクチン」です。
使わなくなった服やバッグを回収キットにどんどん詰めて、着払いで送るだけ!仕分けする必要もなくラクラクです。
回収キットの購入で、認定NPO法人世界の子どもにワクチンを日本委員会を通じて開発途上国の子どもたちにポリオワクチンが届けられ、命を救うことができます。
ハルメクの特別版「古着でワクチン」は「古着deワクチン」を運営する日本リユースシステム株式会社と協力し、生まれたサービスです。通常一口につき、ポリオワクチン5人分の寄付となりますが、「ハルメク 古着でワクチン」なら、キットを1点購入いただくと、開発途上国の20人の子どもたちにワクチンを寄付できるのが特長です。
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